2017年9月9日土曜日

【時習26回3-7の会 0669】~「09月03日:三河城郭史談会「下伊那の城を往く~『大島城跡』→『松岡城跡』→『松源禅寺』→『高森町歴史民俗資料館」→『飯田城跡』を巡って」「リンダ・グラットン(Lynda Gratton)&アンドリュー・スコット(Andrew Scott)著/池村千秋 訳『ライフ・シフト(LIFE SHIFT) 100年時代の人生戦略(Original Title : THE 100-YEAR LIFE)』を読んで」

■皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。今日も【時習26回3-7の会 0669】をお送りします。
 今日最初の話題は、0903()に「東三河城郭史談会」というお城巡りの会の日帰り見学会に参加した模様についてご報告する。
 本会は、昭和597月の第1回「箱根山中城を訪ねて」から数えて今回の「伊那谷の城を往く」で第110回を数える。
 小生は、時習26回生の同期朋友の中嶋君に誘われて、一昨年(平成27)726日の第103回「近江国湖西の史跡を訪ねて(朽木陣屋、興聖寺他)から本会に参加し始めた。
 爾来、平成282月 第105回「近江国を往く(上永原城、永原御殿他)」、平成292月第109回「美食国を往く(松ヶ島城、松坂城他)」に続き今回で4回目となる。
 
0700分 豊橋市野球場正門前発→東名豊川IC→中央松川IC
1010分 大島城跡着〔下伊那郡松川町元大島古町〕

 本城は、天竜川西岸に面した伊那谷特有の河岸段丘の突き出した断崖部分に位置している。
 北から流れて来た天竜川は、この突出部に遮られて、曲がり乍ら南へ流れていく。
 大島城跡は、古くは在地怒号の大島氏が城砦として築城していたが、元亀02(1571)年、飯田城代であった秋山信友(虎繁(1527-75))が奉行となり大改築。
 天正10(1582)2月 織田信長の軍勢に拠り落城する迄、武田氏に拠る伊那谷支配の中心的役割を担った。

[01]松川町指定文化財「大島城跡」説明板

[02]三河城郭史談会会長 高橋先生の解説
                  
[03]大島城跡 三の丸から二の丸に至る途上の堀切をback

[04]台城公園(=大島城跡) 案内図
                  
[05]大島城跡 二の丸

[06]同 本丸
                  
[07]同 同 台城公園看板前にて 岩手K君【3-4】、中島Y行君【3-2】、小生【3-71

[08]同 同 同2
                  
[09]大島城跡から天竜川遠望

1100分 同所発
1120分 昼食 信州たかもり温泉「湯ヶ洞」

[10]湯ヶ洞(ゆがほら)入口にて
                  
[11]昼食に出た「亀之丞御膳」

[12]中島君、岩手君と小生
                  
[13]青木さん、佐藤さん、鈴木()さん

1230分 松源禅寺着〔下伊那郡高森町下市田新井〕
1235分 松岡城跡着 同城跡散策

 女城主直虎の許嫁・井伊直親が亀之丞と称した幼少時代に潜伏していたと云われる松源寺と松岡城跡は、長野県南部、南信州の北部に位置し天竜川の河岸段丘にある。
 同城跡の東西は高低差が大きく、川の掘り込みに拠り特有の地形となっている。
 猶、高森町は干し柿の代表的brand「市田柿」発祥の町である。

