2018年8月12日日曜日

【時習26回3-7の会 0717】~「08月12日:『時習26回3-7の会 クラス会』開催報告」「松尾芭蕉『猿蓑集 巻之五〔第17回〕』」「07月28日:静岡市美術館『ヴラマンク』展→静岡県立美術館『安野光雅のふしぎな絵本』展→平野美術館『近代美人画』展を巡って~から〔第2回〕」「08月04日:『石巻山』登頂→『三河西郷氏の里』を訪ねて~〔前編〕」

■皆さん、お変わりありませんか? 今泉悟です。今日も【時習26回3-7の会 0717】号をお届けします。
 今日最初の話題は、08月12日(日)午前11時30分から豊橋駅前の喫茶店にて開催された我等が『時習26回3-7の会 クラス会2018』の開催報告です。
 此の日は予定通り、参加者7名が集い、楽しいあっと言う間の3時間を過ごした。
 7名の内訳は、石田(義)、伊東、菰田、千賀、林(恭)、牧野の各氏と小生である。
 話題は、「皆の近況」と「いつ迄働くか」、「健康問題」が中心だった。
 
[01]参加者の全体写真‥7人揃って乾杯!

[02]牧野君
                  
[03]菰田君

[04]千賀君
                  
[05]伊東君

[06]石田()
                  
[07]()さん

[08]石田君・林さん・小生
                  
[09]全員の snap shot

[10]締めでの全体写真1
                  
[11]同上2
[12]Snap shots 一覧
                  

■続いては、『猿蓑』〔巻之五〕連句集についてである。
 今日は〔第17回〕目。今回は「夏の部」の第8回目。
「冬〔初時雨〕→夏〔夏の月〕→秋〔きりぎりす〕→春〔梅若菜〕」の全144句の第65句~68句をお届けする。
 では、「夏〔夏の月〕」の連句全36句の第29句目からの4句をご覧頂きたい。

  猿蓑集 巻之五

65 草庵(さうあん)に暫(しばら)く居(い)ては打(うち)やぶり  (芭)蕉

【意】此の人は道心(注1)者らしく、草庵に暫らく住んだかと思ったら、其の草庵を解(ほど)いて何処かへ立ち去って仕舞った
【解説】「ゆがみたる半櫃など持(もつ)べきものは、着る物も寒さふせぐまでの境界と見て、其坊はそこにもゐとげず、片雲の風にまかす身のほどならんと、斯(これ)は付(つけ)たるなるべし」(猿蓑け合考)
(注1)道心(どうしん):仏道を修めようとする心の意/

66 命(いのち)嬉(うれ)しき撰集(せんしふ)(注1)の沙汰(さた)  (去)來

【意】前句に登場する人は貧しい歌人だった/生きて居た甲斐があって此の程、其の歌人の許に勅撰集に入集した旨の知らせが届いた
【解説】『去来抄』(修行)に、初め去来が、西行が鎌倉で頼朝に謁した時、和歌の奥儀を問われて、知らぬと答えたという故事により、
「和歌の奥儀を知らず候」と付けたるを、芭蕉が「前を西行・能因の境界と見たるはよし。
 されど、直に西行と付(つけ)むは手筒(てづゝ)ならん。
 只俤(ただおもかげ)にて付(つく)べし」と評し、かく直したまひぬ、とあり
(注1)撰集:勅撰和歌集のこと

67 さまざまに品(しな)かはりたる恋(こひ)をして  (凡)兆

【意】此の歌人が撰集に読み込んだ歌は様々な恋の歌だ/此の老歌人が青春時代に詠んだ歌だろうか‥
【解説】恋/撰集の恩命に浴した老歌人の、わが生涯を顧みての、述懐
 幸田露伴『評釈/猿蓑』では次の様に評している
「前句を世に老いたる歌人と取りて此句あり。恋に歌、歌人に恋、前句と此句とのかかり、何の解し難きあらんや。
 強いて其の人、其の女の俤(おもかげ)といふを要せず、詞(ことば)の如くに其儘解くべし。
 品といふ語は源氏物語帚木(ははきぎ)(の)巻品定(しなさだめ)の段の品のごとし」

