2018年6月3日日曜日

【時習26回3-7の会 0707】~「松尾芭蕉『猿蓑集 巻之五〔第7回〕』」「05月12日:東京国立近代美術館『横山大観』展と山種美術館『琳派』展を巡って&見て」「05月19日:大垣市守屋多々志美術館『大垣散歩』展→『大垣城』→加藤栄三・東一記念美術館『風景との出逢い/青木年広』展→岐阜県美術館『明治150年』展→名古屋市美術館『モネ それからの100年』展→『らあめん専門店 陣屋』→愛知県陶磁美術館『瀬戸陶芸の黎明』展を巡って」「05月26日:豊橋市美術博物館『星野眞吾・高畑郁子/二人の足跡』展を見て」

■皆さん、お変わりありませんか? 今泉悟です。今日も【時習26回3-7の会 0707】号をお届けします。

 さて、今日『猿蓑』〔巻之五〕連句集は〔第7回〕目で「冬の部」の第7回。
「冬〔初時雨〕→夏〔夏の月〕→秋〔きりぎりす〕→春〔梅若菜〕」の全144句の第25句~28句をお届けする。

 では、早速その4句をご覧頂きたい。

  猿蓑集 巻之五

25 うき人(1)を枳穀垣(きこくがき)(2)よりくゞらせん  ()

【意】薄情な恋人を懲らしめようと、棘のある枳殻(カラタチ)の生垣から通わせよう

【解説】―
(1)うき人:恋人
(2)枳穀垣(きこくがき):タチバナのバラの棘のある生垣

26 いまや別(わかれ)の刀(かたな)さし出(())す  ()

【意】後朝(=衣々(きぬぎぬ))の別れ(1)で、此処は人目を忍び男を帰す趣に転じて、一夜明けた明朝、女が男に刀を渡す

【解説】此処で、前句につけて「恋句」となる
(1)きぬぎぬの別れ:衣を重ねて共寝をした男女が、翌朝別れる時、夫々身に着ける、その衣のこと
 
27 せはしげに櫛(くし)でかしらをかきちらし  ()
 
【意】「女の櫛を借りて寝乱れ髪を直すならん。別のいそがしきさまに見ゆる」〔猿蓑付合考〕
【解説】この所作は、男の動作と見るべき、か

28 おもひ切(きつ)たる死(しに)ぐるひ見よ  ()

【意】決死の覚悟を定めた武士の出陣の様(さま)
【解説】前句を踏まえ武士の出陣前の姿そいて詠んだ、か

【小生comment
 次号「猿蓑/巻之五」〔第8回〕「第2932句」をお楽しみに!

■続いての話題は、前《会報》にて0512()の日帰り東京美術・博物館巡りの第3弾。

 今回は、東京国立近代美術館『生誕150年/横山大観』展と山種美術館『琳派』展の2美術館の企画展についてご報告したい。

 尚、前《会報》【0706】号にて横山大観記念館の展示絵画としてご紹介した大観筆の5([16]『白衣観音』/ [17]『春園之月』/ [18]『海に因む十題のうち 海潮四題・秋』/ [19]『山に因む十題のうち 霊峰四趣・秋』/ [20]『南溟の夜』は、東京国立近代美術館での『横山大観』展での展示作品であった。お詫び傍々訂正させて頂く。
 
