2018年9月30日日曜日

【時習26回3-7の会 0724】~「松尾芭蕉『猿蓑集 巻之五〔第24回〕』」「08月19日:深川不動堂→富岡八幡宮→日本道路元票→東京都美術館→ホテルオークラ美術館→山種美術館→郷さくら美術館東京→東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館→三鷹市美術galleryを巡って~〔第6回〕」「09月13日:三千院→寂光院→京都国立近代美術館『東山魁夷』展→真如堂(真正極楽寺)→白髭神社→満月寺 浮御堂→佐川美術館『田中一村』展を巡って~〔第1回〕」「09月23日:名都美術館『汀に遊ぶ』展→鞍ヶ池アートサロン『古都/四季の透明感』展を見て」

■皆さん、お変わりありませんか? 今泉悟です。今日も【時習26回3-7の会 0724】号をお届けします。
 今日最初にお届けするのは、『猿蓑』〔巻之五〕連句集についてである。
 今回は通算〔第24回〕目で、「秋の部」の〔第6回〕目。
「冬〔初時雨〕→夏〔夏の月〕→秋〔きりぎりす〕→春〔梅若菜〕」の全144句の第93句~96句をお届けする。
 では、「秋〔きりぎりす〕」の連句全36句の第21句目からの24句をご覧頂きたい。

  猿蓑集 巻之五

93 冬空のあれに成(なり)たる北颪(きたおろし)  ()

【意】冬空を見ると、北風(=北颪)が吹き寄せて此れから荒れて来そうだ
【解説】前句の「柴で葺いた棟(むね)をからげ(=紐で縛って)」手入れているのは、吹き寄せる北颪(=北風)からから屋根を防ぐ為だった

94 旅の馳走(ちそう)に有明(ありあか)(1)(=)く  ()

【意】天候が荒れることを心配している旅人の心中を慮った旅亭の主人が有明行灯を灯し置いていった
【解説】前句を北颪が吹き寄せ、天候が荒れそうなことを心配する旅人と見て
(1)有明し:有明行灯(=終夜灯(とも)して置く行灯(あんどん))のこと

95 すさまじき(1)女の智慧(ちゑ)もはかなくて  ()

【意】―

【解説】前句の有明行灯は、男が偲び来るのを待つ女が用意したことをimageした句 /
 しかし待った男は来ず、女の知恵も空しく終わった意
(1)(すさ)まじ:冷ややかさの強い感じをいう / 秋深まる頃の感じをいう /
 本来は、荒れてもの寂しい感じをいい、調和なく興ざめする景物をいう時に用いられた /
 まだ秋の景物を残し乍ら荒涼として来る自然の様をいう

96 (なに)おもひ草(ぐさ)(1)(おほかみ)のなく  ()

【意】狼は何を思い侘びてあの様に凄まじく鳴くのだろう

【解説】「想ひ草」の「想ひ」は「恋」の意 / 一晩中恋人の男が訪ねて来るのを待ち侘びて行灯を点けていた女をimageする /
 其の女の恋の想いの強さを狼の鳴き声に譬えた
(1)おもひ草:秋季、茎頂に淡紫色の花を横に向かって開く、形が煙管(キセル)に似た草 /
 但し、リンドウ・露草・女郎花の異名ともされる

【小生comment
 次回は、秋の部の第7回〔通算25回〕をお届けするのでお楽しみに!

■次にお届けする話題は、7seriesでお届けしている08182325分豊橋駅前発の関東バスの高速夜行バス「ほの国号」で上京した時の話の今日はその第6回である。
 0819日の早朝0515分に新宿駅西口着→新宿駅→都営地下鉄大江戸線→門前仲町へ。
 同地の「深川不動堂→富岡八幡宮→日本道路元標→東京都美術館→ホテルオークラ美術館→山種美術館→郷さくら美術館東京→【東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館】→三鷹市美術gallery」と6つの美術館を巡った7seriesの〔第6回〕【東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館『巨匠たちのパステル画』展】をお届けする。

