2017年11月8日水曜日

【時習26回3-7の会 0678】~「11月03日:一宮市三岸節子記念美術館『特別展/名品と出会う―企業collectionによる日本近代洋画―』展 & 一宮市博物館『川合玉堂―移ろう四季と人々の暮らし―』展を見て」「11月03日:日本特殊陶業市民会館『アンドリス・ネルソンス指揮/Boston S.O.演奏会』を聴いて & 『佐藤T彦君との旧行ミニ同期会』開催報告」

■皆さんお元気ですか? 今日も【時習263-7の会 0678】をお届けします。
 去る1103日、午前中は車で一宮市に2つの絵画企画展を、夕方名古屋金山でのclassic concertは電車を利用して聴いて来た。
 絵画展は、一宮市三岸節子記念美術館『名品と出会う(日本近代洋画)』展と一宮市博物館『川合玉堂』展。
 Classic concertは、日本特殊陶業市民会館での ネルソンス指揮/Boston交響楽団演奏会である。

0730分 拙宅発→〔豊川IC→東名高速→一宮JTC→東海北陸自動車道
         (103km 120(うち一宮IC前後8㎞が約30分渋滞))→一宮西IC〕→
0935分 一宮市三岸節子記念美術館着
0937分 同美術館『名品と出会う―企業コレクションによる日本近代洋画展―』
1015分 同所発→〔一般道7.2km 18分〕→

【一宮市三岸節子記念美術館『特別展/名品と出会う―企業collectionによる日本近代洋画―』展】
 本企画展は、公益社団法人糖業協会所蔵の日本人近代洋画家42人の61作品を紹介する企画展。
 今夏0722日~来年225日の7か月間で、「川越市美術館」→「一宮市三岸節子記念美術館」→「掛川市二の丸美術館」を巡る。

[01]一宮市三岸節子記念美術館入口

[02]同管内 本企画展案内看板前にて / 絵は 安井曾太郎(1888-1955)『女と犬』1940
                  
[03]和田英作(1874-59)『静物(果物)1920

[04]東郷青児(1897-1978)『羊飼』1935
                  
[05]中沢弘光(1874-1964)『舞妓』1939

[06]梅原龍三郎(1888-1986)『紫禁城の黄昏』1939
                  
[07]児島善三郎(1893-1962)『虞美人草』1939

[08]曾宮一念(1893-1994)『冬日』1939
                  
[09]林武(1896-1975)『ダリア』1940

[10]野口弥太郎(1899-1976)『上海』1941
                  
[11]猪熊弦一郎(1902-93)『婦人の像』1941

[12]須田国太郎(1891-1961)『風景(樹間)1947
                  
[13]中川一政(1893-1991)『風景(伊豆の漁港)1956

[14]熊谷守一(1880-1977)『玩具』1957
                  
[15]小絲源太郞(1887-1978)『花』1962

[16]鳥海青児(1902-72)『西洋菊』1963
                  
[17]福沢一郎(1898-1992)『花とてんとう虫』1974


《常設展corner
[18]三岸節子『小運河の家(1)1972
                  
[19]同『細い運河』1974

[20]同『小さな町(アンダルシア)1987
                  
[21]同『イル・サン・ルイの秋』1987

【小生comment
 公益社団法人糖業協会所蔵の日本人近代洋画家作品は、今回初めて見たものばかりだ。
 昭和前期の作品が多かったが、日本人洋画家の息吹を感じさせる佳品ばかりで楽しい企画展であった。
 当館の冠画家である三岸節子の「ヨーロッパへのいざない」と題した常設展corner23点の作品群も良かった。
 小生、三岸節子の作品は、何回当美術館を訪れても何回同じ作品を見ても飽きが来ない程大好きである。

1033分 一宮市博物館着
1035分 同美術館『没後60年―川合玉堂―移ろう四季と人々の暮らし』展

【一宮市博物館『川合玉堂』展】
 川合玉堂(1873-1957)は、愛知県葉栗郡外割田村(現・一宮市木曽川町外割田)に生まれた。
 絵の修行の為、18歳で京都、23歳で東京に転居すると、円山四条派や狩野派を融合させた、日本画家の泰斗である。
 本展は、玉堂没後60年を記念して開催されたもので、以下に主な作品の幾つかご紹介する。
 四季の移ろいと其処に生きる人々の暮らしを情緒豊かに描いている玉堂の美の世界を堪能されたい。

[22]一宮市博物館外観
                  
[23]同博物館入口の本企画展案内看板前にて

[24]本企画展leaflet /絵は 上:『夏景山水』1911年/ 下:『時雨』1953年頃
                  
[25]川合玉堂『紅花春禽』1929

[26]同『田植』1940
                  
[27]同『長閑』1949

[28]同『麦刈る水車場』1951年頃
                  
[29]同『高原早春』1953年頃

[30]同『漁村雪後』1954
                  
 
【小生comment
 川合玉堂は、日本画家としては、昭和12年に受章した横山大観と竹内栖鳳の同時受賞に続き、昭和15年に日本で3人目に文化勲章を受章した泰斗。
 横山大観や竹内栖鳳とは又一味違った、何処かほのぼのとした温かみを感じさせる玉堂ならでは作風が特徴と言える。

