2022年1月10日月曜日

【時習26回3−7の会 0895】~「松尾芭蕉:俳諧七部集『ひさご』から〔第07回 / 第37句~42句〕」「01月08日:旧東海道「旧藤沢宿 蒔田本陣跡」→「清浄光寺〔遊行寺〕」→「藤沢 遊行寺坂一里塚跡」→「原宿一里塚跡」→「旧戸塚宿 澤邊本陣跡」→「JR戸塚駅」を walking して」「2022年01月05~07日:ヤフオクにて山崎翠祥・池田秀郎・真椰レイの静物画(油彩画)3点入手」「今は少し昔の物語『2011年06月25日:中嶋君【3-2】と『荻須高徳』展&『クイケン/ラ・プティットバンド』演奏会を見て聴いて→『時習26回【1-4】ミニミニクラス会』開催報告」「S.スマイルズ『自助論』から」

■皆さん、今日も【時習26回37の会 0895】号をお届けします

.
.  今日最初の話題は、松尾芭蕉(1644-94)「俳諧七部集『ひさご07回 / 37句~42〕」をご紹介する

.                               珍碩

037 いろいろの名(な)まぎらはし(むつかしや)(1)春の草(くさ)

.

【意】春の草花は一斉に萌え出し其れ等全て名前がいているのだからどれがどれやら(紛らわしく)覚えることが難しい / 芭蕉の唱導した「不易流行」「軽(かる)み」とい「新風」を春の草花に喩えた一句

【解説】《発句》《春》:春の草 / 新風に戸惑う初心者の挨拶 / 中七は、はじめ「名もまぎらはし」だったものが、覆刻版後に此の「名もむつかしやになった /

(注1)まぎらはし:履刻版後印本は「むつかしや」と入木訂正(=木版彫刻で、改める箇所に別の木を埋めて彫り直すこ)

.

038  うたれて(注1)(てふ)の夢目を覚(さま)ぬる(注2)  翁

.

【意】[解釈1]草原を木の枝等で払い乍ら行くと、葉陰に眠る蝶がパッと飛び立つ様子 / [解釈2]其の花の中で眠りを貪(むさぼ)っている蝶は、春が来たぞと草原を鞭打つ鞭の音に目を覚まして飛び立つのである

【解説】《脇》《春》:蝶 / 相手の「新風開眼」を寿ぐ挨拶 / 三冊子に「此脇は、まぎらはしといふ心の匂に、しきりに蝶の散りみだるゝ様おもひ入て、気色を付けたる句也」、二十五箇条に「此句は、はじめて俳諧の意味をたづぬる人の、俳諧の名目まぎらはしとてとまどひたるを、其所、直に一棒をあたへて蝶の夢をさましぬる所、一句相対して脇の体ならば、韻字てにはの詮議なし」の評がある

(注1)うたれて:坐禅の痛棒に擬(なぞら)えていう / 虚栗に其角付句「芭蕉あるじの蝶丁(タタク)見よ」

(注2)目を覚しぬる:履刻版後印本は「夢はさめぬる」と入木訂正 / 荘子の「胡蝶の夢」を踏まえて言う

.

039 蝙蝠(かうもり)ののどかにつらをさし出(だし)て  路通

.

【意】蝙蝠は、未だに昼寝の夢覚めず、樹の洞穴らから「酢にむせたやうな顔」(世話尽)を覗かせている

【解説】《第三》《:のどか  生類に対して、自らを卑下した挨拶

.

040  駕篭(かご)のとをらぬ峠(たうげ)(こえ)たり  仝

.

【意】籠も通れないな細く寂しい峠を越えて遥かな土地へ遣って来た

【解説】《表四《雑》/ 芭蕉の新風峠を越えることに喩えた

.

041 紫蘇(しそ)の實(み)(注1)をかますに入(いれ)るゝ夕(ゆふ)ま暮(ぐれ)  碵

.