1230  地下鉄千代田線 湯島駅
1245  地下鉄東西線 竹橋着〔徒歩5分〕
1250  東京国立近代美術館着

【東京国立近代美術館『生誕150年~横山大観』展 &『常設展』】

[01]東京国立近代美術館前にて

[02]同美術館から皇居(旧江戸城)平川濠・平河(平川)門方面を望む
                  

〔‥以下の絵画は、撮影可‥〕
 
[03]原田直次郎『騎龍観音』1890

[04]安井曾太郎『金蓉』1934
                  
[05]須田国太郎『法観寺塔婆』1932

[06]和田三造『南風』1907
                  
[07]萬鐵五郎『裸体美人』1912

[08]ココシュカ『アルマ・マーラーの肖像』1912
                  

1335分 東京国立近代美術館発
1350分 地下鉄東西線〔東西線高田馬場→JR→
1415 JR山手線 恵比寿駅着〔徒歩〕
1229  山種美術館着

【山種美術館/『琳派』展】
 
[09]山種美術館入口横の本企画展館内看板脇にて

[10]同美術館入口にて
                  
[11]酒井抱一『飛雪白鷺図』19世紀

[12]同『秋草鶉図』19世紀
                  
[13]同『月梅図』19世紀

[14]鈴木其一『牡丹図』1851
                  
[15]同『四季花鳥図〔左隻 部分〕』19世紀中頃

[16]同『四季花鳥図〔右隻〕』19世紀中頃
                  
[17]奥村土牛『啄木鳥』1947

[18]松尾敏男『彩苑』1980
                  

1500分 山種美術館発〔徒歩恵比寿地下鉄日比谷線中目黒〕
〔以下、次号《会報》をお楽しみに!〕

■続いての話題は、0519()に大垣市と岐阜市、名古屋市、瀬戸市に美術館を巡って来た模様についてお伝えする。

 今の此の時間は、二度と遣って来ない
 だから、其の日その時を大切に過ごして行きたい
 ‥という観点から、今日も5つの美術館巡りをして来た

「晴れ男」の小生、今日も明け方こそ雨が降ったが、日中は一日中快晴だった
 ただ風は強風が吹き、まるで日露戦争の日本海大海戦の日の様だ
 時に明治38(1905)527621
 連合艦隊は大本営に向け「敵艦隊見ユトノ警報ニ接シ聯合艦隊ハ直チニ出動、コレヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」と打電
 此の打電文の最後のphrase「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」は作戦参謀海軍中佐秋山真之が書き加えたもの

0715分 拙宅発豊川IC東名名神→ 125km 1時間45分〕大垣IC→
0900分 大垣市守屋多々志美術館着『大垣散歩』展
0925分 同所発〔一般道300m 2分〕

[19]大垣市守屋多々志美術館前にて

[20]同美術館入口にて
                  
[21]本企画展leaflet

[22]同上2
                  
[23]守屋多々志『住吉燈台(夏祭り)1985

[24]同『おぼろ』
                  

0930分 大垣城着

[25]大垣城にて

[26]大垣城天守閣&大垣藩初代藩主戸田氏鐵公騎馬像前にて
                  
[27]同上2


0940分 大垣城発〔一般道 21km 40分〕
1025分 岐阜公園堤外駐車場着〔徒歩 200m
10時30分 加藤栄三・東一記念美術館着『風景との出逢い』展&『青木年広』展

[28]加藤栄三・東一記念美術館入口にて1
                  
[29]同上2

[30]同美術館企画展の案内
                  
[31]本企画展leaflet/上段の絵は 加藤東一『麦秋』

[32]加藤栄三(1906-72)『鵜飼(総がらみ)
                  
[33]加藤東一(1916-96)『黎明富士』

[34]青木年広(1949- )『北風』1981年〔第43回一水会展〕
                  
[35]青木年広『清流・岩』1993年〔一水会展〕

[36]青木年広『ガラスの静物・刻』1999年〔第31回日展〕
                  
[37]青木年広『流れ込む・板取川』2015

[38]青木年広『朝の日差し・長良川』2017
                  

1050分 加藤栄三・東一記念美術館発〔一般道 8 25分〕
1115分 岐阜県美術館着『明治150年』展&『曝涼展』

『明治150年』展は、岐阜県美術館所蔵の名品の中から、日本と西洋の画家の巨匠たちの作品を展示
 当美術館自慢の傑作の数々を楽しむことが出来た

 以下の8点は、Museum shopで売っていたPostcardsから選んでみた
 なかなかいいでしょ!(^^;;

[39]岐阜県美術館前の本企画展看板前にて1

[40]同上2
                  
[41]エミール・ベルナール(1868-1941)『ポンタヴェンの市場』1888

[42]アリスティド・マイヨール(1861-1944)『山羊飼いの娘』1890年頃
                  
[43]ピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ(1824 -1898)『「慈愛」のための習作』1893-94