1510分 郷さくら美術館東京発→中目黒駅→地下鉄日比谷線→恵比寿駅→JR山手線→新宿駅へ
1600分 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館着
1610分 東郷青児記念ジャパン日本興亜美術館『巨匠たちのパステル画』展
 
[01]損保ジャパン本社ビルの本企画展看板前にて

[02]同上2
                  
[03]損保ジャパン本社ビル

[04]三岸節子『花I1940年頃
                  
[05]寺内萬治郎(1890-1964)『緑衣の婦人像』制作年不明

[06]猪熊弦一郎(1902-93)『顔』1950
                  
[07]小磯良平(1903-88)『婦人像』1951

[08]宮本三郎(1905-74)Ballerina1956
                  
[09]須田剋太(1906-90)Abstract1953

[10]伊東悌三(1907-98)『婦人像』制作年不明
                  
[11]井上護(1946- )『休息の刻』制作年不明

[12]山本文彦『静』1994
                  
[13]坂口紀良(1948- )『窓辺の読書』2005

[14]船越桂(1951- )『習作』2002
                  

1630分 東郷青児記念ジャパン日本興亜美術館発→

[15]JR新宿駅 中央線platform 三鷹駅方面の案内


【小生comment
 クレパス画も改めて見てみるとなかなかいい。
 次回は、0819日の美術館巡りの最終回をお届けするのでお楽しみに!
 来週末の1005()は、仕事で上京するので、ついでに美術館を23箇所廻って見て来たいと思っている。

■続いては、0913日、日帰りdriveで、「【三千院→寂光院】→京都国立近代美術館『東山魁夷』展→真如堂(真正極楽寺)→白髭神社→満月寺 浮御堂→佐川美術館『田中一村』展を巡って~〔第1回〕」についてお伝えする。
 其の日は、今夏5日間の夏休みのうち4日目を使い、日帰りの京都・滋賀driveして来た。

[16]拙宅を出発する時のマイカーのナビ
                  
 
0355分 拙宅を出発→一般道200 4時間30分→
0822分 三千院門跡近くの駐車場着@500

[17]三千院門跡参道入口にて

[18]三千院門跡「御殿門」前にて
                  
[19]往生極楽院をback

[20]三千院往生極楽院周辺の庭
                  
[21]三千門跡近くに咲いていた彼岸花

 
【三千院】
 三千院は、天台宗 五箇室門跡寺院 青蓮院 三千院 毘沙門堂 曼殊院 妙法院 の一つ。        
 当院は、紅葉時期を迎える前で、かつ平日の開館時間0830分だけあってご覧の写真の通り、入館直後参拝者は僅かだった。
 処が、拝観を終えて駐車場に戻ったら、もう大型観光バスで沢山の観光客が来ていた。

0840分 三千院門跡着〔入館料@700円〕
0900分 三千院門跡発→一般道3 7分→
0915分 寂光院着〔駐車料金@300円・入館料@600円〕

[22]寂光院山門前にて
                  
[23]同上 本堂をback

[24]同上 後白河法皇が潜って来られたと伝わる門をback
                  
 此の門を潜って後白河法皇(1127-92)が建礼門院(平徳子(1155-1214))に逢いに訪れたと伝わる門
 1186(文治02)年 平家一門と高倉・安徳両帝の菩提を弔う毎日を過ごしていた建礼門院を後白河法皇が寂光院を訪れたことを『平家物語』「大原御幸」の段は伝えている。

[25]千年の姫小松 由来

[26]千年の姫小松 幹の部分
                  

0940分 寂光院発→

 本尊は地蔵菩薩、開基(創立者)は聖徳太子と伝わる。
 再建は、淀君(1569-1615)の命で片桐且元(1556-1615)が慶長年間(1596-1615)に再興。
 2000(平成12) 59日の放火で全焼 / 犯人未逮捕の儘2007(平成19)59日公訴時効成立で迷宮入り。

【寂光院】
 三千院の次に訪れたのは、昭和49年の大学生時代にまだ放火で焼失する前に訪れたことがある「寂光院」。
 此の寺は、平家物語『大原御幸(ごこう)』の舞台になった所で、後白河法皇が秘かに訪問した際くぐったと云われる門もある。