【意】峠を人里に下って来ると、麓の農家では収穫した紫蘇(シソ)の実を叺(かます)に詰めている

【解説】《初表五》《秋》紫蘇の實 /

(注1)紫蘇の實:九月半ば穂が枯れた時に収穫する / 油を採り、塩漬け等にして食用にもする / 荒地に似合った作物

.

042  親子(おやこ)ならびて月(つき)に物(もの)くふ  仝

.

【意】遅く迄要した農作業の親子は月を見乍ら縁側で夕食をとっている

【解説】《初表六》《秋》:月 / 忙しい農作業の後の寛(くつろ)

.

【小生 comment 

. 次回は、『ひさご』第08 回 / 第43句~48をお届けする

. どうぞ、お楽しみに!

.

■続いての話題である

. 此の日(2022年01月08日)は、旧東海道街並「藤沢宿」→「戸塚宿」を巡って来た

.

拙宅発→旧東海道「藤沢宿」駐車場

.

01時15分 起床→腹筋2,000回

02時00分 2.5kg木刀素振り40分

02時45分 仕度

03時02分 拙宅発→一般道→愛鷹SIC〔トイレ休憩15分〕→東名→海老名JCT→藤沢IC→一般道 3時間21分257km→

06時40分 旧東海道「藤沢宿」コイン駐車場〔料金800円〕

.

[01][左上]拙宅出発時の出発地豊橋市(左)と到着地藤沢市(右)の天気と気温

[右上]03時02分拙宅発→05時23分愛鷹SIC発→06時40分旧東海道「藤沢宿」駐車場着時点での車の掲示板

[左下]Google 航空map:駐車場→「蒔田(まいた)本陣跡」→「藤沢橋」→「戸塚宿」への経路図

[中下]コイン駐車場にて

[右下]旧東海道街並〔藤沢市藤沢〕風景:旧東海道にて

.

07時10分 駐車場発→徒歩

07時39 分 藤沢橋着

.

【旧東海道街並〔藤沢市本町→同市藤沢〕風景:旧東海道】

.

[02][左上]旧東海道街並〔藤沢市藤沢〕風景:旧東海道「藤沢宿」解説板1 同所にて

[右上]同〔同市同〕同:同「同」同 

[左下]同〔同市同〕同:同「同」解説板2 同所にて

[中下]同〔同市同〕同:同「同」解説板3

[右下]同〔同市同〕同:同「同」解説板4 同所にて

.

【旧東海道〔藤沢市藤沢〕風景:旧東海道】

.

[03][左上]旧東海道街並〔藤沢市藤沢〕風景:旧東海道「旧東海道 藤沢宿の成り立ち」解説板 同所にて

[右上]同〔同市同〕同:同「同」同(左側地図)

[左下]同〔同市同〕同:同「同」同(右側解説)

[中下]同〔同市同〕同:同「旧東海道・藤沢宿」地図

[右下]同〔同市同〕同:同「同」同 同所にて

.

【旧東海道〔藤沢市藤沢〕風景:旧東海道「藤沢橋」】

.

[04][左上]旧東海道〔藤沢市藤沢〕風景:旧東海道「江の島弁財天 道標」

[右上]同〔同市同〕同:同「同」解説板

[左下]同〔同市同〕同:同「同」同 同所にて

[中下]同〔同市同〕同:同 道標にて

[右下]同〔同市同〕同:同「藤沢橋」欄干にて

.

08時35分「清浄光寺〔遊行寺〕」着

.

【旧東海道〔藤沢市藤沢→同市西富〕風景:旧東海道「藤沢橋」→「清浄光寺〔遊行寺〕」へ】

.

[05][左上]旧東海道〔藤沢市藤沢〕風景:旧東海道「藤沢橋」欄干より境川(さかいがわ)を望む

[右上]同〔同市西富〕同:同「遊行寺坂」にて

[左下]同〔同市同〕同:同「時宗総本山 清浄光寺(遊行寺)」看板

[右下] 「清浄光寺〔遊行寺〕」解説板

.

【清浄光寺〔遊行寺〕】

.

