2018年4月29日日曜日

【時習26回3-7の会 0702】~「松尾芭蕉『猿蓑集 巻之五〔第2回〕』」「04月22日:浜松市秋野不矩美術館『第一回/秋野不矩 美の殿堂』展&浜松市美術館『ウッドワン美術館コレクション/日本洋画150年』展&『浜松城」&平野美術館『木村圭吾』展&『掛川城』&掛川市二の丸美術館『男も女も装身具』展&資生堂アートハウス『ヴィンテージ香水瓶と現代のタピストリー』展&『高天神城跡』&『横須賀城跡』を巡って

■時節はいま『穀雨』の次候「霜止出苗(しもやんでなえいづる)」から末候「牡丹華(ぼたんはなさく)」。
 柿若葉や新茶の新緑の色が鮮やかな清々しい季節の到来である。
 皆さん、お変わりありませんか? 今泉悟です。今日も【時習26回3-7の会 0702】号をお届けします。
 さて、今日も最初の話題は、前回から始まった『猿蓑』〔巻之五〕連句集の〔第2回〕目で「冬の部」の第2回目でもある。
「冬〔初時雨〕→夏〔夏の月〕→秋〔きりぎりす〕→春〔梅若菜〕」の全144句の第5句~8句をお届けする。
 では、〔第2回〕目の4句をご覧頂きたい。

  猿蓑集 巻之五

05 まい(=)ら戸(1)に蔦(つた)(はひ)かゝる宵(よひ)の月  ()

【意】狸の仕掛けを置いていく場所は、舞良戸に蔦がはいかかった荒れ果てた一軒屋だ/そこに宵の月がかかっている
【解説】初折7句目で月の定座/書院造りの建具の一/
(1)舞良戸(まひらど):框(かまち)の間に板を張り、その表側に舞良子(まいらこ)とよぶ桟を横に細かい間隔で入れた引き違い戸

[00]舞良戸(まひらど)
                  
 
06 人にもくれず名物の梨(なし)  ()

【意】この一軒家の主というのは偏屈者で吝嗇家だ/

 おいしい実のなる梨の木を持っているのだが、その人はその梨の実を人にくれようとはしない
【解説】季節は秋/今は零落してい乍ら、片意地で気位高いのか、庭に名品の美味しい梨子が実っていても人にあげようとしない吝嗇家について詠む

07 かきなぐる墨繪(すみゑ)おかしく秋(あき)(くれ)て  ()

【意】吝嗇家かどうか知らない/どういう訳か、此の男が秋の一日、なかなか素晴らしい墨絵を描いて過ごしている
【解説】前句の人物を世俗に拘らず、ひとり気儘に余技の水墨画を描き殴る隠逸の文人と見て詠んだ句

08 はきごゝろよきめりやすの足袋(たび)  ()

【意】彼が履いている足袋はいかにも履き心地のよさそうなメリヤスの足袋だ
【解説】当時はまだ舶来品だった莫大小(メリヤス)足袋を穿く好事家として前句の登場人物を詠んでいる

【小生comment
 以下、09句以降は、次号〔第3回〕をお楽しみに!

■続いての話題は、0422()に浜松市と掛川市にある5つの美術館と4つの城跡を巡って来た模様についてである。
 行程は以下の通り。

0810分 拙宅発〔一般道 48 1時間20分〕
0927分 浜松市秋野不矩美術館着『第一回 所蔵品展/秋野不矩 美の殿堂l ~日本画家 秋野不矩~』展

【浜松市秋野不矩美術館『第一回 所蔵品展/秋野不矩 美の殿堂l ~日本画家 秋野不矩~』展】


 秋野不矩美術館は、美術館の建物も素晴らしい。
 展示作品の中からpost cardで売られていた作品を3点ご紹介する。

[01]浜松市秋野不矩美術館駐車場傍の看板前にて

[02]同美術館前にて1

                  
[03]同上2

[04]秋野不矩(1908-2001)『平原』1964
                  
[05]同『廃墟ll1989

[06]同『ガンガー』1999


09時57分 秋野不矩美術館発〔一般道 20 45分〕

【浜松市美術館『ウッドワン美術館コレクション/日本洋画150年』展】

1050分 浜松城公園駐車場着
1056分 浜松市美術館着『ウッドワン美術館コレクション/日本洋画150年』展

 ウッドワン美術館所蔵の日本洋画作品の傑作ばかり約80点のオンパレード。
 日本人洋画家として第一回文化勲章受章者の2人、藤島武二と岡田三郎助の女性像をはじめ珠玉 の出展作品の中から9点をご紹介する。

