■皆さん、お変わりありませんか? 今泉悟です。今日も【時習26回3-7の会 0730】号をお届けします。
今日最初にお届けするのは、『猿蓑』〔巻之五〕連句集の通算〔第30回〕目。
其れでは「春の部」の〔第3回〕、「冬〔初時雨〕→夏〔夏の月〕→秋〔きりぎりす〕→春〔梅若菜〕」の全144句の第117句~120句をご覧頂きたい。
「春〔梅若菜〕」の連句全36句の第9句目~第12句をごゆっくりどうぞ!
猿蓑集 巻之五
117 ほつしんの初(はじめ)にこゆる鈴鹿山(すずかやま) (芭)蕉
【意】仏道の修行に出て最初に越える山は鈴鹿山だ
【解説】西行の歌「【詞書】世を遁(のが)れて、伊勢の方へまかりけるに鈴鹿山にて /
鈴鹿山(すずかやま) うき世(うきよ)をよそにふり捨てていかになり行くわが身なるらん」(山家集) を踏まえた俤(おもかげ)の句
浪化(注1)宛去来書簡に、「此は実は西行をおもひよせたる句にて候。
西行、行脚のはじめ東国へ下り、すずかにて詠歌有しよし、故事をケ様に用ヒ申候へば、耳にあまらず候。
此句を、行脚して歌よみ初るすゞか山 と仕候はば一句もあしかるべく、あと/\も付がたく可レ有二御ざ一候。
右句にては万人の身の上にかよひ、しかも西行の面影うつり申候」と記す
なお、支考の『葛の松原』には、この付合を「馨(にほひ)」の例に示している
(注1)浪化(1672-1706):京都出身の江戸時代前期の俳人/琢如(たくにょ)の子/越中国(富山県)井波 瑞泉寺住職/
北村季吟(きぎん)(注2)(1625-1705))の門に学ぶ/向井去来の紹介で松尾芭蕉(ばしょう)に入門/越中俳壇の中心人物として活躍
(注2)北村季吟:江戸時代前期の歌人・俳人・和学者/近江国野洲郡(現・滋賀県野洲市)北村出身
118 内藏頭(くらのかみ)かと呼(よぶ)聲(こゑ)はたれ (乙)刕
【意】―
【解説】「内蔵頭(くらのかみ)」は内蔵寮の長官をいうが、此処では単に在俗時の通称・官名の意を虚に用いたもので、特定の個人を指(さ)し示したものではない /
鈴鹿山でばったり会った旅人に呼び止められたという様な想像を逞しくしたもの
『去来抄』(修行)には、この付合について、「先師曰、いかさま誰そがおも影ならんと也」という
今日最初にお届けするのは、『猿蓑』〔巻之五〕連句集の通算〔第30回〕目。
其れでは「春の部」の〔第3回〕、「冬〔初時雨〕→夏〔夏の月〕→秋〔きりぎりす〕→春〔梅若菜〕」の全144句の第117句~120句をご覧頂きたい。
「春〔梅若菜〕」の連句全36句の第9句目~第12句をごゆっくりどうぞ!
