2017年1月22日日曜日

【時習26回3-7の会 0636】~「01月14日:名古屋ボストン美術館『吉田博 木版画展覧‥抒情の風景( Nostalgic Utopia )‥』を見て」「01月14日:名都美術館『特別展/愛知県立芸術大学開校50周年記念~日本画専攻の半世紀‥歴代指導者/珠玉の作品でたどる‥』展を見て」「01月14日:『大学弓道部時代の一年先輩&同期&一年後輩との合同ミニ同窓会』実施報告」

■皆さん、お元気でお過ごしのことと思います。今日も【時習26回3−7の会 0636】をお送りします。
 時節は、先週01月20日(金)から二十四節気でいう『大寒』。
一年中で一番寒い時節ですネ。
 今日は、前《会報》をお届けした前日の01月14日(土)の事柄を3件お届けします。
 小生、最近仕事で high-tension の毎日を過ごしている。
 現在の勤務先は、昭和43年設立当時は第三セクターだった。
 東三河の社会インフラ整備と三河港港湾管理業という公的色彩の強い会社で、今年、久しぶりに二大projectが本格的にstartする。
 三河港の11.5ha埋立事業と、豊橋駅前大通二丁目法定再開発事業である。
 埋立事業が竣工すると11.5haの日本国土が増え、豊橋駅前大通の法定再開発事業が竣工すると集客施設として市立図書館がcore〔中核〕となる。
 詳細は、公表に出来る時点で改めて詳細をご報告させて頂くつもりなのでその時迄お楽しみに!
小生、お陰様で昨年来頓(とみ)に忙しい毎日を過ごしている。
 だから最近は、好きな読書も儘ならない。
 一方、溜まるstressを発散させる意味で、大好きな美術鑑賞とclassic音楽鑑賞は欠かせなく、積極的に見て聴いている。
 そんなこんなで、今日は掲題の2つの美術館巡りと大学弓道部時代の同窓会の模様についてご報告させて頂く。

■さて、今日最初の話題は、01月14日:名古屋ボストン美術館『吉田博 木版画展覧‥抒情の風景( Nostalgic Utopia )‥』を見て来たことについてである。
 先ずは、本展の主人公 吉田博 について少しご紹介する。
 吉田博(1876-1950年)は、明治後期・大正・昭和前半に活躍した日本の洋画家&版画家。

[01]名古屋ボストン美術館 入口の本企画展案内

[02]初の渡米直後にDetroitで撮影した吉田博のportrait 1899.10.23
                  
[03]1904年01月~の吉田博&ふじを兄妹時代‥二人は帰国後の1907年結婚

[04]名古屋ボストン美術館 に飾られた献花と本展案内
                  
 先ずは略歴から‥
 1876年 博は、旧久留米藩士 上田束秀之の次男として、久留米市に生まれる。
 1888年 福岡県立修猷館中学に入学。
 1891年 修猷館の図画教師で洋画家の吉田嘉三郎に画才を見込まれ、吉田家の養子となる。
 1903年 博は、後の博夫人となる 吉田嘉三郎の実娘 ふじを((藤遠)1887-1987)を伴い渡米、同地にて二人の展覧会を開催し人気を博す。
     その吉田兄妹がItalyのVeniceを訪れ描いた絵の展覧会の模様を、夏目漱石が著書『三四郎』に表したのが以下のphraseである。
     因みに、吉田博は、のち木版画の大家ともなり、川瀬巴水(はすい(1883-1957年)と共に、明治後期・大正・昭和前期の我国の木版画界で人気を二分した。
 猶、Apple 創業者の"Steve" Jobs(1955.02.24-2011.10.05)が、川瀬巴水の作品の大ファンで、日本迄木版画を買い付けに来ていたのは有名な話。
 一方、吉田博の海外著名人のファンしては、GHQ TOPの ダグラス・マッカーサー元帥や、心理学者 フロイト、英国チャールズ元皇太子妃 故ダイアナ妃らもファンだったそうである。
     以下に、夏目漱石『三四郎』にて 吉田博・ふじを兄妹が model となった、三四郎と美穪子が見た Venice の絵画鑑賞の場面を記す。

