今日最初の話題は、10月21日に浜松市秋野不矩美術館『浜松市美術館コレクション―近現代日本絵画の道筋―【後期】』展 & 名都美術館『小山硬』展 & 名都美術館『小山硬』展 & 杉本美術館『奈良大和路/春夏秋冬~第2期』展を4つの美術館を巡って来た。
このうち、秋野不矩美術館『浜松市美術館コレクション―近現日本絵画の道筋―』展は、そそっかしい小生、【後期】展だと思って行ったら、まだ【前期】展を開催していた。
【後期】展は、10月25日(水)からの開催だったので、気を取り直して昨日10月28日(土)に見て来た。
この模様は、次回《会報》にてお伝えする予定である。
以下、メナード美術館『開館30周年記念/コレクション名作』展 & 名都美術館『名都美術館コレクションⅢ/小山硬』展 & 杉本美術館『奈良大和路/春夏秋冬~第2期』展についてお伝えする。
10時10分 同美術館発→〔新東名
浜松浜北IC→豊田東JCT→東名・名神 小牧IC〕→
11時25分 メナード美術館『開館30周年記念/コレクション』展
【メナード美術館『開館30周年記念/コレクション名作』展】
本企画展では、メナード美術館所蔵の自信作が沢山掲示されていた。小生、当美術館は何回も訪れているので殆どの作品は既に見たものであるが、今日の発見は、所蔵作品の初公開collection が2点あったことだ。
その一つは、アンリ・マティス(Henri Matisse)『コリウール風景(Landscape at Collioure)』1905~06年頃〔添付写真[03]〕。
本作品は、フォーヴ(fauve)と言う言葉で形容された作品で、フォーヴィズム(fauvism / 野獣派)の嚆矢となった作品。
初公開作品のもう一つは、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ((Dante Gabriel Rossetti) 1828-82)『肖像(A Portrait)』1869年〔添付写真[04]〕。
ロセッティは、ジョン・エヴァレット・ミレイ(John Everett Millais(1829-1896))と共に象徴主義の先駆と評されるラフェエル前派を代表する英国人画家。
少し男性的だが、品の良い印象的な顔立ちが、ロセッティが描く女性像だ。
[01]メナード美術館前にて
[02]本企画展leaflet(右)(左絵:マネ『黒い帽子のマルタン夫人』1881年/右絵:横山大観『霊峰不二山』1933年)
[03]アンリ・マティス(Henri Matisse)『コリウール風景(Landscape at Collioure)』1905~06年頃
[04]ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ((Dante Gabriel
Rossetti) 1828-82)『肖像(A Portrait)』1869年
[05]上村松園『新秋』1940-45年頃
[06]熊谷守一『ざくろ』制作年不詳
11時50分 同美術館発→〔一般道〕→
12時20分 らーめん陣屋〔昼食〕12時50分 同所発→〔一般道〕→
13時35分 名都美術館『小山 硬(おやま かたし)』展
11時50分 同美術館発→〔一般道〕→
12時20分 らーめん陣屋〔昼食〕
12時50分 同所発→〔一般道〕→
13時35分 名都美術館『小山 硬(おやま かたし)』展
【名都美術館『小山硬』展】
名都美術館では、大学弓道部時代の一年先輩である小塩先輩にいつもお会いする。今日は、小塩先輩に受付の方との two shot を撮って貰った。
そして、当企画展の見所を色々教えて頂いた。
本企画展の 小山硬(おやま かたし(1934- ))氏は、愛知県立芸術大学日本画科の教授を長年務められ、現在も、日本美術院・監事を務められている。
小生、小山氏の作品が大好きである。
愛知県立芸術大学の日本画科の教授を務められた巨匠と言えば、氏の他に3人が著名だ。
片岡球子(1905-2008)氏、現・日本美術院理事長の田渕俊夫(1941- )氏、そして、現・愛知県立大学長の松村公嗣(1948- )氏である。
3氏の作品は大変素晴らしい。
[07]名都美術館入口の本企画展案内
[08]名都美術館にて小塩先輩と
[09]名都美術館受付嬢Nさんと
[10]本企画展leaflet
[11]小山硬『刻』1959年
[12]同『牛』1961年
[13]同『天草(祈り)』1972年
[14]同『玄海の月』1978年
[15]同『天草四郎時貞』1991年
[16]同『釧路(双鶴)』1996年
[17]同『釧路(親子鹿)』2007年
[18]同『早春』1990年
[19]同『十五夜(兄弟)』2011年
[20]同『駿河懸崖』1994年
