■皆さん、お元気でお過ごしのことと思います。今日も【時習26回3−7の会 0638】お送りします。
時節は、昨日02月04日が『立春』。暦の上では『春』となった。
萬葉集の編者 大伴家持が41歳の時、759(天平寶字3)年正月に巻末の〔萬葉集 巻第二十〕の締め括りとして詠んだのが以下の有名な歌である。
通算で4,516首目の歌‥
【詞書】三年(=天平宝字三年)春正月一日に、因幡国の庁(ちやう)にして、饗(あへ)を国郡(くにこほり)の司等に賜ふ宴(うたげ)の歌一首
新(あらた)しき年の初めの初春の 今日(けふ)降る雪のいやしけ吉事(よごと)
【萬葉仮名】新 年乃始乃 波都波流能 家布敷流由伎能 伊夜之家余其騰
右の一首、守(かみ)大伴宿禰(すくね)家持作る
【意】新しい年の初めの正月の 今日降る雪の様に もっと積もれよ
良い事が
【小生comment】
大変解り易い歌であり、全4,516首の歌を収めた萬葉集の最後を飾るに相応しい名歌である。天平宝字三年の正月元旦は、当時19年に一度巡って来る「歳旦立春(=正月元旦と立春が重なる日)」だったする説もある。
立春が正月元旦で、因幡国府の庁の庭先は一面の銀世界。
慶事である白雪よ、もっともっと降り積もれっ!
因幡守家持の心境が確り伝わって来る。
因みに、当地豊橋では今日は雪ならぬ雨が降った‥。
■さて今日は、01月21日(土)に私用で名古屋へ自家用車で行ったついでに、美浜町にある杉本美術館、小牧市にあるメナード美術館、そして豊田市の鞍ヶ池公園の一角にあるトヨタ鞍ヶ池記念館
鞍ヶ池アートサロンと、3つ美術館を訪れ、企画展を見て来たのでその模様をお伝えする。
【杉本美術館『まちと人びと』展展】
杉本健吉は街(まち)の風景を好んで描いた。彼は、本展leafletの絵にある様に、海外のsketchは勿論、何気ない街角の風景、一生の殆どを過ごした名古屋の風景等、多くの作品を描いている。
〔以上、本展leafletより引用〕
[01]杉本美術館『まちと人びと』展leaflet/右側の絵は、杉本健吉『サンポール路地』
【小生comment】
杉本健吉の後半生の絵は、本展leafletの絵の様に一見 rough に見える。しかしじっくり見ていると、いつも間にかその絵の中に吸い込まれて仕舞っている自分に気づく。
それ程、見る者を強烈に惹き付ける魅力的な作品ばかりだ。
それ等作品(=絵)の一つひとつがauraを放っている。
小生、杉本健吉は、見る度に好きになっていく画家である。
【メナード美術館『コレクション名作展』】
メナード美術館は、改修工事の為01月30日(月)~04月26日(水)から休館となっている。その直前に、当館が誇る名画を一挙に展覧したのがこの企画展。
だから小生にとっては、既に見た絵ばかりだった。
が、流石に名画揃いで、満足できた企画展だった。
[02]メナード美術館 正面外観
[03]本展leaflet
[04]ギュスターヴ・モロー『サロメの舞踏』1876年頃
[05]パウル・クレー(Paul Klee 1879-1940)『Yellow Girl(帽子を被った婦人)』1919年
[06]ジュール・パスキン『ばら色のリボンの少女』1926年
[07]小磯良平 (1903-1988)『競馬場にて』1969年
[08]小林古径『菖蒲』1948年
[09]高山辰雄 (1912-2007)『静夜』制作年不詳
[10]東山魁夷『雲立つ嶺』1976年
【鞍ヶ池アートサロン『わたしの写実”主義”』展】
19世紀中葉のFranceで始まった「写実主義」。本展では、当館所蔵作品の中から、画家一人ひとりの”主義”がよく反映された写実作品を紹介する。
〔本展leafletより引用〕
展示作品は全24点。
キスリング、コロー、シスレー、シダネル、マルケ、ユトリロ、ルノワール、糸園和三郎、金山平三、鬼頭鍋三郎、小磯良平、中山忠彦、野田弘志、和田英作ら著名画家23人に拠る「写実絵画」展。
[11]トヨタ鞍ヶ池記念館前に掲示されている鞍ヶ池アートサロン 本展案内
[12]本展leaflet
[13]ジャン=バティスト=カミーユ・コロー『木立の中の家』1870年
[14]鬼頭鍋三郎『舞妓』1970年頃
