2021年10月25日月曜日

【時習26回3−7の会 0884】~「松尾芭蕉:俳諧七部集『あら野』から員外〔第102回/員外~第1017句~1028句〕」「10月22日: 瀬戸市美術館『池袋モンパルナス』展→名都美術館『表具』展→らあめん専門店「陣屋」〔昼食〕→安城市歴史博物館『加賀本多家』&「安祥城址」展を巡って」「10月23日:「気賀関所」「細江神社」「老ヶ谷一里塚」「六地蔵」「東大山一里塚」「気賀関所」を巡って」

■皆さん、お変わりありませんか? 今泉悟です

. 今日も【時習26回37の会 0884】号をお届けします

. 今日最初の話題は、松尾芭蕉(1644-94)「俳諧七部集『あら野』から〔第102回/員外~第1017句~1028句〕」をご紹介する

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1017 (みね)の松(まつ)あぢなあたりを見()(いで)たり  水

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【意】夜明けの山頂の松が、明るみかけた空を背景に、何とも言えぬ趣がある /「起きて見よ」と同行の僧侶を起こす / 山中隠棲の草庵での話としたか‥ /「春の夜の夢の浮橋とだえして峰に別るる横雲の空」等により早朝の話に転じた

【解説】《初裏七》《雑》/

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1018  旅(たび)するうちの心(こころ)寄麗(きれい)さ  梧

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【意】日常を離れて旅を続けていると段々と心が研()ぎ澄まされて来る / そういう心には、何げない松にも美しく味わい深いものに写る

【解説】《初裏八》《雑》/

(1)(=)麗さ:一般に「綺麗」「奇麗」と表記する / 清潔・清浄なこと

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1019 ()た玉子(たまご)なまのたまごも一文(いちもん)に  水

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【意】辺鄙な土地の人々の純朴さ / 手を加えたものであろうとなかろうと、煮た卵も生の卵も同じ卵だから同じ値段一文で売っている / 此れこそ旅すればこそ味わうことが出来る人の心の優しさである

【解説】《初裏九》《雑》/

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1020  下戸(げこ)は皆(みな)いく月(つき)のおぼろげ  梧

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【意】酒の飲めない下戸の者たちは、この卵を欲しいと言って、朧月の早朝に前句の茶屋に出かけて行く

【解説】《初裏十》《春》:月のおぼろけ /「花」の句前迄「月」の句を出し遅れた為か、苦しい付け句になっている

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1021 (みみ)や歯()やようても花(はな)の數(かず)ならず  水

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【意】まだ耳も歯も丈夫ですが、もう老人なので花見の話には加われ者ではありません

【解説】《初裏十一》《春》:花 / 前句から「年寄りの繰り言」「謙退」を付けた

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1022  具足(ぐそく)(1)めさせにけふの初午(はつうま)(2)  梧

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【意】とは言え、今日は初午のよき日 / 若殿の鎧の着初(きぞめ)の為に神社に老武者が参詣する様(さま) / 前句は此処では謙遜の意となる /

【解説】《初裏十二》《春》:初午/ 前句を身体強健な老武者の謙虚な口ぶりと見て付けた

(1)具足:男子が初めて鎧を着る時には吉日を選び、武功を名高き人物を鎧親に頼み、鎧を着けさせた /「具足めさせ」は、「具足召させ」のこと / 具足の着用の意

(2)初午:二月最初の午の日 / 福参(ふくまいり)と称して稲荷社に参詣した

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1023 いつやらも鶯(うぐひす)(きき)ぬ此(この)おくに  同

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【意】いつの年のことだったか、矢張り同じ初午で参詣した折、此の神社の奥の森の方で鶯の声を聞いた

【解説】《名残表一》《春》:鶯 / 初午から稲荷社の深い杜を連想して付けた

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1024  山伏(やまぶし)(すみ)て人(ひと)しかるなり  水

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【意】但し、此の奥山には山伏が住んでいて、飼育用に鶯を捕獲しに入山した時叱られた / だからうっかり入れない

【解説】《名残表二》《雑》/

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1025 ぐはら/\(1)とくさびぬけたる米車(こめぐるま)  梧

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【意】車軸の楔(くさび)が一本抜けた山車(だし)がガラガラと音立てて行く / あの無神経さは、きっとあの山伏たちに違いない

【解説】《名残表三》《雑》/

(1)ぐはら/\:世話字(=俗字)字書の類に瓦落(がら)の字を当てる

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1026  挑(=)(てうちん)(すぎ)て跡(あと)(くら)きくれ  水

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【意】提灯を下げた山車が行き去った後は宵闇が一層暗い / 神社に続く夜の参道

【解説】《名残表四》《雑》/

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1027 何事(なにごと)を泣(なき)けむ髪(かみ)を振(ふり)おほひ  梧

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【意】髪を振り乱して顔に迄垂れ掛かっている一人の女 / 見れば、頬は涙で濡れている / どうしたのだろう?