【小生comment
 三千院も寂光院も実に久しぶりの訪問で、懐かしく思った。

【後記】今日のお別れは、09月23日(土)に訪れた名都美術館と鞍ヶ池アートサロンの美術展覧会の模様をお伝えしてお別れする。
 其の日はいい天気だったので、明日が企画展最終日である、名都美術館『汀に遊ぶ』展を見て来た。

0840分 拙宅発→一般道を一路長久手市に向かった 65km 2時間10分→
1050分 名都美術館着

【名都美術館『汀に遊ぶ』展】

[27]名都美術館入口にて

[28]同館本企画展leaflet/右の写真の絵は、川合玉堂(1873-1957)『澗底』(部分)1940
                  
[29]児玉希望(1898-1971)『海中清泉』1966年頃

[30]酒井三良(1897-1969)『水郷閑日』製昨年不詳
                  
[31]橋本関雪(1883-1945)『観魚図』制作年不詳

[32]速水御舟(1894-1935)『コモ湖暮色』1931
                  
 
【小生comment
 以上の作品以外にも、巨匠に拠る傑作の数々を見ることが出来た。

1115分 名都美術館発→一般道21km 60分→
1215分 トヨタ記念館鞍ヶ池アートサロン着

【鞍ヶ池アートサロン『古都 四季の透明感~吉田義彦とその周辺~』展】
 名都美術館の次に訪れたのは、其の日の前日から開催していた企画展である。

[33]鞍ヶ池アートサロン入口の本企画展看板横にて

[34]同館内アートサロン入口近くの本企画展看板横にて
                  
[35]吉田善彦(1912-2001)『法起寺の春』1968

[36]同『奈良の秋』1968
                  
[37]同『薬師寺立夏』1968

[38]同『斑鳩初冬』1968
                  
[39]奥村土牛『栗』1950


[40]トヨタ鞍ヶ池記念館内のG型自動織機前にて
                  
 本機と同型の織機が大英博物館に展示されていると解説板にあった

[41]同館内のトヨタ創業展示室1

[42]同上2
                  
[43]トヨタ鞍ヶ池記念館と駐車場の途中に咲いていた「萩」の花の前にて


1245  鞍ケ池アートサロン発→鞍ケ池SA→東海環状道18km 25分→一般道42km 1時間30分→
1415  帰宅〔了〕= 走行距離計 145km =

【小生comment
 其の日(09月23日)訪れた2つの美術館の絵画も皆素晴らしい傑作ばかりであった。
 古今の一流日本画家に拠る日本の四季折々の風物詩を見ていると、ホント心が癒される。
 09月29日(土)には、古川美術館で開催される或る著名人の講演会に行って来る予定である。
 此の模様は、Facebook に既に up 済であるが、本《会報》でも近々ご紹介する予定なのでお楽しみに!
 では、また‥〔了〕


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2018年9月22日土曜日

【時習26回3-7の会 0723】~「松尾芭蕉『猿蓑集 巻之五〔第23回〕』」「08月19日:深川不動堂→富岡八幡宮→日本道路元標→東京都美術館→ホテルオークラ美術館→山種美術館→郷さくら美術館東京→東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館→三鷹市美術galleryを巡って~〔第5回〕」「09月02日:名古屋市美術館『ビュールレコレクション~至上の印象派』展→御園座『愛知祝祭管弦楽団 2016-19 Wagner 楽劇 ニーベルングの指環 4部作~第二夜 ジークフリート』を見て聴いて」「09月08日:普門寺→豊田佐吉記念館→新居関所→旅籠 紀伊國屋→小松楼 まちづくり交流館→旧東海道白須賀宿 を巡って」