[06][左上]清浄光寺「大銀杏」「本堂」を back に

[右上]「同〔同〕」「大銀杏」解説板

[左下]「同〔同〕」「同」同所にて

[右下]「同〔同〕」「本堂」を望む

.

[07][上]「同〔同〕」「本堂」

[左下]「清浄光寺〔遊行寺〕」:「南無阿弥陀仏」碑と「本堂」を back に

[右下]「同〔同〕」「同」同所にて

.

[08][左上]「清浄光寺〔遊行寺〕」本堂前にて

[右上]「清浄光寺〔遊行寺〕」本堂・内陣を望む

[左下]「同〔同〕」本堂・廊下にて

[右下]前日降った残雪が残る境内にて

.

【清浄光寺〔遊行寺〕「酒井忠重(1598-1666)」五輪塔】

.

[09][左上]清浄光寺〔遊行寺〕「酒井忠重・五輪塔」

[右上]同〔同〕「同」同所にて

[左下]同〔同〕「同」横の「六地蔵供養塔」にて1

[中下]同〔同〕「同」周辺にて

[右下]同〔同〕「六地蔵供養塔」

.

【清浄光寺〔遊行寺〕「六地蔵供養塔」】

.

[10][左上]清浄光寺〔遊行寺〕「六地蔵供養塔」にて2

[右上]同〔同〕「大銀杏」を back に

[左下]同〔同〕「御朱印」

[中下]同〔同〕参道より「本堂」をback に

[右下]同〔同〕同「同」を望む

.

09時45分 ふじさわ宿交流館着

.

【清浄光寺〔遊行寺〕→ふじさわ宿交流館】

.

[11][左上]清浄光寺〔遊行寺〕山門前にて1

[右上]同〔同〕同上2

[左下]旧東海道〔藤沢市西富〕街並:ふじさわ宿交流館 外観

[中下]同 館内にて

[右下]同 同「藤沢宿」古地図前にて

.

10時24分「藤沢 遊行寺一里塚跡」着

.

【旧東海道街並〔藤沢市大鋸(だいぎり)〕風景→「藤沢 遊行寺坂一里塚跡」】

.

[12][左上]旧東海道街並〔藤沢市大鋸〕風景:旧東海道にて

[右上]同東海道街並〔同市同〕風景:「藤沢 遊行寺坂一里塚跡」解説板

[左下]同〔同市同〕同:「同」同所にて1

[中下]同〔同市同〕同:「同」同所にて2

[右下]同〔同市同〕同:「同」同所にて3

.

11時07分 旧東海道「松並木蹟」着

.

【旧東海道街並〔藤沢市西富〕風景:旧東海道「松並木」蹟】

.

[13][左]東海道街並〔藤沢市西富〕風景:旧東海道「松並木蹟」「石碑」にて

[右上]同〔同市同〕同:同「同」「解説板」「石碑」にて

[右下]同〔同市同〕同:同「同」「解説板」

.

12時59分「原宿一里塚跡」着

13時29分 旧東海道街並〔横浜市戸塚区戸塚町〕着

.

【旧東海道街並〔横浜市戸塚区原宿→同市同区戸塚町〕】

.

[14][左]旧東海道街並〔横浜市戸塚区原宿〕風景:旧東海道「原宿一里塚跡」

[右上]同〔同市同区同〕同:同「同」同所にて1

[右中]同〔同市同区同〕同:同「同」同上2

[右下]同〔同市同区戸塚町〕同:旧東海道にて

.

13時56分「上方見附跡」着

.

【旧東海道街並〔横浜市戸塚区戸塚町〕風景:旧東海道「上方見附跡」】

.

[15][左上]旧東海道街並〔横浜市戸塚区戸塚町〕風景:旧東海道「上方見附跡」同所にて

[右上]同〔同市同区同町〕同:同「同」解説板

[左下]同〔同市同区同町〕同:同「同」風景

[中下]Google 航空 map:旧東海道「上方見附」→「戸塚宿 澤邊本陣跡」への経路図

[右下]旧東海道街並〔横浜市戸塚区戸塚町〕風景:旧東海道にて

.