[07]浜松美術館入口前にて


[08]本企画展leaflet


                  

[09]藤島武二(1867-1943)『女の顔』1921

[10]岡田三郎助(1869-1939)『横向きの少女』1914
                  
[11]藤田嗣治(1886-1968)EVE1959

[12]小絲源太郎(1887-1978)『鳥雲に』1960
                  
[13]小出楢重(1887-1931)『枯木のある風景』1930

[14]国吉康雄(1889-1953)『白いシュミーズの女』1928
                  
[15]林武(1896-1975)『赤富士』1967

[16]小山敬三(1897-1987)『ローマ河畔』1937-38
                  
[17]森本草介(1937-2015)MORET1993

 
1120分 浜松市美術館発80m 徒歩1分〕
1121分 浜松城着

【浜松城】

[18]浜松城天守閣前にて
                  
[19]浜松城跡解説


[20]若き日の徳川家康公像の前にて
                  
 
1130分 浜松城発〔徒歩 200m 4分〕
1135分 浜松城公園駐車場発〔一般道 1.4km 5分〕

【平野美術館『木村圭吾』展】

1140分 平野美術館着『木村圭吾〔美の宇宙(コスモス)〕』展

 日本画家 木村圭吾(1944- )は、日本有数の桜を描く画家の名手、と本企画展leafletに書かれていた。
 木村氏は、1944年 京都市に生まれ、1963年 京都市立美術工芸学校(現・京都市立日吉ヶ丘高等学校)日本画家卒業。
 確かに木村氏の桜の絵は迫力あった。

[21]平野美術館入口前にて

[22]本企画展leaflet

                  
[23]木村圭吾『春麗千鳥ヶ淵』2005年〔116.7cm×90.9cm

[24]同『古都春麗』2003年〔116.7cm×80.3cm
                  
[25]同『天空に舞う(狩宿の下馬桜)2005年〔102.2cm×135.5cm

[26]同『天と地(赤富士)2006年〔167.0cm×155.0cm
                  
[27]同『月下の宴』2003年〔240.0cm×140.0cm

 
1205分 平野美術館発〔一般道 30km 1時間〕
1250分 掛川城公園駐車場着〔徒歩200m 4分〕
1255分 掛川市二の丸美術館着『男も女も装身具』展
 
【掛川城】&【掛川市二の丸美術館『男も女も装身具』展】

 二の丸美術館に入る前に、「掛川城」をbackに記念写真を撮影。
 木下コレクション」の煙草道具と「澤乃井櫛かんざし美術館」の装身具に見る技と美の競演‥と銘打った企画展。
 江戸時代の有産階級の装身具をジックリと見ることが出来て面白かった。

[28]掛川市二の丸美術館入口前にて『掛川城』をback
                  
[29]同美術館入口前にて

[30]本企画展leaflet
                  
 
1320分 掛川市二の丸美術館発
1325分 掛川城公園駐車場発〔一般道 2.5km 10分〕
1335分 資生堂アートハウス着『ヴィンテージ香水瓶と現代のタピストリー/ラリックとバカラを中心に』展

【資生堂アートハウス『ヴィンテージ香水瓶と現代のタピストリー/ラリックとバカラを中心に』展】

 今回の資生堂アートハウスの企画展は、19世紀末~第二次世界大戦前を中心にFranceで制作された香水瓶と、1960年代~70年代にかけて国内で制作されたタピストリーの展覧会。
 本企画展leaflet左側の絵画3点は、タピストリーとして展示されていたものの原画である。
 上から、前田青邨(1885-1977)『富士』1975年、岡鹿之助(1898-1978)『群落 廃墟のある』1968年、東山魁夷(1908-1999)『みづうみ』1971年。
 本企画展は、香水瓶とタピストリーに限って、写真撮影「可」であったので、ご紹介したい。
 猶、本企画展と関係ないが、Museum Shopにて、今秋に予定されている企画展『椿つれづれ』の関連Postcardが秀逸な作品ばかりだったので購入。
 これ等の「椿」の絵を7枚ご紹介する。
 なかなかいい作品ばかりデショ!?

