今日も【時習26回3−7の会 0639】お送りします。
当地豊橋では、昨日02月11日(土祝)は『鬼祭り』。
この『鬼祭り』には不思議と雪が降り、この祭りが終わると春が到来すると言われています、今年も昨日は雪が午後から一時結構降りました。
今日12日(日)も、雪は降っていませんが、寒さは続いています。
風邪を引き込まない様、ご自愛下さい。
■さて今日は、前《会報》にて01月27日に名古屋・愛知県芸術劇場コンサートホールにて開催された、樫本大進を中心とするBPO members に拠る Octet の夕べについてお伝えしたが、そのソワレ(soiree)の前に立ち寄った、名古屋市美術館にて開催中の『永青文庫/日本画の名品』展を見て来たので、その模様をお伝えする。
本展について、永青文庫理事長/細川家18代当主 細川護煕(1938- )氏による「ごあいさつ」から引用してご紹介したい。
〔前略〕
永青文庫は、大名細川家700年の歴史を伝える文化財を9万点以上収蔵する美術館である。昭和25(1950)年、祖父の16代細川護立(もりたつ)(1883-1970)に拠って財団法人として設立。
永青文庫のは前は、中世細川家の菩提寺であった京都・建仁寺の永源庵(えいげんあん)(現・正伝永源院)の「永」、近世細川家の初代・細川藤孝(幽斎)の居城であった青龍寺(=勝龍寺(しょうりゅうじ))城(京都府長岡市)の「青」に由来する。
幽斎以前と以後、細川家の全てを含むという意味を込めて名付けられた。
永青文庫のcollectionは、細川家に伝来した文化財、そして護立が蒐集した膨大な美術工芸品に拠って成り立っている。
護立は優れた目利きとして知られ、白隠(1686-1769)と仙厓義梵(せんがい ぎぼん)(1750-1837)の禅画から蒐集を始め、刀剣・刀装具、中国の古陶磁へとcollectionの幅を広げて行った。
又、横山大観、下村寒山、菱田春草といった同時代の画家達と交流を深め、彼等の活動を積極的に支援している。
蒐集した当初は評価が定まっていなかったものも多く、様々な文化人からの助言と自身の審美眼に拠って、類稀なるcollectionが形成された。
〔中略〕
本展を通して、細川家に息づく美への眼差しを感じて頂ければ幸いである。
[01]白川公園入口にある名古屋市美術館の本企画展案内看板
[02]名古屋市美術館入口近くの本展案内看板
[03]本展leaflet(表)/上の絵は、国の【重文】菱田春草『黒き猫』1910年
[04]同上(裏)/絵は、菱田春草【重文】『落葉』1909年
[05]竹内栖鳳(1864-1942)『松竹梅』1916年
[06]横山大観(1868-1958)『山路』1911年
[07]同『山窓無月』1919年
[08]下村観山(1873-1930)『一休禅師』1918年
[09]菱田春草(1874-1911)『黒き猫』1910年
[10]上村松園(1875-1949)『月影』1908年
[11]鏑木清方(1878-1972)『花吹雪(右)・落葉時雨(左)』1908年
[12]小林古径(1883-1957)【重文】『髪』1931年
[13]安田靫彦(1884-1978)『聚楽茶亭』1905年
[14]堂本印象(1891-1975)『調鞠図』1921年
【小生comment】
日本画の近代巨匠達が勢揃いした本展。京都画壇の頂点にあった竹内栖鳳、日本美術院三羽烏の横山大観・下村観山・菱田春草、美人画の巨匠「西の松園&東の清方」と呼ばれた上村松園、鏑木清方。
そして、小林古径、安田靫彦等々、明治・大正・昭和に亘って活躍した東西日本画壇の巨匠達が勢揃いしている永青文庫の近代日本画の数々。
今回ご紹介した僅か十数点の中に【重文】が3点も含まれていることをみても、『永青文庫』創設者である細川護立氏の慧眼は流石である。
名画ってホント素晴らしいですネ!