14時10分「八坂神社」着

.

【旧東海道街並〔横浜市戸塚区戸塚町〕『八坂神社』】

.

[16][左上]旧東海道街並〔横浜市戸塚区戸塚町〕風景:「八坂神社」鳥居

[右上]同〔同市同区同町〕同:「八坂神社」『お札まき』解説板と記念碑

[左下]同〔同市同区同町〕同:「」社殿前にて1

[中下]同〔同市同区同町〕同:「同上2

[右下]同〔同市同区同町〕同:「」「狛犬」

.

14時23分「旧戸塚宿『澤邊本陣跡』」着

.

【旧東海道街並〔横浜市戸塚区戸塚町〕「八坂神社」→「澤邊本陣跡」】

.

[17][左上]旧東海道街並〔横浜市戸塚区戸塚町〕風景:旧東海道「『八坂神社』由緒」解説板

[右上]旧東海道街並〔横浜市戸塚区戸塚町〕風景:同「澤邊本陣跡」同所にて1

[左下]同〔同市同区同町〕同:同「同」同上2

[中下]同〔同市同区同町〕同:同「同」

[右下]同〔同市同区同町〕同:同「同」同上3

.

【旧東海道街並〔横浜市戸塚区戸塚町〕「脇本陣」→JR戸塚駅】

.

[18][左上]旧東海道街並〔横浜市戸塚区戸塚町〕風景:旧東海道「脇本陣跡」同所にて1

[右上]同〔同市同区同町〕同:同「同」同上2

[左下]JR戸塚駅 platform にて

[右下]「15時02分 JR戸塚駅 発→15時11分 JR藤沢駅 着」時刻表

.

15時55分 藤沢市本町コイン駐車場発→一般道→藤沢IC→海老名JCT→東名→愛鷹SIC〔トイレ休憩10分間〕→一般道 4時間14分 262km/520.2km→

20時19分 帰宅〔走行距離計 520km〕

.

【JR藤沢駅→藤沢氏本町コイン駐車場→帰宅】

.

[19][左上]JR藤沢駅 platform にて

[右上]JR藤沢駅北口を back に

[左下]20時19分 帰宅

[右下]歩行距離 16.8km / 歩行歩数 21,972㎞

.

【小生 comment 】

. 今日も楽しい walking だった

. 次回は、旧東海道「戸塚宿」→「保土ヶ谷宿」を歩く予定である〔了〕

.

今日も、今は少し昔の懐かしい想い出から‥

.

2011年07月01日(金)【時習26回3-7の会 0348】~「06月25日:『時習26会ミニ同期会』開催報告」「06月25日:「第34回名古屋国際音楽祭~『ラ・プティット・バンド~バッハ・コレクション』を聴いて」「06月25日:松坂屋美術館「『生誕110周年記念~荻須高徳展~憧れのパリ、煌めきのベネチア』を見て」「S.スマイルズ著 竹内均訳『自助論』から」

.

◼️『夏至』が過ぎたら急に猛暑が到来しました  もう暑くて堪りませんね  しかも蒸し暑い‥

. 皆さん、お元気でお過ごしですか / 今泉悟です /【時習26回3-7の会 0348】号をお届けします

. 今日も先週に引き続き、「2011年【2637の会】《クラス会》出欠表明状況(07月01日現在)」をお伝えします

. 一昨々日の06月28日、下浦(原田)子さんから mail を頂戴しました / 下浦さん、mail 有難う!〔中略〕

. 以下に下浦さんからの mail を掲載します / ご高覧下さい

.

Sent: Tuesday, June 28, 2011.

今泉様 / 近年の異常気象に年々からだが堪えられなくなっているというのに、今年のこの蒸し暑さには、これから本格的に訪れる夏を前に空恐ろしさを覚えます。

そんなことをものともしない今泉君の会報メールに、毎回脱帽!です。

さて、クラス会の件、『欠席』です。恐縮です。

連絡が遅くなって申し訳ありません。/ 下浦〔後略〕

.