68 浮世(うきよ)の果(はて)は皆(みな)小町(こまち)なり  (芭)蕉

【意】何事も諸行無常である/小町と賞讃された美女達も、時の移ろいと主に老いさらばえて死んでゆく運命にあるのだ
【解説】恋〔意〕/前句に付けて恋の意を含む。
「百とせのうばと聞(きこ)えしは、小町が果(はて)の名なりけり」(謡曲、関寺小町)、
「小野小町がなれる果(はて)にて候なり」(謡曲、卒都婆小町)など、
小町零落の乞食姿を思い寄せた付で、小町の名は比喩に過ぎず、一般的な人生観相(注1)の句/
 其角の『雑談集』及び許六宛去来書簡(元禄八年正月二十九日付)に、此の句に言及する
(注1)観相(かんそう):世相・人士絵の喜悲哀楽を観じた連句の付け方/
蕉門十哲の一人各務支考(かがみしこう(1665-1731))が説いた連句の付合(つけあい)論「七名八体(しちみょうはったい)」(注2)の八体の1つ
(注2)七名八体:七名は前句へ付ける構想の立て方の分類で、有心(うしん)・向付(むかいづけ)・起情・会釈(あしらい)・拍子・色立(いろだて)・遁句(にげく)、八体は付句の方法を、其人(そのひと)・其場(そのば)・時節・時分・天相・時宜・観相・面影の八つに分類したもの

【小生comment】
 次号《会報》では「夏の部」の最終回・第9回(通算第18回)をお届けするのでお楽しみに!

■続いての話題は、07月28日(土)に、静岡市美術館『ヴラマンク』展→静岡県立美術館『安野光雅のふしぎな絵本』展→平野美術館『近代美人画』展を巡って~から〔第2回〕」。
 静岡県立美術館『安野光雅のふしぎな絵本』展についてお伝えする。

11時00分 静岡県立美術館着

[13]静岡県立美術館入口にて

[14]本企画展『安野光雅のふしぎな絵本』展会場入口近くにて
                  
[15]安野光雅氏(1926- )

[16]本企画展leaflet
                  

【静岡県立美術館『安野光雅のふしぎな絵本』展】
 安野光雅(1926- )氏は、島根県津和野町生まれ。教師を務める傍らdesignや装丁の仕事を手掛けた。
1968年『ふしぎなえ』で絵本作家としてdebut
1984年 絵本のノーベル賞とも言われる国際Andersen賞受賞
2001年 故郷の津和野町に「安野光雅美術館」が開館
2008年 菊池寛賞受賞
2012年 文化功労者顕彰
 氏は、美術のみならず、科学・数学・文学にも造詣が深く、essay、画文集、装丁等幅広い分野で活躍中。
 知的で独創性溢れる氏の作品は、国境を越えて老若男女の人々を魅了し続けている。
 本企画展は、半世紀以上に亘り多彩な活動を続ける安野光雅の「ふしぎ」をthemeとして、絵本debut作『ふしぎなえ』をはじめとする氏のoriginal作品を紹介している。
 今回は、本企画展の展示作品ではないが、Museum Shop で買い求めた安野光雅氏の Postcards 4作品を以下にご紹介する。

【小生comment】
 安野光雅氏の絵は、大変多岐に亘り、一言で其の特徴を表現することは難しい。
 が、安野光雅が大変な才人であることは誰もが認めることであろう。
 以下の Postcards 4点は、nostalgia を感じさせる名品であると思う。

[17]安野光雅『こいのぼり』

[18]安野光雅『ふるさと』
                  
[19]安野光雅『赤とんぼ』

[20]安野光雅『聖夜』
                  

11時05分 静岡県立美術館『安野光雅のふしぎな絵本』展+『新収蔵』展+常設『ロダン館』

 同時開催の『新収蔵品』展と『ロダン館』の彫像群も堪能して来た。

[21]『新収蔵品』展leaflet

[22]河合新蔵『富士山』1902年
                  
[23]『ロダン館』~ブールデル(1861-1929)『ロダンの肖像』1909年

[24]『同館』~同上の脇にて
                  
[25]『同館』~ロダン(1840-1917)『考える人』1880年(静岡県立美術館蔵)