【解説】《名残表五》《雑》《恋》:泣 / 前句を提灯を掲げて行く婚礼の行列の通過した後と見て、訳あり気な女が見送る凄涼たる景を出した

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1028  しかじか物(もの)もいはぬつれなき  水

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【意】そして何を悲しんでいるのかと尋ねてもつれなく押し黙って答えない

【解説】《名残表六》《雑》《恋》:つれなさ/ 前句を大和物語中の「髪をふりおほひていみじう泣く。などて泣くぞと言へどいらへもせず」なる女の描写と見て、持て余している男の心を付けた

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【小生 comment

. 次回は、俳諧七部集『あら野』から第103回 / 員外~第1029句~1040句〕をご紹介する / お楽しみに!

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■続いての話題である

. 1022()は、週一回の平日公休日

. と言うことで、瀬戸市美術館『池袋モンパルナス』展→名都美術館『表具』展→らあめん専門店「陣屋」〔昼食〕→安城市歴史博物館『加賀本多家』展N歯科医院と巡って来たことについてご報告する

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0430分 起床→腹筋2,000

0530分 木刀素振り60

0635分 入浴→仕度→

0711分 拙宅発→一般道→豊川IC→東名(料金 1,820) →長久手IC→一般道 1時間27 74km

. 此の日の行程はやゝtightだったので、往路はお東名高速道路を利用した

0838分 瀬戸市美術館駐車場着

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【瀬戸市美術館『池袋モンパルナス』展】

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[01][左上]本企画展 leaflet
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[右上]瀬戸市美術館前の本企画展看板前にて

[左下]加藤昭男「緑の風」19961

[中下]同「同」同 caption

[右下]加藤昭男「緑の風」19962

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[02][左上]瀬戸市美術館 館内の「池袋モンパルナス」corner にて1

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右上]1941年頃の「池袋モンパルナス」map

[左下]本企画展 leaflet

[右下]瀬戸市美術館 館内の「池袋モンパルナス」cornerにて2

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[03][左上]小熊秀雄『夕陽の立教大学』1935

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右上]麻生三郎『自画像』1934

[左下]齋藤 求『パルテノンへの道』1971

[中下]春日部たすく『池袋駅前豊島師範通り』1928

[右下]榑松正利『アトリエ村』1960

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[04][左上]長谷川利行『水泳場』1932

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右上]浜松源太『世紀の系図』1938

[左下]松本竣介『りんご』1944

[中下]山下菊二『そこあさり』1955

[右下]北川民次『赤いオイルタンク』1960

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0938分 瀬戸市美術館駐車場発→一般道 20 11km/85km

0958分 名都美術館駐車場着

1000分 名都美術館『表具』展

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【名都美術館『表具』展】

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[05][左上]名都美術館入口にて

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右上]本企画展 leaflet

[左下]橋本関雪(1883-1945)『玄猿図』1940

[中下]木下育應(1944- )『朱華』1983

[右下]横山大観(1868-1958)『夜』1922

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【小生 comment

. 日本画を「表具(ひょうぐ)」と言う掛け軸の形式の観点から企画展をした点が面白いと感じた

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1032分 名都美術館駐車場発→一般道 34 12km/97km

1106分 らあめん専門店「陣屋」駐車場着

1107分 同「同」〔昼食〕

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【らあめん専門店「陣屋」〔昼食〕】1

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[06][左上]らあめん専門店「陣屋」入口にて

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右上]同「同」カウンターから藤井聡太六段〔現「三冠」九段〕と店主夫妻との写真を望む1

[左下]同「同」同上2

[右下]小生の超定番「チャーシュー麵」1

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[07][]「チャーシュー麵」を食する小生

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右上]小生の超定番「チャーシュー麵」

[右中]オズモールの Monument 横にて

[右下]らあめん専門店「陣屋」「秘法 和漢根菜汁」解説板

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1131分 らあめん専門店「陣屋」駐車場発→一般道 1時間20 39/136km