【時習26会ミニ同期会 at Try Again 2011/06/25】

さて今日最初の話題は、去る0625()08月の《クラス会》定例開催場所にさせて頂いている「トライアゲイン」にて『時習26会ミニ同期会』を開催しましたのでご報告させて頂く

.

[20][上]時習26回ミニ同期会20110625 at Try Again

.

. ま、早い話が、【2637の会】classmate の林恭子さんと、中嶋良行君【3-2】に声をかけて開催したものである

. 丁度この日は、林恭子さんの誕生日と、会場「トライアゲイン」の開店三周年記念日でもあったのだ

. 林さんからは従前から、「『誕生祝い』という気遣いはやめて」と言われていたので、「『トライアゲイン』の開店三周年記念を一緒に祝って」とお願いし参加して下さったものだ /「林さん、有難う!」。

. 気の置けない同期の仲間との語らいは、ホント楽しいものである

. 開始時間は午後06時過ぎ。「そろそろ終わろうか」と言った時間が21時20分 / あっと言う間に3時間が過ぎていた

. 小生から林さんに、08月13日(土)の「出席」を強くお願いし、近々「返信 mail」でお返事を頂ける約束を頂戴した〔後略〕

.

【愛知県芸術劇場concert hall『クイケンとラ・プティット・バンド~バッハ・コレクション』 2011/06/25】

.

◼️一方中嶋君とは、0625日昼過ぎから名古屋の愛知県芸術劇場 concert hall にて開催された「クイケンとラ・プティット・バンド~バッハ・コレクション(Sigiswald Kuijken & La Petite Bande  Bach Collection)」を一緒に聴く機会に恵まれ、名古屋からの帰りに「トライアゲイン」に立ち寄ったという次第ですある

. 因みに、演奏曲目は、All J.S.Bach で、ブランデンブルク協奏曲第2番・3版・5番・6番 & 管弦楽組曲第2番という masterpieces ばかりで至福の2時間を過ごすことが出来た

. この concert で、小生、「ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(=肩掛け小型チェロ:別名 viola pomposaとも )という18世紀後半には使われなくなった楽器演奏を初めて聞くことが出来た

. これも古楽アンサンブル(ensemble)を聴く楽しみの一つだ

.

[20][左下]スパッラを弾くシギスヴァルト・クイケン〔添付写真ご参照:超特大の viola っていう感じです(笑)〕

.

. 既述だが、林さんと中嶋君、小生の3人は旧【1-4】のclassmates だ

. 因みに【2637の会】members で旧【1-4】members は、林さんのほかは、市川君と渡辺さんのお二人がいる〔中略〕

.

【松坂屋美術館『生誕110周年記念~荻須高徳展~憧れのパリ、煌めきのベネチア』】

.

続いての話題である

. 名古屋での concert が終了したのが15時半過ぎ、18時00分開始のミニ同期会まで十分に時間があったので、06月11日~07月03日迄松坂屋美術館にて開催中の『生誕110周年記念~荻須高徳(1901.11.30-1986.10.14)展~憧れのパリ、煌めきのベネチア』を中嶋君と二人で見て来たのでご報告する

. 本展覧会は、今秋09~10月「京都:美術館「えき」KYOTO」、10~12月「稲沢市荻須記念美術館」、12~2012年01月「東京:日本橋三越本店」でも開催される予定だ

.