■皆さん、お変わりありませんか? 今泉悟です。今日も【時習26回3-7の会 0723】号をお届けします。  今日最初にお届けするのは、『猿蓑』〔巻之五〕連句集についてである。
 今回は通算〔第23回〕目で、「秋の部」の〔第5回〕目。
「冬〔初時雨〕→夏〔夏の月〕→秋〔きりぎりす〕→春〔梅若菜〕」の全144句の第89句~92句をお届けする。
 では、「秋〔きりぎりす〕」の連句全36句の第17句目からの20句をご覧頂きたい。
 
  猿蓑集 巻之五
 
89 花とちる身は西念(さいねん)が衣(ころも)着て  ()
 
【意】(‥前句の「露」を念頭に置き‥)露が降りている草花はやがて寿命が尽きて散って行く身だ /
 人も草花と同じく限りある命に無常を悟り仏門に入る /
【解説】「西念」は特定の特定の僧侶の名ではなく、道心者(=仏道に帰依した者)、即ち「僧侶」一般のことを漠然とこう呼んだ /
 西行を image していたのかもしれない /
 季語:花=「春」 / 季移り /
 
90  木曽の酢茎(すぐき)に春もくれつゝ  ()
 
【意】酢茎を食べる頃には春も過ぎていく
【解説】「酢茎」は、酢茎菜(すいぐきな)を塩漬けにし、自然発酵に拠って酸味を生じせしめた物 /
 京都と共に木曾の名産 / 行雲流水の世捨人の木曾山中に暮春を惜しむ情
 
91 かへるやら山陰(やまかげ)(つた)ふ四十(しじゅう)から  ()
 
【意】四十雀(しじゅうから)の群が山陰を這う様に家路に向かって飛んでいく /
【解説】()かへる=「春」/ 前句の「木曾」から「木曾谷の夕景」に舞台を転じた
 
92 (しば)さす家のむねをからげる  ()
 
【意】家の屋根が柴で葺いてあるヨ
【解説】棟に柴を添えて綴()じる屋根葺く様を詠む /
「からげる」は、しばり束ねる、括(くく)ること
 
【小生comment
 此れ等の4句も軽妙で rhythmical な観じがして
 次回は、秋の部〔第6回〕通算〔第24回〕をお楽しみに!
 
■次にお届けする話題も、08182325分豊橋駅前発の関東バスの高速夜行バス「ほの国号」で上京した時の話である。
 0819日の早朝0515分に新宿駅西口着新宿駅都営地下鉄大江戸線門前仲町へ。
 同地の「深川不動堂→富岡八幡宮→日本道路元標→東京都美術館→ホテルオークラ美術館→山種美術館→【郷さくら美術館東京】→東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館→三鷹市美術gallery」と6つの美術館を巡った7seriesの〔第5回〕郷さくら美術館東京『日本画ショートトリップ~ようこそ避暑地へ & 桜百景 vol. 14』展をお届けする。
 
【郷さくら美術館東京『日本画ショートトリップ~ようこそ避暑地へ』展】
 
1420分 山種美術館発恵比寿駅地下鉄日比谷線中目黒駅へ
1450分 郷さくら美術館東京着
1450分 郷さくら美術館東京『日本画ショートトリップ~ようこそ避暑地へ & 桜百景 vol. 14』展
 
【日本画ショートトリップ~ようこそ避暑地へ展】
 日本画で見る『ベネチアの朝』『白い教会』『モン・サン・ミッシェル』の絵も良かった。
 
[01]郷さくら美術館東京入口前にて


[02]田中隆『木津夕景』1991年
                  
[03]黒光茂明『花菖蒲』1991


 [04]佐藤隆良『ベネチアの朝』1993
                  
[05]村居正之『白い教会』1994


[06]下田義寛『モン・サン・ミッシェル』2000
                  
[07]西田俊英『星夜燦々』2002

[08]佐藤晨『緑映三千院』2007
                   

【桜百景 vol. 14展】
矢張り「桜花」は日本画がいい。
 
[09]林潤一『根尾・淡墨桜』2012

[10]加藤恵『花音滝桜2012-13
                  
[11]中島千波『峻嶺 Matterhorn2014

[12]河本万里子『湖水の春』2015
                  
[13]松本哲男『永いまどろみの中で〔ポタラ宮〕』1997


1510分 郷さくら美術館東京発

【小生comment
日本画は西洋画とまた違った美しさがありなかなかいいものだ。
 
■続いては、「0902日:名古屋市美術館『ビュールレコレクション~至上の印象派』展御園座『愛知祝祭管弦楽団 2016-19 Wagner 楽劇 ニーベルングの指環 4部作~第二夜 ジークフリート』を見て聴いて」についてである。
 