[14]松岡城跡 案内版
                  
[15]同 一の堀

[16]松岡城址 石碑にて
                  
[17]松岡城跡 本丸にて 中島君と

1300分 松源禅寺拝観〔井伊直虎の許嫁 亀之丞(のちの井伊直親)の幼少時代の隠れ家〕

[18]雲龍山 松源禅寺 山門
                  
[19]松源寺 本堂外観

[20]同 本堂内陣にて松源寺と松岡城跡について説明を受ける
                  
[21]同 本堂内に掲示されていた 大河drama「おんな城主 直虎」の写真他

[22]同 本堂内から中庭をbackにて
                  
1330分 同所発
1340分 高盛町歴史民俗資料館『時の駅』着

[23]高森町歴史民俗資料館『時の駅』正面

1400分 同所発
1520分 飯田城跡着

[24]飯田城跡本丸跡 解説
                  
1535分 同所発
1550分 信州南農協「りんごの里」
1615分 同所発
1930分 豊橋駅前着

【小生comment
 本会は、所謂趣味の会の一つだが、城跡について会長の高橋延年(楠城)氏は碩学である。
 年に34回、日帰or一泊二日or二泊三日の城跡巡りを開催している。
 第1回開催から33年経ち、参加者の高齢化が進んだ為、費用を安価にする為に平日開催が多い。
 平日は通常勤務がある小生は、平日開催の場合は参加していない。
 本会の見学会に参加する度に「新しい発見」をするこの刺激が堪らなく好きだ。
 次回は、今秋11月上旬、一泊二日で東京・八王子方面を計画中だそうだ。

■続いての話題は、最近読んだリンダ・グラットン(Lynda Gratton)&アンドリュー・スコット(Andrew Scott)著/池村千秋 訳『ライフ・シフト(LIFE SHIFT) 100年時代の人生戦略(Original Title : THE 100-YEAR LIFE)』についてである。
 著者の一人 Lynda Gratton に東洋経済新報社が interviewしているので、其処から一部引用して本書についてご紹介しよう。

Q1. 本書で日本の読者に一番伝えたかったことは?
[1] 人生を再設計する必要性:長寿化する人生では、仕事に集中する時期、自分への投資に専念する時期等、自分の stage を変えていく
[2] 人脈、知識、健康という無形資産の必要性:金融資産と同様に重要で、人生を変える
Q2. LIFE SHIFT を意識する人は、何から準備するばいいか?
[1] 先ず「健康」:健康に長生き出来るになっていること
[2] 新しい skill を学び続ける姿勢を持ち続ける必要性:digital skill の変化の速さにも遅れないよう意識してついていく
Q3. 学び続ける為に必要な「好奇心を維持」する秘訣は?
[1] 沢山読書をすること、旅行をすること、自分と異なる価値観の人と接すること:既にある自分の idea に新しい知識を加えれば知恵に繋がる
Q4. 終身雇用等独特の企業風土がある日本では、特に中高年の会社員には LIFE SHIFT は容易でないとの声があるが‥
[1] 4050代の働き盛りの会社員の中には LIFE SHIFT し難い立場の人がいるのは英国も同じだが、今50代の人は今後50年の人生を生き抜く為の準備が不可欠
[2] 企業は、社員が休暇を取ることに積極的でないが、それは間違い:社員に休暇を取らせ、仕事以外の何かを追求させれば、彼等は活力を取り戻して企業に帰って来る
Q5. 本書に「2007年に日本で生まれた子供の半分は107歳以上生きると予想される」とあるが、こうした時代を生きる子供達への教育はどうあるべきか?
[1] 子供達の「好奇心の育成」を重視する:好奇心は長寿社会を生きる上で最高の武器 / 現在の教育が暗記に時間を割いているが、暗記では好奇心は育たない
[2] 子供達にも「無形資産の重要性」を伝える:暗記ばかりに重点を置くと、人との network 等、人生における無形資産の重要性に気付かず大人になって仕舞う危険性がある
[3] 子供達に「100年の人生が待っている」と伝える:100年人生は、子供達に他の人とは違った人間になれる chance を与えてくれるので、その chance を生かせ伝える
               〔以上は、週刊東洋経済 2017.07.22 より引用〕