. 洋画家の文化勲章受賞者、荻須高徳の生誕110周年を記念し、彼の生涯の theme とも言える二つの古都、Paris と Venezia(Venice)を描いた代表作を集めた回顧展である

. 荻須は、1927年、東京美術学校(現 東京藝術大学)を卒業した年の秋に25歳で憧れの地、仏に渡る

. そして第二次世界大戦の一時期(1940-48年)を除き、84歳で亡くなる迄 Paris に住み、歴史が染み込んだ裏町を描き続けた

. 彼が惚れ込んだ Paris と Venezia という2つの街をtheme にした展示作品だけあって、いずれの街の作品も煌びやかな輝きを放って見る者に強く訴えかけて来た

. 彼の絵は、素人の我々にも描けそうでかけない独特の『品格』を有している

. 同行した中嶋君がいみじくも呟いた言葉が印象的であった /「佐伯祐三とソックリじゃぁないか!」と

. 確かにその通りである / 中でも1930年代半ば頃迄の作品は酷似している

. 展示作品総数は90点 / そのいずれもがmasterpieces なのでどれをご紹介しようかとホント悩んだが、以下の7点をご紹介したいと思う

.

[20][中下]荻須高徳展 leaflet

[右下]荻須高徳『果物屋』1930年

.

[21][左上]同『サン・マルタンの裏町』1949年

[右上]同『リオ・デ・レ・ベカリエ[Venice]』1935年

[左下]同『赤い家の魚市場[Venice]』1972年

[右下]同『大運河の眺望』1972年

.

[22][左]同『モーリス・ベナ―ル(Maurice Benard)』1933年

[右上]同『黄色い壺のリラ(Lilas)』1976年

.

【小生comment】

. 荻須の風景画は当然素晴らしいが、作品数は多くはないが、肖像画や静物画もご覧の様に大変素晴らしいことを知った

. 油彩に嗜みがある中嶋君が展示作品を見乍ら、「(本展覧会に)もぅ一度見に来てもいいな‥」とも呟いていた

. それほど内容の充実した展覧会であった

.

【S.スマイルズ(Samuel Smiles)著 竹内均訳『自助論』から】

.

さて今日最後の話題である

. 最近読んだ本から、「S.スマイルズ著 竹内均訳『自助論』から」をお伝えししてお別れする

.

[22][右下]Samuel Smiles

.

. 【天は自ら助くる者を助く("HEAVEN helps those who help themselves, "is a well-tired maxim, embodying in a small compass the results of vast human experience.)】

. この金言こそ、英国のS.スマイルズ(Samuel Smiles; 1812.12.23-1904.04.16)が1858年07月に著した『自助論(原題:Self-Help: With Illustrations of Character, Conduct, and Perseverance, London, 1859)』の【第一章】の冒頭に書かれている言葉である

. この本は、福沢諭吉、森有礼、西周等と共に『明六社』を設立した中村正直(1832.06.24-1891.06.07)が、明治04年『西国立志編』と題して出版され、当時、福沢諭吉の『学問のすヽめ』と並び広く読まれた

. 訳者の竹内均氏が「自己鍛錬の為の不朽の『人生論』」と紹介している様に、【章】別に題目を列挙するだけでも勉強になる(笑)

.

【第一章】《自助の精神》人生は自分の手でしか開けない!〔①成長への意欲と自助の精神 ②「努力は途切れることなく引き継がれる」③人間の優劣を決める精一杯の努力 ④人生に暇な時間はない〕

【第二章】《忍耐》雨霜に打たれてこそ若芽は強く伸びる!〔①常識に明るく、辛抱強い人間になること ②人生の奥義の九割は快活な精神と勤勉にある ③逆境の中でこそ若芽は強く伸びる ④勝負の鍵となる「持続力」〕

【第三章】《好機、再び来たらず》人生の転機を見抜く才覚、生かす才覚〔①勤勉の中に「ひらめき」あり ②「賢者の目は頭の中にあり」 ③独歩の人間に与えられる勝機 ④幸運は手の届く処で待っている ⑤信念は力なり〕

【第四章】《仕事》向上意欲の前に壁はない!〔①無心の自己修養 ②克己心(=自制心)を植えつける〕

【第五章】《意志と活力》自分の使命に燃えて生きる!〔①道なくば道を造る ②自らを方向づける「意志の力」③心に沁みる真実の言葉 ④誠実に生きる ⑤旺盛な活力と不屈の意志に満ちて〕