猿蓑集 巻之五
117 ほつしんの初(はじめ)にこゆる鈴鹿山(すずかやま) (芭)蕉
【意】仏道の修行に出て最初に越える山は鈴鹿山だ
【解説】西行の歌「【詞書】世を遁(のが)れて、伊勢の方へまかりけるに鈴鹿山にて /
鈴鹿山(すずかやま) うき世(うきよ)をよそにふり捨てていかになり行くわが身なるらん」(山家集) を踏まえた俤(おもかげ)の句
浪化(注1)宛去来書簡に、「此は実は西行をおもひよせたる句にて候。
西行、行脚のはじめ東国へ下り、すずかにて詠歌有しよし、故事をケ様に用ヒ申候へば、耳にあまらず候。
此句を、行脚して歌よみ初るすゞか山 と仕候はば一句もあしかるべく、あと/\も付がたく可レ有二御ざ一候。
右句にては万人の身の上にかよひ、しかも西行の面影うつり申候」と記す
なお、支考の『葛の松原』には、この付合を「馨(にほひ)」の例に示している
(注1)浪化(1672-1706):京都出身の江戸時代前期の俳人/琢如(たくにょ)の子/越中国(富山県)井波 瑞泉寺住職/
北村季吟(きぎん)(注2)(1625-1705))の門に学ぶ/向井去来の紹介で松尾芭蕉(ばしょう)に入門/越中俳壇の中心人物として活躍
(注2)北村季吟:江戸時代前期の歌人・俳人・和学者/近江国野洲郡(現・滋賀県野洲市)北村出身
118 内藏頭(くらのかみ)かと呼(よぶ)聲(こゑ)はたれ (乙)刕
【意】―
【解説】「内蔵頭(くらのかみ)」は内蔵寮の長官をいうが、此処では単に在俗時の通称・官名の意を虚に用いたもので、特定の個人を指(さ)し示したものではない /
鈴鹿山でばったり会った旅人に呼び止められたという様な想像を逞しくしたもの
『去来抄』(修行)には、この付合について、「先師曰、いかさま誰そがおも影ならんと也」という
119 卯(う)の刻(こく)の簔手(みのて)(注1)に並ぶ小西(こにし)(注2)方(がた) (珍)碵
【意】―
【解説】此の句は、関ケ原の戦の俤を詠んだもの /
「卯の刻」は夜明けの時刻 / 季節に寄らない夜明けの時刻こそ卯の刻 /
(注1)蓑手(みのて):戦陣の陣形で、蓑の様に両翼に弓なり出張った陣形をいう
(注2)小西方:関が原の合戦時、西軍 小西行長の軍勢を指す / 前句を戦場で呼ぶ声と見て付けた
【意】―
【解説】此の句は、関ケ原の戦の俤を詠んだもの /
「卯の刻」は夜明けの時刻 / 季節に寄らない夜明けの時刻こそ卯の刻 /
(注1)蓑手(みのて):戦陣の陣形で、蓑の様に両翼に弓なり出張った陣形をいう
(注2)小西方:関が原の合戦時、西軍 小西行長の軍勢を指す / 前句を戦場で呼ぶ声と見て付けた
120 すみきる松のしづかなりけり (素)男
【意】戦場の朝の松の林の松の木は朝霧の中にしずかに立っている
【解説】東西両軍が開戦を前に満を持している夜明けの景を詠んだ句
【小生comment】
次回は、連句集の通算〔第31回〕目、「春の部」の〔第4回〕、全144句中の第121句~第124句、「春〔梅若菜〕」の連句全36句の第13句からの4句である。
お楽しみに!
【意】戦場の朝の松の林の松の木は朝霧の中にしずかに立っている
【解説】東西両軍が開戦を前に満を持している夜明けの景を詠んだ句
【小生comment】
次回は、連句集の通算〔第31回〕目、「春の部」の〔第4回〕、全144句中の第121句~第124句、「春〔梅若菜〕」の連句全36句の第13句からの4句である。
お楽しみに!