14時15分 同美術館発→〔第二名環→知多自動車道〕→
14時55分 杉本美術館『奈良大和路/春夏秋冬~第2部~』展14時15分 同美術館発→〔第二名環→知多自動車道〕→
【杉本美術館『奈良大和路/春夏秋冬~第2期』展】
杉本健吉(1905-2004)氏の『奈良大和路/春華秋冬~第2部~』は、第1部と共に、氏の奈良大和路を描いた絵画の集大成である。油彩画も墨絵も、見た瞬間に、氏の魅力的な世界に取り込まれて仕舞う。
氏の作品は、氏が若い時代、梅原龍三郎に私淑しただけあり、梅原の作品に何処となく似た雰囲気があるが、矢張り杉本絵画の originality に惹き込まれて仕舞う。
代表作の東大寺大佛殿や阿修羅像、旧山田寺仏頭の素晴らしさは言わずもがなだが、今日一番気に入った作品は、油彩画『水門町(柿)』1976年と『正倉院銀杏』1976年の2点。
ご紹介出来る postcards が無いのが残念である。
小生、この2点を見たら、後頭部がジーンと痺れて仕舞った。
[21]杉本美術館外観
[22]杉本美術館受付横の本企画展案内前にて
[23]同館休憩室にて
[24]本企画展leaflet・栞類
[25]杉本健吉『飛鳥風景(甘樫丘から飛鳥坐神社を望む)』1980年
[26]同『大佛殿興福寺塔』1944年
[27]同『大銀杏』1986年
[28]同『旧山田寺仏頭』1944年
[29]同『阿修羅像』
15時25分 同美術館発→〔一般道〕→
17時45分 拙宅着15時25分 同美術館発→〔一般道〕→
【小生comment】
メナード美術館では、フォーヴィズム(fauvism/野獣派)の語源となったアンリ・マティスの『コリウール風景(Landscape at Collioure)』を初めて見ることが出来た。名都美術館では、大好きな小山硬の作品を纏めてみることが出来た。
杉本美術館では、第1期に続いて彼の絵画作品を知る上で欠かせない『奈良大和路』の傑作群を纏めて見ることが出来た。
事程左様に、名画というのは本当に心を癒してくれていいものである。
小生、元気なうちは此れからもずっと名画を見続けて行きたいと思っている。
【後記】今日は、10月24日(火)に仕事を提示で終え、名古屋・金山にある日本特殊陶業市民会館フォレストホールにて開演された佐渡裕指揮&ドイツの名門ケルン放送交響楽団に拠る演奏会を聴いて来た模様についてお伝えしてお別れする。
演奏曲目は以下の3曲とencore曲 1曲。
[1] Richard Wagner
/ Siegfried-idyll:「ジークフリートの牧歌」と和訳される / ほのぼのとした正に牧歌的な曲
[2] Schubert /
Symphony No.7 in b minor D.739 “Unfinished”:「未完成」交響曲は2楽章しかない曲だが洗練された名曲※ 昔はNo.8「未完成」とされていた : 理由は、当初Schubert の7曲あった完成曲の次に8番目の交響曲「未完成」とした為 第8番とされていた
※ 現在第7番「未完成」と1番繰り上がったのは、作曲された順番がザ・グレートより前の7番目だから
[3] Beethoven Symphony No.5 in c minor Op.67「運命」:我国日本では、第1楽章冒頭のmelodyが「運命」の動機に似ていることから「運命」という副題が付けられている
※ 外国では、「運命」という副題は付けられていない
※ この曲は、第四楽章が昂揚感の溢れる感動的な終曲で、小生、Beethoven の交響曲の中で一番好きな楽章である
[encore] Mozart / 歌劇『フィガロの結婚』序曲:
ケルン(Köln)放送交響楽団は、1947年に西部ドイツ放送協会の開局と同時に発足した欧州でも存在感ある放送交響楽団として世界的に知られている。
現在、日本を代表する指揮者佐渡裕とは2010年から毎年共演を重ねて来ているそうだ。2014年末には「第九」の日本ツアーで東京、大阪で10公演を敢行し、大絶賛を浴びた。
[30]フォレストホール入口にて
[31]ホールのロビーにて
[32]佐渡裕とKöln放送交響楽団
[33]同上leaflet
[34]本演奏会を含む演奏会scheduleと演奏会program
[35]演奏終了後にlobbyに掲示された encore曲名
【小生comment】
「運命」と「未完成」と言う定番中の定番・名曲の演奏会だったが、実際に此の2曲を連続して生演奏で聴いたのは今回が初めてだった。改めて、佐渡裕の指揮の巧さに納得し、メチャクチャ有名な曲も「いいモノはいい!」と大満足した楽しいひとときだった。
では、また‥〔了〕
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