 参考迄に本書の index を以下に記す。

※ 日本語版への序文〔P.1
序章/100年ライフ〔P.17
・オンディーヌの呪い/・100年ライフで何が変わるか?/・あなたの100年ライフをつくる本
1章/長い人生 → 長寿という贈り物 ←〔P.39
・平均寿命は今後も延びる/・健康な期間が延びる
2章/過去の資金計画 → 教育・仕事・引退modelの崩壊 ←〔P.57
・ジャック ― 3 stageの人生の世代/・ジミー ― 3 stageの人生が軋む/
・ジェーン ― 3 stageの人生が壊れる/・3 stage型仕事人生に別れを
3章/雇用の未来 → 機械化・AI後の働き方 ←〔P.87
・新しい産業と eco system/・雇用なき未来が遣って来る?/
・仕事の未来はどうなるのか?/・ジェーンへの助言
4章/見えない「資産」→ お金に換算出来ないもの ←〔P.119
※ 人生の「資産」を管理する
1. 生産性資産
Skillと知識/・仲間/・評判
2. 活力試算
・健康 ― 脳は鍛えられる/・Balanceの取れた生活/・自己再生の友人関係/
・ジャックの無形の資産/・3 stageの人生で失われる balance
3. 変身試算
・自分についての知識/・多様性に富んだ network/・新しい経験に対して開かれた姿勢
5章/新しいシナリオ(scenario) → 可能性を広げる ←〔P.169
・ジミーが送って来た人生/・3.0 scenario/・3.5 scenario/・4.0 scenario
・ジェーンの人生scenario/・ジェーンの4.0 scenario
5.0 scenario/・ジェーンと他の世代の決定的な違い
6章/新しいステージ → 選択肢の多様化 ←〔P.219
・若々しさ/・エクズプローラ―(explorer)
・インディペンデント・プロデューサー(independent producer)
・ポートフォリオ・ワーカー(portfolio worker)/・移行期間
7章/新しいお金の考え方 → 必要な資金をどう得るか ←〔P.261
・筋の辻褄(つじつま)を合わせる/お金に関する自己効力感・/お金に関する自己主体感
8章/新しい時間の使い方 → 自分のリ・クリエーションへ ←〔P.291
・時間の使い方は社会が決める/・100年ライフの時間配分/・新しい余暇の過ごし方
9章/未来の人間関係 → 私生活はこう変わる ←〔P.315
・家庭/・仕事と家庭/・多世代が一緒に暮らす時代へ
終章/変革への課題‥〔P.355
・自己意識/・教育機関の課題/・企業の課題/・政府の課題

[25] リンダ・グラットン&アンドリュー・スコット共著/池村千秋 訳『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略(Original Title : THE 100-YEAR LIFE)

【小生comment
 著者は、100 LIFE 到来に拠り以下の様な変化が起きる。
[1] 誰もが、70代、80代迄健康に働く
[2] 新しい職種と skill が登場
[3] お金が全てでなく、人間関係・肉体&精神の健康・skill等の無形資産の重要性が増す
[4] 誰もが、生涯に23つのcareerを持ち、人生がmulti-stage化する
[5]recreation」→「re-creation」への比重が増える:人生が、multi-stage化すると、多くの stageを生き抜く為に自分への投資の時間が必要となる

∴→・100LIFE は、余暇時間の使い方が「消費とリクリエーション(recreation)(=娯楽)」から「投資とリ・クリエーション(re-creation)(=再創造)」へSHIFTする
 老後を安心して生きていく為には、確かにお金の問題が一番重要だが、不健康の儘長生きしてもつまらない。
 肉体&精神両面で健康であって、前向きに元気に生きて行く為には、生き甲斐、遣り甲斐を持って毎日を明るく元気に生きて、最後はPPKで昇天したいものである。

【後記】今日は、高森町歴史民俗資料館駐車場にあったススキの写真をお届けしてお別れする。

  をりとりて はらりとおもき すすきかな
          飯田蛇笏(1885-1962) 1930年作
             『山廬集』1932年刊所収

 [26]高森町歴史民俗資料館駐車場にあったススキ
                  
  では、また‥〔了〕

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