【名古屋市美術館『ビュールレ コレクション/至上の印象派展』】
此のconcert の前、時間があった小生、御園座から程近い名古屋市美術館へ寄って来た。
久しぶりに、名駅から白川公園迄歩いた。
納屋橋やホテル名古屋ヒルトンの前を通ってみた。
今年0317()に国立新美術館で見た『ビュールレ コレクション/至上の印象派展』で見て感動した。
Renoir『イレーヌ嬢』とCézanne『赤いチョッキの少年』をもう一度目に焼き付けて置きたかったからだ。

[14]納谷橋の欄干前にて
                   

[15]名古屋市美術館がある白川公園入口にある同美術館企画展看板が掲示された鉄塔前にて

[16]名古屋市美術館入口近くの本企画展看板前にて
                  
[17]ピエール=オーギュスト・ルノワール(仏:Pierre-Auguste Renoir 1841.02.25-1919.12.03)『イレーヌ嬢』1880

[18]ポール・セザンヌ(仏:Paul Cézanne 1839.01.19- 1906.10.22(23?))『赤いチョッキの少年』1888-90
                  
[19]ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(仏:Jean-Baptiste Camille Corot 1796.07.17-1875.02.22)『読書する少女(部分)1845-50

[20]エドゥアール・マネ(É:douard Manet 1832.01.23-1883.04.30)『ベルヴュの庭の隅(部分)1880
                  
[21]フィンセント・ファン・ゴッホ(蘭:Vincent Willem van Gogh 1853.03.30-1890.07.29)『花咲くマロニエの枝(部分)1890

[22]アンリ・マティス(仏:Henri Matisse 1869.12.31-1954.11.03)『雪のサン=ミシェル橋、パリ』1897
                  

【小生comment
印象派の絵は人気が高いのもよく解る。
ご覧の通り、皆んな素晴らしいデショ!

【御園座 Concert 形式の Richard Wagner(1813-83)作曲/楽劇『Siegfried(ジークフリート)』】
名古屋市美術館『ビュールレコレクション』展を見た後、同美術館から程近くにある、本年41日に新装開店となった御園座へ向かった。
其の日は、時習26回生の同期 中嶋君の arrange で、彼と共にいつもの四人会の members の一人の林さんを加えた3人で、concert 形式の Richard Wagner(1813-83)作曲/楽劇『Siegfried(ジークフリート)』を観劇して来た。
3人は【時習26 1-4】のclassmates で、中嶋君と林さんの妹さんは職場が一緒。
又、林さんと小生は【時習26 3-7】の classmates というご縁があり、3人は classical music が大好きという共通点がある間柄だ。
此の催しは、2016年から中嶋君が arrange してくれている。
Richard Wagner の 楽劇『指環』を、2016年『序夜/ラインの黄金』、2017年『第一夜/ワルキューレ』、今(2018)(=今回)『第二夜/ジークフリート』と観劇し続けている。
此の作品の上演時間は大変長いことでも有名である。
15:00 開演で、第180休憩30275休憩30385分 / 20:03終演。
大詰の処で、ジークフリートとブリュンヒルデが結ばれる時、ブリュンヒルデが『神々の黄昏』が来ると予言して、「笑い乍ら滅びましょう!」と歌う処は心に重く残る。