[44]エドヴァルト・ムンク(1863 -1944)『マドンナ』1895-1902
                  
[45]ポール・セリュジエ(1864-1927)『急流のそばの幻影 or 妖精たちのランデヴー』1897

[46]モーリス・ド・ヴラマンク(1876-1958)『ブレゾル(嵐の風景/冬の街)』1937
                  
[47]熊谷守一(1880-1977)『裸婦』1948

 絵画が極端にデフォルメされる様になってからの、熊谷守一の裸婦は動植物ほどではないが時々制作された
 なかなか上手いと思う

[48]パブロ・ピカソ(1881-1973)『ランプの下の静物』1962
                  

 如何でしたか?
 8作品共に素晴らしいでしょ?!

1200分 岐阜県美術館発〔一般道 36 1時間10分〕
1310分 名古屋市美術館着『モネ それからの100年』展

[49]名古屋市美術館入口近くの本展看板前にて1


[50]同上2
                  
[51]本企画展leaflet

[52]モネ(1840-1926)『モンソー公園』1876
                  
[53]モネ『セーヌ川の日没、冬』1880

[54]モネ『ジヴェルニーの草原』1890
                  
[55]平松礼二(1941- )『夏の気流(モネの池)1998

[56]モネ『睡蓮』1906
                  
[57]モネ『睡蓮の池』1907

[58]モネ『睡蓮』1914-17
                  

 晩年のモネの睡蓮は、本作や次の作品の様にかなり抽象化されている
 本展では、ジャン=ポール・リオペルや、サム・フランシス、アンディ・ウォーホル、松本陽子の作品を紹介して類似性や発展性を示している

[59]モネ『バラの小道の家』1925

[60]ジャン=ポール・リオペル(1923-2002)『絵画』1955

                  
[61]サム・フランシス(1923-94)『無題(WC00956)1956

[62]アンディ・ウォーホル(1928-87)『花(部分)1970
                  

 モネ、リオペル、フランシスと、抽象画の刺激に心が若干萎えた時、ウォーホルの『花』の可憐な色遣いと配置(構図)を目にしてホッとした

[63]松本陽子(1936- )『振動する風景的画面』2017

[64]福田美蘭(1963- )『睡蓮の池』2018
                  
 本企画展のために制作された福田の最新作
 眼前に広がる光景の一部を切り取り、imageを重ね合わせることで全体を暗示する拡張性と多層性は、モネの風景画の革新の一つ
 ‥と解説されてあった

1330分 名古屋市美術館入口発〔一般道 5 15分〕
1345分 大曽根 ラーメン陣屋着

[65]ラーメン陣屋の入口

[66]店内カウンター奥に掲示されてあった「藤井聡太四段(当時)作成の二十七手詰譜」(上段)と「藤井聡太六段筆の『飛翔』」
                  

 藤井君は、此の店の常連
 写真はぼかしてあるが、藤井聡太四段(昇進時)を挟んで店主ご夫妻とのスリーショット
 五段の在位16日、六段在位90日で、昨夜(20180518)159か月という史上最年少で七段に昇進した藤井聡太君!
 ただ/\恐れ入りました! 最敬礼!