1251分 安城市歴史博物館 同駐車場着

1257分 同『加賀本多家』展

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【安城市歴史博物館『加賀本多家』展】

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[08][左上]安城市歴史博物館 同館入口脇『加賀本多家』展看板前にて

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右上]同 本企画展 leaflet

[左下]同 加賀本多家 略年表

[右下]同 同 系図

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[09][左上]本多正信像

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右上]本多政重像

[左下]本多政長像

[右下]陣羽織・烏帽子形兜

. 陣羽織・烏帽子形兜共に加賀本多家初代・本多政重所用と伝えられる

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【安城城跡】

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[10][左上]安城「歴史の散歩道」案内看板1

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右上]同「同」同上2〔部分拡大〕

[左下]大乗寺=安祥城址 解説板

[右下]大乗・山門の「安祥山」扁額

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[11][左上]大乗寺山門前にて1

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右上]同上2

[左下]安祥城址 石碑前にて1

[中下]浄土宗 安祥山 了雲院 大乗寺 石碑

[右下]安祥城址 石碑前にて2

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[12][左上]本多忠高 墓碑解説板

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 本多忠高は、本田平八郎忠勝の父

[右上]同 墓碑

[左下]同 同所にて1

[中下]同 同上2

[右下]同 同上3

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1351分 安城市歴史博物館駐車場発→一般道 1時間22 38km/174km

1513 N歯科医院駐車場着

1629分 同所発→一般道 1時間16 84km/258km

1918分 帰宅〔了〕

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【小生 comment

. 加賀本多家は、前田家「加賀八家」と呼ばれた年寄衆筆頭を務めた陪臣であったが、5万石という中級の大名家クラスの高禄高だった

. 小生、加賀本多家については殆ど知らなかったので、とても勉強になった〔了〕

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今日最後の話題は、20211023()「気賀関所」「細江神社」「老ヶ谷一里塚」「六地蔵」「東大山一里塚」「気賀関所」を巡って来たことについてお伝えする

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0445分 起床→腹筋2,000

0545 2.5kg木刀素振り50

0640分 入浴→仕度

0653分 拙宅発→一般道→1時間07

0800分「気賀関所」駐車場着

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【気賀関所】

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[13][左上]Google 航空map:「気賀関所」「気賀駅」「気賀陣屋」「旧姫街道『老ヶ谷一里塚』」への経路図

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右上]「気賀関所」駐車場にて

[左下]「気賀関所」南西外側にて

[中下]「気賀関所」解説板

[右下]開門前の「気賀関所」門前にて

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0823分「気賀関所」発→一般道 徒歩4分→

0827分 天竜浜名湖鉄道「気賀駅」着

0832分 天竜浜名湖鉄道「気賀駅」発→一般道 徒歩

0837分「気賀駅北」交差点着

0842分「細江神社」着

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【天竜浜名湖鉄道「気賀駅」】

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[14][左上]天竜浜名湖鉄道「気賀駅」同前にて1

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右上]同「同」同上2

[左下]同「同」駅から北側を望む

[中下]「気賀駅北」交差点

[右下]姫街道街並〔浜松市北区細江町気賀〕風景:旧姫街道

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【細江神社】

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[15][左上]「細江神社」由緒

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右上]「同」鳥居前にて

[左下]「同」「祭神:大市比売命(おおいちひめのみこと)」神社前にて

[中下]「同」境内1

[右下]「同」境内2「参道」

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0915分「細江神社」発→一般道→

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[16][左上]「御神木『夫婦(みょうと)楠』」1

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右上]「同『同』」2

[左下]「細江神社・社叢『楠』」解説板

[中下]「細江神社」「拝殿」前にて

[右下]「細江神社」leaflet・「御朱印」・「地震災難消除御守」

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0924分「赤池様公園」着

0932分「同」同所発→一般道→

0936分「気賀近藤陣屋遺木『江戸椎』」着

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【赤池様公園】

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[17][左上]「赤池様公園」由来

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右上]「同」風景1

[左下]「同」同所にて

[中下]「同」風景2

[右下]「気賀近藤陣屋遺木『江戸椎』」にて

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【都田川&落合橋】

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[18][左上]「気賀四ツ角」交差点

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右上]旧姫街道街並〔浜松市北区細江町中川〕風景:「都田川」