1430分 拙宅発→自転車→
1502分 豊橋発→名鉄→
1547分 名古屋・金山着→
1615分 日本特殊陶業市民会館 開場
1700分 同所『アンドリス・ネルソンス指揮Boston S.O.』演奏会

【日本特殊陶業市民会館『アンドリス・ネルソンス指揮/Boston S.O.演奏会』】
 18811022日に初公演を行った米国でも最古の管弦楽団の一つであるBoston交響楽団は、米国屈指の名orchestraである。
 此の楽団は、設立以来、ジェームズ・レヴァイン(200411)を除く全て常任指揮者が外国人というのも特徴の一つ。
 1973年~2002年の長きに亘って当楽団の常任指揮者を務めた小澤征爾は、桂冠音楽監督の称号を授けられた。
 此の日の演奏曲目は以下の2曲。
 因みに、Violinist Gil Shaham(ギル・シャハム)は、1971年ユダヤ系米国人。
 19938月、タングルウッドでdebut

[01]Tchaikovsky Violin Concerto D Major Op.35 (Vn) ギル・シャハム
[encore] J.S.Bach : 無伴奏 violin partita No.3 ~ ガボット
[02]Mahler Symphony No.1 in D Major Titan5./28
[encore] Beethoven overture Egment

[31]フォレストホール入口にて

[32]同ホール ホワイエにて佐藤君と1
                  
[33]同/同2

[34]同演奏会leaflet
                  
[35]同演奏会programと指揮者 Andris Nelsons氏略歴

[36]Andris Nelsons指揮 BSO公演日程
                  
[37]encoreの案内

 
【小生comment
 ギル・シャハムの Tchaikovsky Violin Concertoは、彼の確かな技術力に支えられた実に軽快でrhythmicalな素晴らしい演奏だった。
 第三楽章を聴いていて、Beethoven, Mendelssohn, Brahmsと共に所謂四大 Violin Concertos の中ではの Tchaikovskyの作品が一番難曲だナと改めて感じた。
 又、Mahler の交響曲第1番「巨人」は圧倒的最高の名演だった。
 此処数年間では、20131114日 愛知県芸術劇場concert hallにて演奏された、サイモン・ラトル指揮 Berlin P.O.Stravinsky The Rite of Spring (春の祭典)”以来の名演だと感じた。
 学生時代には、米国の三大orchestraと言えば、BernsteinNew York Phi., 小澤征爾のBoston S.O., Eugene OrmandyPhiladelphia O.,で、五大orchestraと言えば、Sir G. SoltiChicago S.O., Lorin Maazel The Cleveland O.だった。
 現在では、Liccardo MutiChicago S.O.が米国一だと言われている。
 BSOでは、レヴァインの後を受け、201305月よりLatviaの若き指揮者 Andris Nelsons(1978- )が常任指揮者となった。
 BSOの音楽監督との日本公演は、1999年に小澤征爾との来日以来18年ぶりに実現した。
 此の日は、期待した以上の名演奏を披露してくれ、特に第4楽章は美酒に酔いしれた様に大満足した「巨人(Titan)」だった。
 Mahler の巨人は、Brahms 交響曲第4番との Bruckner 交響曲第7番の作曲の 約5年後の1888年作曲、1889年初演の作品。
 Brahms Bruckner に負けない後期ロマン派の傑作であることを実感した実に感動的な 2時間半だった。
 この演奏会では、旧行時代の同期で朋友の佐藤隆彦君と一緒だった。

1930分 その佐藤隆彦君とミニ旧行同期会 at 金山”かやかや”

 演奏会終了後、金山の居酒屋「かやかや」でミニ同期会を開催し楽しいひとときの続きを過ごした。

[38]居酒屋「賀屋加也」入口にて
                  
[39]「かやかや」にて佐藤君と1

[40]2
                  
  2355分 帰宅

【後記】今日のお別れは、時習26回生の岩瀬君のFacebookに寄稿した際の拙句をご紹介してお別れする。

[41]岩瀬君が撮影した満天星(=ドウダン)ツツジの紅葉

[42]満天星ツツジの花
                  
 春は馬酔木や鈴蘭の様な白い花(=写真[41])が、秋は此の様な深紅の葉(=[40])が実に美しい一年で二度楽しめる「お得感ある花木」だ。
 
 満天星(ドウダン)
  紅白の妙(みょう)
   春秋に / 悟空〔了〕

 明々々後日1112()に、愚娘の孫娘が3歳となり、七五三祝いを愚娘の夫君の実家がある千葉県船橋市で行う為に明日一日休暇を貰い、二泊三日の小旅行をする。
 明日:水戸城跡&偕楽園→鹿島神宮→香取神宮→伊能忠敬記念館→佐原町並み交流館→成田山→ホキ美術館→千葉八千代緑が丘泊
 明後日:東京都美術館『ゴッホ』展→東京国立博物館『運慶』展→パナソニック汐留ミュージアム『ルオー&カンディンスキー』展→損保ジャパン日本興亜美術館『東郷青児』展→富岡八幡宮→千葉八千代緑が丘泊
 明々後日:孫娘の七五三祝い

 では、また‥〔了〕

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