1445分 ラーメン陣屋発〔一般道 25 35分〕
1520分 愛知県陶磁美術館着

[67]愛知県陶磁美術館の前にて

[68]当美術館内展示室前の本企画展案内の前にて
                  
[69]本企画展leaflet

[70]当館内から庭園を望む1
                  
[71]同上2


1620分 愛知県陶磁美術館発三好IC〔東名 72km 1時間10分〕
1730分 帰宅

 今日も、充実した一日を過ごすことが出来た

  風薫る 美術館から 我を呼ぶ 悟空〔了〕

■今日最後にご紹介するのは、0526()に見て来た、豊橋市美術博物館『受贈記念/星野眞吾・高畑郁子 二人の足跡』展についてである。

 08:15時習26回生の同期 金子哲也君【3-4】が院長を務める光生会病院に行き、3年半前から3ヶ月毎に行なっている術後の経過検診の一環として血液検査とCT検査をして来た。
 検査後、豊橋市美術博物館にて現在開催中の『受贈記念/星野眞吾・高畑郁子 二人の足跡』展を見て来た。
 本企画展は、「革新的な日本画に挑み続けた星野眞吾(1923-97)と、創画会を舞台に叙情的な信仰世界を描き続けている高畑郁子(1929- )/二人は全く異なる作風と画才を互いに認めあう同志であり、また、長年連れ添った夫婦でもありました/本展は、平成29年度に高畑郁子氏より31点の星野・高畑作品の寄贈を(‥豊橋市美術博物館が‥)受けたことを記念して、二人の初期から近年迄の足跡を収蔵品(‥展示作品数 62‥)に拠り辿るもの〔以上、本企画展leaflet 拠り引用〕」
 郷土(豊橋・東三河)を代表する二人の日本画家としての足跡を、一度に見られたのは大変有意義だった。
 現在、著名な日本画家として知られている二人も、作風が確立される迄はかなりの試行錯誤を繰り返したのがよくわかった。
 以下にご紹介する高畑郁子 1点、星野眞吾 8点の絵は、受付兼売店で売られていたpostcards で、此れ等は全て本企画展の展示作品だ。

[72]豊橋市美術博物館入口の本企画展看板横にて
                  
[73]同美術館内ホワイエの本企画展看板前にて

[74]本企画展leaflet
                  
[75]高畑郁子『浄界』1978

[76]星野眞吾『失題・塔』1952
                  
[77]星野眞吾『地図による作品』1953

[78]星野眞吾『ガン』1957
                  
[79]星野眞吾『心象・円』1962

[80]星野眞吾『白い習作』1963
                  
[81]星野眞吾『赤い生贄』1974

[82]星野眞吾『終曲』1975
                  
[83]星野眞吾『わたしのイーゼル』1978


【後記】豊橋市美術博物館から帰宅した時に撮影した、拙宅の今の季節の風物詩をご紹介してお別れしたい。
 20180526日夕暮れ前の拙宅に庭にて撮影。
 花々が咲き乱れ、地味だけど季節を感じて頂ければと思う。

[84]拙宅の玄関脇に咲いた南天の花
                  

拙宅も、魔除けや火災よけの効果がある植物とされ、江戸時代には玄関先によく植えられていたことに倣い植えた。
 
  艶(あで)やかな 花南天や 風薫る  悟空

[85]桃みたいな大梅の実


  青梅の 臀うつくしく   室生犀星

[86]咲き出す直前の紫陽花の花

                  

 拙宅も紫陽花の花がもうすぐ咲き出す。

  紫陽花の 浅葱が如き 貴女かな  悟空

[87]庭の片隅に咲くドクダミの花


  どくだみの 花のにほひを 思ふとき 青みて迫る 君がまなざし  北原白秋『桐の花』

 小生、北原白秋が詠んだ此の妖艶な歌にいつも酔わされる。
 矢張り名歌なんだろうナァ!

[88]梅の実と紫陽花の蕾の combination

                  

[89]一輪だけ花開いたクチナシの花


 モクセイや沈丁花の花程強くはないが、甘い香りが印象的だ!

  クチナシに 清き貴女の ()影をみる  悟空
 
 亡父の家の庭の一角で実妹が家庭菜園をやっている。

[90]ジャガイモの花
                  
[91]茄子の花

[92]拙宅中庭の南天の花
                  
[93]同じく朴木の葉

[94]拙宅の庭に咲く小さな花々1
                  
[95]同上2

[96]同上3
                  
[97]同上4

[98]同上5
                  
[99]同上6

[100]同上7
                  

 では、また‥〔了〕

 ブログへは【0626】号迄のback numberURL:http://jishu2637.cocolog-nifty.com/blog ←此処をclickして下さい

0 件のコメント:

コメントを投稿