[26]『同館』~ロダン『カレーの市民より~ジャック・ド・ヴィッサン』1887-89年
                  
[27]『同館』~同上 解説板


12時00分 静岡県立美術館発→〔一般道 国道1号線 84km 1時間35分〕→

【小生comment】
『新収蔵品』展も、常設の『ロダン展』もなかなか良かった。
 ロダンやブールデルという世界的彫刻家の作品を間近にみることが出来、且つご覧の様に撮影もOK(但しフラッシュなし)なのは嬉しい!

■今日最後の話題は、08月04日(土)の早朝から午前中にかけて『石巻山』登頂→『三河西郷氏の里』を巡って来たので、今日は其の〔前編〕として『石巻山』登頂の模様についてお届けする。
 其の日は、当初は新城CCで早朝golfをする予定だったが、一緒に回る予定だった仲間が急用が出来て仕舞い流会になった。
 其処で、家に居るのは勿体ないと思った小生、石巻山〔標高358m〕登頂と、三河西郷氏の里を訪ねた。
 なので、着ている服も、golf wear である。(笑)

06時19分 拙宅発→〔一般道8.2km 20分〕
06時40分 石巻山中腹「豊橋市石巻自然科学資料館」近くの駐車場着

 駐車場で、蜩(ひぐらし)、ツクツクボウシ、ミンミンゼミの鳴き声を聴いた。
 Facebookでは videoで蜩の鳴き声をご紹介出来たので、其の涼し気な音色をご納得頂けるのだが、此のmailではご披露出来なくて残念!(涙)
 !(^-‘)b♪

[28]石巻山中腹にある駐車場に『石巻山』と桑原幹根愛知県知事(当時)揮毫に拠る石碑横にて
                  
[29]石巻神社

[30]石巻神社前にて
                  

 蜩に比べてミンミンゼミはクマゼミ程ではないが、ちとうるさい。
 駐車場から山頂までは600m 20分と書かれていた、videoや写真を色々撮影し乍らユックリ登ったので35分程要した。
 途中、石巻山城址の石碑があった。

07時07分 石巻山城址の石碑が登山道脇にあったので撮影

[31]石巻山城址にて

 解説板には次の様に記されていた。
「高井主膳正(しゅぜんのじょう)の居城だったと云われる。
 主膳正は、南北朝時代南朝方に属し、石巻山城や高井城〔石巻本町字城の内〕で北朝方の足利氏と戦い、敗れて山腹で自害したと伝えられる〔以下略〕」

07時37分 石巻山山頂に到着

 山頂でもミンミンゼミと蜩が確り鳴いていた。
 山頂からの眺めはなかなかいい。

[32]石巻山山頂にて
                  
[33]石巻山山頂からの眺め1

[34]同上2
                  

08時30分 駐車場に戻り小休止
09時00分に開館〔無料・無人〕する「豊橋市石巻自然科学資料館」を訪れた

[35]「豊橋市石巻自然科学資料館」内の『陸貝』の解説板の横にて

[36]「同上」内の『野外で注意する危険な静物』
                  
 ハチ(オオスズメバチ)、毒蛇(マムシ、ヤマカガシ)、植物(ヤマウルシ、センニンソウ、クサノオウ、マムシグサの仲間)等が紹介されていた。

09時15分 石巻山中腹の駐車場発→〔9.5km 18分〕→

【小生comment】
 早朝だったので、蜩の涼やかな鳴き声を久しぶりに聞くことが出来た。
 住宅街から車で20分足らずの所にこんないい場所があるなんて、豊橋の街の良さを再認識出来た。

【後記】クラス会は単純に懐かしさがあって楽しい。

 クラス会で 暑ささ忘るる 残暑かな 悟空

 では、また‥〔了〕

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