[23]御園座の外観1

[24]御園座の入口近くにて
                  
[25]御園座のホワイエにて中嶋君と

[26]同上 中嶋君・林さんと1
                   
[27]同上2

[28]会場入口に掲示されていた本公演leaflet
                  
[29]本公演program 1

[30]同上2
                  
[31]同上3

[32]当演奏会soloist 1
                  
[33]同上2


■今日最後にお届けするのは、「0908日:普門寺豊田佐吉記念館新居関所旅籠 紀伊國屋小松楼 まちづくり交流館旧東海道白須賀宿 を巡って」についてである。

【普門寺】
今日は当初、月一の golf play の予定日だったが、昨日の時点で終日雨天という天気予報だった為取り止めた。
で、何もしないでは勿体ないと考えた小生、急遽、湖西市方面の史跡巡りをすることに決めた。
以下、時系列的にお伝えする。

0945分 普門寺着(拝観料@無料)

本堂に記されていた当寺の由来についてお伝えすると、
当山は、寺伝に拠ると神亀04(727)年 行基菩薩に拠り船形山の山頂付近で開山されたと伝わる。
現在の本堂は、当寺35世住職昶深(ちょうしん)に拠り元禄06(1693)年に建立された。
なかなか由緒ある寺である。
参道脇には、季節の綺麗な草花が咲いていてとても綺麗だった。

[34]普門寺案内看板前にて
                  
[35]普門寺仁王門前にて

[36]同寺所蔵文化財の説明板
                  
[37]同寺参道脇の野草1

[38]同上2
                  
[39]同寺参道にて

[40]同寺本堂をback
                  
[41]同寺大師堂をback

[42]同寺参道脇の野草3
                  
[43]同上4

[44]同上5
                  
 
1025分 普門寺発
1025分 普門寺発一般道 9km 11
1036分 豊田佐吉記念館着(豊田佐吉邸)(拝観料@無料)

【豊田佐吉記念館】

[45]豊田佐吉記念館となっている「豊田佐吉記邸」入口

[46]同館の説明板
                  
[47]豊田佐吉記念館入口にて

[48]豊田佐吉記念館Map
                  
[49]豊田佐吉記念館内 豊田佐吉 relief 前にて

[50]豊田式木製人力織機 1890
                  
佐吉が発明した最初の織機
其れ迄両手で織っていたものを片手で筬を前後させるだけで、shuttleも左右に走る様に改良し、織る速度を4050%も高速化した
 ()(おさ):経糸(たていと)の位置を整え、緯糸(よこいと)を受けて打ち込みのに用いる織機の付属具

[51]G型自動織機 1924

佐吉が究極の目標に定め、当時、世界で最高性能の完全な自動織機として完成
此の織機は、当時の世界一makerの英国プラット者へ100万円で特許権を譲渡
此の資金で国産自動車の研究開発に着手したのである

[52]豊田佐吉邸内の展望台から富士山方面を遠望
                  
[53]同邸内にある「豊田佐吉翁発祥地」石碑にて

[54]豊田佐吉&豊田喜一郎の生家
                  
佐吉が生まれ、後にトヨタ自動車を創設した佐吉の長男 喜一郎も此処で生まれた
東側の一段高い所に、江戸時代後期に建てられていたものを、平成0210月に復元した
〔生家の前に建てられていた解説板より引用〕

[55]佐吉の生家の内部

[56]同上の一室にて
                  
[57]邸内に咲いていた樹花1

[58]同上2
                  
 
【小生comment
豊田佐吉の自動織機を創作する能力は、正に天才的だと感嘆した。
記念館の中に、佐吉翁が昭和02(1927)1112日に当時としては民間人として最高の栄誉賞である勲三等瑞宝章を受章したことが記されていた。
が、現在なら間違いなく瑞宝大綬章(旧 勲一等瑞宝章)以上、即ち、旭日大綬章(旧 勲一等旭日大綬章)か桐花大綬章(旧 勲一等旭日桐花大綬章)を受賞していただろう。
豊田佐吉記念館の邸内も、季節の綺麗な花々が咲いていてとても心地が良かった。

1126品 豊田佐吉記念館発

【新居関所】

1126品 豊田佐吉記念館発一般道 6km 15
1154分 新居関所着(拝観料@310)

慶長05(1600)年 関ケ原の合戦に勝利した徳川家康は、此の地に関所を設けた。
そして、元禄15(1702)年に吉田藩に管理を任せる迄、江戸幕府直轄の関所として運営されていた。
爾来、新居関所から西の遠江は、明治維新の廃藩置県(18710829)迄の170年近くを吉田藩7万石の治世下にあった。
だから、湖西市と豊橋市は単なる隣県以上に親しみを感じるかもしれない!!