[左下]同〔同〕同:「落合橋」より「都田川」を望む

[中下]Google 航空 map:「落合橋」→「老ヶ谷(おいがや)一里塚」への経路図

[右下]「落合橋」欄干の「みやこだ(都田)川」看板

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【「落合橋」→「老ヶ谷一里塚」】

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[19][左上]旧姫街道〔浜松市北区細江町中川〕風景:旧姫街道1

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右上]同〔同〕同:同2〔右の道が旧姫街道〕

[左下]同〔同〕同:同3

[中下]同〔同〕同:同4

[右下]Google 航空 map:落合橋から旧姫街道「老ヶ谷一里塚」への経路図

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1024分 姫街道「老ヶ谷一里塚」着

 

【老ヶ谷一里塚】

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[20][左上]「老ヶ谷一里塚」同所にて1

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右上]「同」石碑と解説板

[左下]「同」解説板

[中下]「同」同所にて2

[右下]「同」同上3

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【「老ヶ谷一里塚」→「東大山一里塚」】

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[21][左上]Google 航空 map:「老ヶ谷一里塚」→「東大山一里塚」への経路図

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右上]旧姫街道〔浜松市北区細江町中川〕風景:旧姫街道脇の温州蜜柑

[左下]同〔同〕同:「千日堂」解説板

[中下]同〔同〕同:「同」同所にて

[右下]同〔同〕同:「同」「観音石造」前にて

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[22][左上]旧姫街道〔浜松市北区細江町気賀〕風景:旧姫街道「常夜燈」同所にて1

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右上]同〔同〕同:同「同」同上2

[左下]同〔同〕同:同「同」同上3

[中下]同〔同〕同:同「同」1

[右下]同〔同〕同:同「同」2

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1127分 旧姫街道「六地蔵」道標着

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[23][左上]旧姫街道〔浜松市北区細江町気賀〕風景:路傍の花「山茶花」

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右上]同〔同〕同:同「鶏頭」

[左下]同〔同〕同:同「向日葵」

[中下]同〔同〕同:同「鶏頭」の花の横にて

[右下]同〔同〕同:旧姫街道「六地蔵」道標 同所にて1

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1130分 旧姫街道「六地蔵」着

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【六年地蔵】

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[24][左上]旧姫街道〔浜松市北区細江町気賀〕風景:「六地蔵」道標 同所にて2

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右上]同〔同〕同:「同」同

[左下]同〔同〕同:「六地蔵」1

[中下]同〔同〕同:「同」2

[右下]同〔同〕同:「同」同所にて

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1135分「六地蔵」発→一般道→

1222分「曲がり松と松島十湖の句碑」着

1247分 常葉大学リハビリテーション病院前着

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【曲がり松と松島十湖の句碑】

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[25][左上]「曲がり松と松島十湖の句碑」

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右上]「同」同所にて1

[左下]「同」解説板

[中下]「同」同所にて2

[右下]旧姫街道「常葉大学リハビリテーション病院」前にて

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1258分 旧姫街道「東大山一里塚」着

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【東大山一里塚】

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[26][左上]「東大山一里塚」南側向かいの「一里山」バス停

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右上]「同」同所にて1

[左下]「同」同上2

[中下]「同」解説板

[右下]「同」南側向かいの「馬頭観音」と記されていた石の前にて

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【「東大山一里塚」→「気賀関所」へ】

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[27][左上]旧姫街道〔浜松市北区細江町中川〕風景:路傍の花「野菊」

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右上]同〔同市同区同町気賀〕風景:落合橋から都田川上流を望む

[左下]同〔同〕風景:「気賀関所」看板

[中下]同〔同〕風景:「同」門前にて1

[右下]同〔同〕同:「同」同上2

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【気賀関所】

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[28][左上]「気賀関所」門前にて3

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右上]「同」同上4

[左下]「同」総合案内所にて購入した「通行手形」

[中下]「同」同所にて「通行手形」を手に

[右下]一日の歩行距離 16.4km / 歩行歩数 21,462

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【小生 comment

. 今日も天候に恵まれ、気温も丁度よく walking には最高に一日だった

. 次回は、姫街道「東大山一里塚」を出発して2つある東側の終点の一つの「浜松宿」を往復する予定である〔了〕

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. では、また‥〔了〕

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