■さて、今日最後の話題は、前《会報》にて予告した、樺沢紫苑著『脳を最適化すれば能力は2倍になる』の7回seriesの今日はその第2回《2.ノルアドレナリン仕事術‥「恐怖」と「プレッシャー」で仕事効率を上げろ!》である。
《2.ノルアドレナリン仕事術/まとめ》
1.脳内物質
noradrenalin は「闘争か逃走」という状況で分泌される2.恐怖や不安などによって noradrenalin が分泌されると、注意・集中力・覚醒度がupする
3.Noradrenalin による motivation up は、短期で使って最大効果を出せる
4.締切を設定するだけで、仕事効率は大きく up する
5.Dopamine 型 motivation (=褒める)と、noradrenalin 方 motivation(=叱る)を balance よく使い分ける
6.「不快を避ける」noradrenalin 型 motivation に business chance がある
7.「うっかりmiss」が増えて来たら脳が疲れている証拠 / 休息が必要だという赤信号である
8.仕事は楽しくても stress になる / 仕事のし過ぎには注意しよう
9.「仕事」を意識するだけで stress になる / スマホや携帯を切って、仕事を完全に忘れることも大切〔P.128〕
【小生comment】
Noradrenalin
は、dopamine と使い分けることで、理想的な働き方が出来ると、著者の樺沢氏はAesop 寓話の『北風と太陽』を例に説明してくれている。
私(=樺沢)は、この話(『北風(=noradrenalin)と太陽(=dopamine)』)にnoradrenalin
と dopamine の働きが上手く象徴されていると考える。
人間の行動の
motivation には2つある。「不快なことを避ける」と「快適なことを求める」である。
『北風と太陽』に出て来る旅人は、北風が吹いた時は、寒さ(=不快)を避ける為に上着を押さえた。
逆に太陽が射してポカポカと暖かくなると、適度な暖かさ(=快)を求めて上着を脱いだのである。
前者は「noradrenalin 型 motivation」であり、後者は「dopamine型 motivation」である。〔P.104-105〕
Noradrenalin型motivation は、危険回避、危機回避型の反応なので即効性があるが長続きしない。
一方の dopamine型motivation は、結果として報酬を得られてから「次も頑張ろう」と motivation が up するので、本格的に動き出すのに時間がかかる。
つまり、短期では noradrenalin型motivation で頑張り、長期では dopamine型motivation で頑張るというのが理想的な仕事術である。〔P.106-107〕
そして、この noradrenalin の生成には、必須アミノ酸(Essential amino acid)の一つ「フェニルアラニン(phenylalanine)」が不可欠。
この phenylalanine は、肉類・魚介類・大豆製品・かぼちゃ・卵・乳製品・チーズ(cheese)・ナッツ(nuts)類(almondや落花生(peanut))等の普通の食事から得られる。
猶、phenylalanine から noradrenalin を生成するには「vitamin C」も不可欠なので念の為。(P.125-126)
又、必須アミノ酸やvitaminは、食事から摂取するのが一番。
どの様なsupplementよりも、balance の良い「普通の食事」こそが効果的なのだ‥、と樺沢氏は締め括っていた。
【後記】最近仕事が忙しく、昨日・今日の二日間は仕事を片付けていたので、いつもの様に blog に時間が割けない。
暫くは内容の乏しい《会報》が続くことをご容赦願いたい。前《会報》の【後記】で予告した岐阜市のみんなの森 メディアコスモス『熊谷守一』展、一宮市三岸節子記念美術館『びじゅつ動物園』展、安城市歴史博物館『本多正信』展、豊川市桜ヶ丘ミュージアム『冬の情景』展、の4つの美術館・博物館の模様は、次回以降の《会報》にて順次お届けする予定である。
中でも、『熊谷守一』展と『本多正信』展が特筆出来る。
お楽しみに!(^-‘)b♪
では、また‥。〔了〕
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