【第六章】《時間の知恵》「実務能力」のない者に成功者なし!〔①ビジネス手腕にも秀でた天才たち ②「無為の生活」が齎す脅威 ③ビジネスを成功させる六つの原則[注意力・勤勉・正確さ・手際良さ・時間厳守・迅速] ④ウェリントンを大将軍たらしめた「実務能力」 ⑤正直は最良の策〕

【第七章】《金の知恵》楽をするには汗をかけ!〔①金は人格なり ②節約こそ自助の精神の最高表現 ③人生の転機に身を誤るな ④知恵はルビーに勝る〕

【第八章】《自己修養》最高の知的素養は一日の仕事から生まれる〔①自らの汗と涙で勝ち取った知恵ほど強いものはない ②鉄は熱くなる迄打て ③「真の知識」と「偽の知識」 ④才能を最大限に生かすヒント ⑤大器晩成の先人に学ぶ〕

【第九章】《素晴らしい出会い》人生の師・人生の友・人生の書〔①人生の指標となる「物言わぬ無数の手本」 ②良き師、良き友は人生最大の宝 ③後世への「松明(たいまつ)」となる勇気ある人生〕

【第十章】《人間の器量》『人格』は一生通用する唯一の宝だ!〔①『人格』こそ一生通用する唯一の宝だ ②理想に現実を重ね合わせる努力 ③「礼儀作法には金がかからない、しかも礼を尽くすだけで何でも手に入る」 ④真の『人格者』を計る物差し〕

.

【後記】スマイルズが本書で述べている『人生論』簡単に纏めると以下の通りである

. 「人生の勝利者となるには、

1.常に向上心と克己(こっき)心を持ち、それを実現する為に不断の努力をコツコツと積み上げる

2.不断の努力を継続せしむる為には自ら[の『肉体と精神』〕を鍛錬する

3.自己を成長させる為、模範となる人生上の良き師、良き友との関わりを大切にする。

4.弱者の気持ちを理解してやさしい気持ちで接する

. そして、①②③④を併せ持つ『人格者』を目指す」

.

. 言ってみれば、至極当り前のことであるが、これを自己実現することは簡単ではない

. 「小生もかくありたい!」と思った次第である

. では、また‥(了)

.

【後記】

1.[23]【山崎翠祥『薔薇』1979年】

.

. 正月にヤフオクで入手した静物画の油彩画3枚のうちの1枚が今日到着

. 本作は、1979年制作と40年以上前の作品だが品格ある作品

. 作者の山崎翠祥氏は、1916年広島生まれの洋画家

. 赤松麟作に師事

. 受賞歴は、日本肖像芸術展賞、文部大臣賞はじめ多数

.

【小生 comment 】

. 品格ある作品で値頃感あったので入札し、運良く落札出来た

. 中々いい作品デショッ

.

2.[24]【池田秀郎『花』】

.

. 正月にヤフオクで入手した静物画の油彩画3枚のうちの2枚目が今日到着

. 本作品作者の池田秀郎 (ひでろう(1952- ))氏は広島県生まれ / 1975年美術大学(油絵専攻)卒

.
【小生 comment 】

. 本作品も品格ある作品で値頃感あり、運良く落札出来た

.

3.[25]【 真椰レイ『 Feel the Soul-花 』2013年 】

.

. 正月にヤフオクで入手した静物画3枚のうちの大取り3枚目が今夜到着

. 本作品作者の真椰レイ(まや れい(1947- ))氏は横浜市生まれ

. 成美学園卒業 / 東京デザイナー学院卒業 / 東京テレビタレントセンター卒業 / 鎌倉在住

. 人気女流画家・デザイナーで、或る意味、本作品の様に彼女の油彩画の真作は珍しいかも‥

. 本作品も品格ある作品で値頃感あり、運良く落札出来た / 正直嬉しい!

.

[26]【コメント欄】の女性像は、彼女の得意分野の poster

.

. では、また‥〔了〕

. ブログへは【0626】号迄のback numberはURL :http://jishu2637.cocolog-nifty.com/blog ←此処をclickして下さい
 


0 件のコメント:

コメントを投稿