[31]資生堂アートハウスの前にて

[32]同上入口傍にて

                  
[33]本企画展leaflet

[34]香水瓶展示コーナーにて
                  
 
 本企画展は、香水瓶・タピストリーに限り写真撮影OKと案内が出ていた

[35]香水瓶展示コーナー1

[36]同上2
                  
[37]香水瓶:エリザベス・アーデン社「シクラメン」の香水瓶1938

[38]タピストリー・コーナー1
                  
[39]同上2

[40]同上3
                  
[41]横山大観 (1868-1958)『鸜鵒(クヨク)」』1947

[42]前田青邨 (1885-1977)『椿』制作年不詳
                  
[43]奥村土牛 (1889-1990)『椿』1960

[44]山口蓬春 (1893-1971)『椿』1965
                  
[45]中川一政(1893-1991)『椿』1966

[46]林武(1896-1975)『花椿』1972
                  
[47]上村松篁(1902-2001)『花椿』1987

 
1400分 資生堂アートハウス発〔一般道 12 25分〕
1440分 高天神城跡駐車場着〔徒歩 300m

【高天神城跡】

 戦国時代末期に、武田信玄・勝頼と徳川家康が激しい争奪戦を繰り広げた高天神城。
 城跡内の解説版に此の城の歴史を簡単に示すと‥

1564年 小笠原与八郎長忠城主となる
1568年 当城徳川氏に従属す
15713月武田信玄兵二万五千騎来攻包囲す/城兵二千騎籠城す
15745月武田勝頼兵二万騎来攻包囲す/72日休戦・長忠降伏す
1576年 此の年、家康、高天神城の対の城として横須賀城を築く
1581322日 高天神城落城〔以後、高天神城は廃城となる〕
1582311日 信長に攻められ、勝頼自刃し、武田氏滅亡
    62日 信長、本能寺の変で明智光秀に殺される
1590 7月 元高天神城の城主小笠原長忠殺される

[48]街道筋から高天神城跡への導入口道案内図の前にて

                  
[49]高天神城想像図看板前にて

[50]県の鳥/日本三名鳥の看板
                  

 日本三名鳥「オオルリ」「コマドリ」「ウグイス」と静岡県の鳥「サンコウチョウ」が此の樹林で聞こえると書いてあった。
 実際に「オオルリ」の鳴き声と思われる心地よい鳥の鳴き声が聞こえて来た。

1454分 高天神城跡 本丸着

[51]高天神城跡・本丸にて


1508分 同 二の丸着

[52]同上・二の丸にて
                  

1511分 同 高天神社着

[53]高天神の参道

[54]高天神・西の丸跡
                  

1525分 高天神城跡駐車場発〔一般道 11 20分〕
1533分 途上にて一面が新緑の茶畑で美しかった!

[55]新茶畑の美しい新緑


[56]美しい新緑の茶畑前にて
                  

1549分 横須賀城跡着

【横須賀城跡】

 この城は、1580(天正08)年 大須賀五郎左衛門尉(さえもんのじょう)康孝が初代藩主。

 以後大須賀氏2(1580-1590)→渡瀬氏1(1590-95)→有馬氏1(1595-1600)→松平氏(忠政・忠次)2(1600-15)→徳川頼信(1615-19)→松平氏(重勝・重忠)2(1619-21)→井上氏(正就・正利2(1621-45)→本多氏(利長)1(1645-82)→西尾氏8(忠成~忠篤)(35千石)にて明治維新を迎える。 

[57]横須賀城跡・案内看板前にて

[58]同上・本丸・天守台跡にて
                  
[59]同上・同上・石碑にて

[60]同上・本丸の情景1
                  
[61]同上・同上2

[62]同上・復元模型:西側

[63]同上・同上:東側
                  
[64]同上・城郭風景1
                  
[65]同上・同上2

[66]横須賀城跡を離れる際に身か出た躑躅花の蜜を吸うクロアゲハ
                  

1620分 横須賀城跡発〔一般道 300m 2分〕
1625分 景江山 撰要寺 着

 撰要寺の山門は、明治初めに横須賀城が廃城になった時、城の不開門(あかずの門)を移築したもの紋章は「丸に立ち葵」であることから、本多利長在城時代(1645-82)の建造であることが解る。


[67]撰要寺案内看板

[68]選要寺山門前の参道にて
                  
[69]選要寺 山門

1640分 撰要寺初〔一般道 60 1時間30分〕
1810分 帰宅〔了〕

【後記】横須賀城跡の躑躅の花畑で見かけたクロアゲハがとっても素敵だったので、今日はその写真を3枚追加でお届けしてお別れする。
 行く春・躑躅・黒揚羽という三季語の拙句で締め括るとしよう‥

  行く春や 躑躅に憩ふ 黒揚羽  悟空

[70]横須賀城跡躑躅花のクロアゲハ1
                  
[71]同上2

[72]同上3
                  

 では、また‥〔了〕



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