[05]吉田ふじを『ベニス』1906年

[06]川瀬巴水『馬込の月 東京二十景』1930年
                  
[07]本展leaflet

[08]晩年の吉田博
                  
[09]吉田博『冨士拾景~朝日』1926年

[10]同『瀬戸内海集~光る海』1926年
                  
[11]同『東京拾二題~亀井戸』1927年

[12]同『瀬戸内海集第二~倉』1930年
                  
[13]同『瀬戸内海集第二~鞆之港』1930年

[14]同『瀬戸内海集第二~阿武兎の朝』1930年
                  
[15]同『瀬戸内海集第二~潮待ち』1930年

[16]同『タジマハルの庭』1931年
                  
[17]同『瀬田之唐橋』1933年

[18]同『金閣』1933年
                  
[19]同『弘前城』1935年

[20]同『陽明門』1937年
                  
 ※ ※ ※ ※ ※

【三四郎/八】
 〔前略〕
 長い間外国を旅行して歩いた兄妹(きょうだい)の絵がたくさんある。
 双方とも同じ姓で、しかも一つ所に並べてかけてある。美禰子はその一枚の前にとまった。
「ベニスでしょう」
 これは三四郎にもわかった。
 なんだかベニスらしい。
 ゴンドラにでも乗ってみたい心持ちがする。
 三四郎は高等学校にいる時分ゴンドラという字を覚えた。
 〔中略〕
 黙って青い水と、水と左右の高い家と、さかさに映る家の影と、影の中にちらちらする赤い片きれとをながめていた。
 すると、
「兄(あに)さんのほうがよほどうまいようですね」と美禰子が言った。
 三四郎にはこの意味が通じなかった。
「兄さんとは……」
「この絵は兄さんのほうでしょう」
「だれの?」
 美禰子は不思議そうな顔をして、三四郎を見た。
「だって、あっちのほうが妹さんので、こっちのほうが兄さんのじゃありませんか」
 三四郎は一歩退いて、今通って来た道の片側を振り返って見た。
 同じように外国の景色をかいたものが幾点となくかかっている。
「違うんですか」
「一人と思っていらしったの」
「ええ」と言って、ぼんやりしている。
 やがて二人が顔を見合わした。
 そうして一度に笑いだした。
 美禰子は、驚いたように、わざと大きな目をして、しかもいちだんと調子を落とした小声になって、
「ずいぶんね」と言いながら、一間ばかり、ずんずん先へ行ってしまった。
 三四郎は立ちどまったまま、もう一ぺんベニスの掘割りをながめだした。〔後略〕

 ※ ※ ※ ※ ※

【小生comment】
 上記添付写真[05]は、夏目漱石も見たであろう、そして『三四郎』に登場した妹の描いたベニスの絵だと思われる、吉田ふじを の『ベニス』1906年。
添付写真[06]が、吉田博のrival 川瀬巴水の木版画作品/川瀬巴水『馬込の月 東京二十景』1930年。
 猶、【時習26回3-7の会0536】~一宮市三岸節子記念美術館『吉田博・ふじを~世界を旅した夫婦画家~』展&「吉田ふじを著『朱葉の記』を読んで」他をご覧頂きたい。
 http://jishu2637.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/260536020750-c1.html ←此処をclickしてご覧下さい
 吉田博の木版画の卓越した写実性のlevelの高さは驚嘆の一語である。
 皆さんはどう感じられましたか?
■続いては、今日最後の話題は、名古屋ボストン美術館に続いて、訪れた名都美術館『特別展/愛知県立芸術大学開校50周年記念~日本画専攻の半世紀‥歴代指導者/珠玉の作品でたどる‥』展についてである。
 本展は、本展 leaflet に次の様に記されていたので、その部分を引用してご紹介する。
 愛知県立芸術大学は昭和41年に創立され、平成28年、創立50周年を迎えた。
 片岡球子は61歳で美術学部の初代日本画教授となり、以後30年に亘り後進の指導を続け、熱心な指導は脈々と受け継がれ、次世代の有力な画家たちが輩出している。
 本展は、日本画専攻50年の歩みを、今日迄関わりのあった歴代の先生方18人の作品30余点に拠って振り返ろうとするもの。
 又、本展は名都美術館の開館30周年を記念する展覧会でもある。

[21]本展leaflet/右の絵は、片岡多摩子『面構 葛飾北斎・瀧澤馬琴』1979年

[22]片岡球子『松竹梅の富士』1983年
                  
[23]小山硬『天草(祈り)』1972年

[24]今井珠泉『翔』1992年
                  
[25]今野忠一『浅間山』1991年

[26]松村公嗣『金閣』2009年
                  
[27]岡田眞治『麗』2013年

[28]秦誠『執着』2013年
                  
【小生comment】
 愛知県芸術大学の日本画の先生の皆さんの作品をご覧になって如何でしたでしょうか?
 本当に素晴らしい作品ばかりですネ
 名画って本当に素晴らしい。
 溜まった stress がスーッと消えていくのが実感出来る。
 今月は、01月18日に仕事で上京した帰途、山種美術館『日本画の教科書(京都編)』&郷さくら美術館東京『林潤一』展を、そして昨日01月21日に私用で名古屋へ行ったついでに、美浜町の杉本美術館『まちと人々』展、メナード美術館『とっておきの名画と出会う~メナード美術館collection展Ⅲ期』、トヨタ鞍ヶ池記念館/鞍ヶ池アートサロン『わたしの写実”主義”~画家それぞれの見方・描き方~』展と見て来たので、今後、あと5つの美術館の企画展の模様について順次お伝えする予定である。
 お楽しみに!(^^

【後記】01月14日は、2つに美術館を見てから、名駅前(大名古屋ビルヂングの北裏側)にある居酒屋にて、大学弓道部時代のミニ同窓会を開催した。
 一年上の先輩3人、同期8人、一年後輩4人の、15人が集合した。
 毎年、冬は名古屋で、夏は豊橋で開催して、今回で7年程になる。
弓道部の同期の親友、2008年11月に故人となった石黒文夫君を偲び、東三河と遠州在住の弓道部の同期数名開始したのが本会の始まり。
小生が万年幹事で、毎年参加者が増えて今回の規模になった。
 17時半~20時迄の2時間半、旧交を温め、楽しいひとときを過ごすことが出来た。
 この日は、夕方から降雪の為、同窓会が終わり居酒屋を出た時には、名駅前のオフィス街も一面白銀の世界だった。

[29]大学弓道部ミニ同窓会 記念写真

[30]同窓会終了後の白銀の名駅前オフィス街
                  
 では、また‥。〔了〕

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