■続いての話題は、10月26日(金)~28日(日)に勤務先の関係で、二泊三日の視察旅行『JAXA(能代)→ねぶり流し館(秋田)→千秋公園(久保田城跡)→秋田港ポートタワーセリオン→角館〔武家屋敷・大村美術館『ルネ・ラリック:アール・デコ&ポショワール』展〕→田沢湖→盛岡城跡→中尊寺(平泉)→瑞巌寺(松島)』に参加して来た模様について、今回は【視察第1日】目の模様をご紹介する。
初日25日(金)のstartが 06時30分 県営名古屋空港集合で、07時35分の flight という早い時間だった為、参加者15人は全員名古屋に前泊することになった。
[01]前泊した HOTEL LANDMARK名古屋 入口にて
【第一日目】
[03]県営名古屋空港搭乗口にて1
07時35分 県営名古屋空港 発
08時26分 飛行機内から眼下の景色を撮影
[06]西側に見える秋田八郎潟1
[08]東側に見える奥羽山脈と田沢湖
08時48分 青森空港 着
09時05分 観光バスに搭乗
[09] 3日間搭乗する観光バス
10時50分 秋田比内や(秋田県大館市) 大館本展 にて昼食休憩
[13]メイン料理の比内地鶏の親子丼
11時45分 秋田比内や 発
12時35分 道の駅「ふたつい」〔能代市二ツ井町小繋〕にてトイレ休憩
[16]購入した天下の名水「白神山水」2Lボトルを手にして‥道の駅「ふたつい」にて
13時30分 JAXA(宇宙航空研究開発機構) 能代ロケット実験場 着
[17]JAXA施設内にて
14時20分 JAXA能代ロケット実験場 発
15時45分 ダイワ・ロイネット・ホテル秋田 着
初日25日(金)のstartが 06時30分 県営名古屋空港集合で、07時35分の flight という早い時間だった為、参加者15人は全員名古屋に前泊することになった。
[01]前泊した HOTEL LANDMARK名古屋 入口にて
[02]同上ホテル室内にて
【第一日目】
[03]県営名古屋空港搭乗口にて1
[04]同上2
[05]登場する飛行機をbackに
07時35分 県営名古屋空港 発
08時26分 飛行機内から眼下の景色を撮影
[06]西側に見える秋田八郎潟1
[08]東側に見える奥羽山脈と田沢湖
08時48分 青森空港 着
09時05分 観光バスに搭乗
[09] 3日間搭乗する観光バス
[10]途中休憩に立ち寄った「津軽SA」にある林檎畑の前にて
[11]掲示されていた「青森県の主なりんご生産品種」一覧
[12]「安全運転」と記されたりんご
10時50分 秋田比内や(秋田県大館市) 大館本展 にて昼食休憩
[13]メイン料理の比内地鶏の親子丼
[14]店の入口に掲示されていた食事courseのお品書き
食したのはお品書き左下の「大館曲げわっぱコース」!
[15]秋田比内鶏の店「秋田比内や(株)大館本展」の前にて
11時45分 秋田比内や 発
12時35分 道の駅「ふたつい」〔能代市二ツ井町小繋〕にてトイレ休憩
[16]購入した天下の名水「白神山水」2Lボトルを手にして‥道の駅「ふたつい」にて
13時30分 JAXA(宇宙航空研究開発機構) 能代ロケット実験場 着
[17]JAXA施設内にて
[18]同上 全体写真
[19]同上 展示cornerにて
14時20分 JAXA能代ロケット実験場 発
15時45分 ダイワ・ロイネット・ホテル秋田 着
[20]ホテルlobbyにて
16時00分 ねぐり流し館〔秋田市民俗芸能伝承館〕着
[21]秋田竿灯まつりの「竿灯(提灯)」の前にて
「剣ばやし」は、羽川小太郎(はねかわこたろう)が天正(1573-92)年間に仙北地方の大曲城を落とし、自ら戦勝の宴で剣舞を、同席の者達には扇舞いをさせたのが始まり。
その後、剣舞は廃れたが、扇舞いは女子に拠って伝承され現在に至っている。
[21]秋田竿灯まつりの「竿灯(提灯)」の前にて
[22]ミニ竿灯を手に取る小生
[23]三吉梵天祭(みよしぼんてんさい)の「梵天」の前にて
01月17日に催される。
[24]羽川剣(はねかわけん)はやしを踊る姿の女性人形
羽川は秋田市の南端にある下浜郷にある古い集落。
中世に由利十二頭の新田義政(にったよしまさ)が支配し、居城を持ち、羽川姓を名乗ったことに拠る地名。「剣ばやし」は、羽川小太郎(はねかわこたろう)が天正(1573-92)年間に仙北地方の大曲城を落とし、自ら戦勝の宴で剣舞を、同席の者達には扇舞いをさせたのが始まり。