[59]新居関所「面番所」をback

[60]新居関所「大御門(おおごもん)」前にて
                  
[61]同所大御門近くにある「高札」

[62]同所面番所内部
                  
[63]同上にて


1233分 新居関所発

【旅籠 紀伊国屋】

1233分 新居関所発徒歩100 2
1236分 新居宿 旅籠 紀伊国屋着(拝観料@210)

[64]新居宿 旅籠 紀伊国屋 外観
                  
[65]紀伊国屋の縁側から中庭をback

[66]紀伊国屋内部の廊下にて
                  
[67]同上の部屋内にて

[68]同上の中庭に咲く萩の花を愛で乍ら
                  
此処には、秋の七蔵のひとつ、萩の花が咲いていた

1257分 紀伊国屋発→70m 徒歩1

【小松楼 まちづくり交流館】

1258分 小松楼 まちづくり交流館着(拝観料@無料)

[69]小松楼 まちづくり交流館 入口にて

[70]小松郎 内部1
                  
[71]同上2〔廊下〕

[72]同上3
                  
[73]同上4〔当時の芸妓たちの写真〕

[74]同上にて1
                  
[75]同上2

[76]同上3〔火鉢横にて〕
                  
[77]同上2階の上り口

[78]同上に飾ってあった絵‥今村春汀『鷺娘』
                  
 
此の交流会館に、新居町在住の画家中村美代子さんが描いた昭和2030年代の新居町の人々の postcards があったので以下の3枚を購入した。
実に懐かしい風景だ。

[79]中村美代子『源太山通り・大日さまの祭』

今も賑わう大日さまの縁日、子供達には出店が楽しみ〔Postcardcaptionより〕

[80]中村美代子『サワのある町〔俵町〕』
                  
江戸時代に作られたサワ(=水路)は、昭和40年代迄に姿を消して仕舞った〔同上〕

[81]同『紙芝居』

テレビの時代迄は子供達の一番の楽しみだった〔同上〕

 【小生comment
小生が生まれてから小学校2年生終了迄の8年間生活した町、新居町。
昭和340926日 夜の大雨の中、若いお兄ちゃんの背中のおんぶして貰い、新居関所に避難したのを覚えている。
後から母に訊いて解ったことだが、伊勢湾台風の来襲で、豊川の陸上自衛隊の隊員が新弁天にいた我々を救助に来てくれたのだ。
小生が満4歳と2日の物心が付いた最初の出来事だで、爾来、小生、自衛隊には感謝の気持ちを持ち続けている

1330分 小松楼 まちづくり交流館発→ 8km 20

【旧東海道 白須賀 宿】

1355分 旧東海道・白須賀宿の火防着

[82]湖西市指定文化財「白須賀宿の火防」の解説板
                  
[83]同所にて


1357分 白須賀宿の火防発一般道 2km 4
1402分 白須賀宿近郊で見た薄(尾花)の雄姿
1407分 同所発一般道 13 30
1445分 拙宅着〔了〕走行距離計 55km

【小生comment
普門寺、豊田佐吉記念館、新居関所、新居淑旅籠 紀伊国屋、小松楼 まちづくり交流館、白須賀宿と回った半日の旅、nostalgiaと旅愁に誘われ、なかなか良かった。

【後記】旧東海道・白須賀宿を探している途中、秋の七草のひとつ「尾花(-)」の立派な株を見つけた。
秋の七草のうち、「萩」と「尾花」の二つを堪能出来て嬉しかった。

  【萩】・桔梗 / 葛・女郎花・藤袴 /【尾花】・撫子 /《秋の七草》

[84]旧東海道・白須賀宿を探している途中で見つけた【尾花】の前にて                  
                  

   では、また‥〔了〕
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