【小生comment】
和田英作『薔薇』1937年作、野田弘志『白根火山』1989年、鬼頭鍋三郎『舞妓』1970年頃、中山忠彦『紅衣』1991年の4点がとくに気に入った。但し、鬼頭鍋三郎『舞妓』以外の3点はpostcardもなく本《会報》でご紹介できなく残念だ。
本企画展は、03月20日迄開催されているのでご興味ある方は是非訪れてご自身の目で直にご覧になってみて下さい。
きっとご満足頂けるものと確信します。
■続いての話題は、01月27日に名古屋・愛知県芸術劇場コンサートホールにて開催された、ベルリンフィル(BPO)の第1コンマスを務める樫本大進(かしもと だいしん)を中心とするBPO members に拠る Octet の夕べについてである。
[15]ベルリンフィル八重奏団 演奏会leaflet
[16]本演奏会program
その日の演奏曲目は以下の3曲。
(1)
ニールセン(1865-1931)/軽快なセレナード
(2) ドヴォルザーク(1841-1904)/5つのバガテル Op.47(シェーファー編曲 Octet版=世界初演)(3) シューベルト(1797-1828) Octet in F Major Op.166 / D803
《encore》ドヴォルザーク/5つのバガテル Op.47 から第5曲 Poco Allegro
【小生comment】
8人のmembers は、流石はBPOの首席奏者(1st Vn、2nd Vn、Vla、Vc、Cb、Fg、Cl、Hornの8人)だけあって超一級の素晴らしい演奏だった猶、その日は、このコンサートの前に14時00分から名古屋市内のホテルにて、今人気沸騰のアドラー心理学の権威、岸見一郎氏の講演会を、そして18時45分開演のBPO members に拠る Octet の夕べ開始迄の繋ぎに、伏見・白川公園にある名古屋市美術館にて開催中の『永青文庫~日本画の名品』展(←毎週金曜日は20時00分迄開館!)を見て来た。
名古屋市美術館『永青文庫~日本画の名品』展の模様は、次回の《会報》にてお伝えする予定なのでお楽しみに!
■さて、今日最後の話題は、前《会報》にて予告した、樺沢紫苑著『脳を最適化すれば能力は2倍になる』の7回seriesの今日はその第1回《1.ドーパミン仕事術‥幸福物質を自在に操り、motivationを上げまくれ!》である。
《1.ドーパミン仕事術/まとめ》
1.脳内物質 dopamine
が分泌されると「幸福」を感じる2.脳に報酬を与えると、motivation が高まる
3.Dopamineの報酬 cycle を回転させることで、目標達成できる
4.程よい難易度の小さな「明確な」目標(= milestone)を刻むことで大目標を達成できる
5.目標を達成した自分を強く image する / 明確に image するほど実現確率は高まる
6.楽しみ乍ら実行することが、成功の最大の秘訣
7.目標達成したら自分にご褒美を与える / それが次の motivation に繋がる
8.目標達成したらそれに満足せず、直ぐに次の目標を設定する
9.脳は challenge を好む / 常に challenge を続けることで自己成長できる〔P.87〕
【小生comment】
この章の末尾で筆者は、こう締め括っている。10年、20年という努力の先に、幸せがあるのではない。
その努力の階段を上り続けている「今」が一番幸せなのである。
毎日の仕事の中で、自らのワクワクする瞬間に focus し、自らの potential を高める目標を設定し、自己成長の階段を上り始めよう。
小生も、これを見習って自己成長を具現化して行きたい。
【後記】昨日、岐阜市中央図書館がある みんなの森 メディアコスモス『熊谷守一』展、一宮市三岸節子記念美術館『びじゅつ動物園』展、安城市歴史博物館『本多正信』展、豊川市桜ヶ丘ミュージアム『冬の情景』展、の4つの美術館・博物館を見て来た。
これ等の模様は、次回&次々回の《会報》にてお届けする予定である。お楽しみに!(^-‘)b♪
では、また‥。〔了〕
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