その後、剣舞は廃れたが、扇舞いは女子に拠って伝承され現在に至っている。
[25]秋田竿灯まつりの看板前にて
[26]秋田竿灯まつり看板横に掲示されていた「秋田美人」6人(PART1)のposter
16時30分 ねぐり流し館 発
16時40分 千秋(せんしゅう)公園(=久保田城跡) 着
[26]秋田竿灯まつり看板横に掲示されていた「秋田美人」6人(PART1)のposter
16時30分 ねぐり流し館 発
16時40分 千秋(せんしゅう)公園(=久保田城跡) 着
久保田城跡は、佐竹20万石の居城である。
同城は、慶長07(1602)年 常陸国から国替となった初代秋田藩主 佐竹義宣(よしのぶ)が翌慶長08年に築城。
天主閣と石垣のない城であった。
同城は、慶長07(1602)年 常陸国から国替となった初代秋田藩主 佐竹義宣(よしのぶ)が翌慶長08年に築城。
天主閣と石垣のない城であった。
[27]千秋公園(=久保田城跡)看板横にて
[28]千秋公園の由来 看板
[28]千秋公園の由来 看板
[29]広い千秋公園(久保田城跡 本丸)
[30]帯曲輪(おびくるわ)門跡
本丸奥から二の丸土門方向へ通じる門
久保田城跡には石垣はなく土塁であった
[31]久保田城 御隅櫓をbackに1
[32]同上2
[32]同上2
[33]御隅櫓 解説板
[34]久保田城 大手門 跡
[35]千秋公園ご案内地図(看板)
17時15分 千秋公園(久保田城跡) 発→徒歩2分でJR秋田駅着
[36]お土産品cornerにあった「ハタハタ」三五八漬け
[36]お土産品cornerにあった「ハタハタ」三五八漬け
[37]お土産品cornerにも掲示されていた「秋田美人」6人(PART2)のposter
17時40分 地酒の美味しい夜宴会場「とっぴんぱらりのぷ」着
[38]地酒「阿櫻」飲み比べ
20時45分 ホテル着‥就寝〔了〕
【後記】先日、同じ町内に住む本家の従弟から
「同じ町内会で一緒に役員をやってる◯〇さんから「コバケン&名フィル」の ticket貰ったけど、悟君が行くならあげるヨ。〇〇さんって悟君の高校の同期だよね」
と言ってくれたので二つ返事で貰い、10月24日夕べに名古屋市金山にあるフォレストホールで聴いて来た。
因みに○〇さんとは、時習26回生の同期の洋子【3-5】ちゃんのこと! 世の中は狭いネッ!(^^;;
曲目は以下の2曲とencore曲1曲だった。
[38]地酒「阿櫻」飲み比べ
[39]夜宴での snap shot 1
[40]同上2
[41]店内に掲示されていた「なまはげ風の防火神の面」
20時45分 ホテル着‥就寝〔了〕
【後記】先日、同じ町内に住む本家の従弟から
「同じ町内会で一緒に役員をやってる◯〇さんから「コバケン&名フィル」の ticket貰ったけど、悟君が行くならあげるヨ。〇〇さんって悟君の高校の同期だよね」
と言ってくれたので二つ返事で貰い、10月24日夕べに名古屋市金山にあるフォレストホールで聴いて来た。
因みに○〇さんとは、時習26回生の同期の洋子【3-5】ちゃんのこと! 世の中は狭いネッ!(^^;;
曲目は以下の2曲とencore曲1曲だった。
【1】 ブルッフ作曲/ Violin Concerto No.1 in g minor Op.26
【2】 ベルリオーズ作曲/幻想交響曲 作品14
【Encore】マスカーニ作曲/歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』
【2】 ベルリオーズ作曲/幻想交響曲 作品14
【Encore】マスカーニ作曲/歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』
コバケン&名フィルの演奏は期待に違わぬ素晴らしいものだった!
名フィルも此処半世紀で格段に level が上がったナと実感出来た内容だった。
心地良い至福のひとときを過ごすことが出来、幸福感を実感出来る素晴らしい秋の夕べになった。
名フィルも此処半世紀で格段に level が上がったナと実感出来た内容だった。
心地良い至福のひとときを過ごすことが出来、幸福感を実感出来る素晴らしい秋の夕べになった。
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