2021年12月20日月曜日

【時習26回3−7の会 0892】~「松尾芭蕉:俳諧七部集『ひさご』から〔第04回 / 第19句~24句〕」「12月17日:JR大磯駅→「新島襄終焉の地」→「大磯宿『小島本陣跡』」→「江戸見附」→「化粧坂の一里塚」をwalking して」「12月18日:「『時習26回【1-4】&【2-8】ミニミニクラス会』開催報告」「拙宅の絵画について」


 ■皆さん、お変わりありませんか? 今泉悟です
. 今日も【時習26回37の会 0892】号をお届けします
. 今日最初の話題は、松尾芭蕉(1644-94)「俳諧七部集『ひさご04回 / 19句~24〕」をご紹介する
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019 (なに)よりも (てふ(=ちょう))の現(うつつ) あはれなる  翁

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【意】其処へ一羽の胡蝶が舞い降りて来て、死者の背中にとまる「蝶の夢」ならぬ現の姿こそ、何にもまして儚げで哀れ深い

【解説】《名残表》《》:蝶  陽炎に包まれた死体に纏(まつ)わり飛ぶ無心の蝶への観相(注1)

(1)観相(くわんさう):世相・人生の喜悲哀楽を観じ(=心に思い浮かべて観察する)た連句の付け方

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020  文(ふみ)(かく)ほどの (ちから)さへなき  碵

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【意】悲しみにひしがれて手紙を書く気力すら残ってはいない

【解説】《名残表》《雑》《恋》文(ふみ)

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021 (うすもの)(注1) (ひ)をいとはるゝ (おん)かたち(注2)  水

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【意】前句の文書は恋文として、うすものを着てまぶしい太陽を避けながらしずかに歩いていくなよやかな美しい女性に宛てたものとする

【解説】《名残表》《》:羅(うすもの)《恋》:羅(うすもの) 

(注1)羅(うすもの):書言字考「 ウスモノ」/ 被衣、又はむしの垂衣か /

(注2)御(おん)かたち:姿態とも、容貌とも / 御をつけて他の句作り /

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022  熊野(くまの)(1)みたきと (なき)(たま)ひけり  翁

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【意】前句の女性は、平惟盛夫人とするのが定説 / 惟盛は清盛の嫡孫。壇ノ浦から逃げ帰って熊野に身をひそめたが、源氏の追及に抗しきれず海に身を投げて自害したとされる / 夫人はその後を弔いたいと泣いているのである

【解説】《名残表》《雑》:/

(注1)熊野:類船集「熊野―(平)維盛(これもり)入道参詣ノ心、身をなぐる―熊野浦」/ 平維盛の熊野参詣と入水、其れを知った夫人の愁嘆は、「平家物語十」にある /

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023 手束弓(たつかゆみ)(1) (き)の関守(せきもり) (かたくな)に  碵

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【意】惟盛夫人が夫の終焉の地を見舞いたいとやって来たものの、手束弓を持った鈴鹿の関守が頑固に通行を拒否する

【解説】《名残表》《雑》:/ 手束弓を手に、紀伊国の関守は頑として通行を許さない / 哀訴する女人に、厳しく対処する関守を付けた向付 /

(注1)手束弓(たつかゆみ):「弓のとつかを大きにする也。其れは紀国の雄山の関守が狩弓也」(藻塩草)とも、「小さき弓也」(和泉呉竹集)とも / 以下、「(三熊野を)今日立ち出づる旅衣 紀の関守が手束弓」(謡曲「誓願寺」)に拠る

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024  酒(さけ)ではげたる あたま成(なる)(らん)  水

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【意】酒の呑み過ぎの所為だろう / あの関守が禿げ頭になったのは‥

【解説】《名残表》《雑》/ 前句の頑固者の関守を禿げ頭の男として揶揄した会釈の付句 / 沈みがちな句並みを笑で引き立てた

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【小生 comment 

. 次回は、『ひさご』第05 回 / 第25句~30をお届けする

. どうぞ、お楽しみに!

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■続いての話題である

. 1216())は、縁あって仕事を終え豊橋駅至近にある穂の国とよはし芸術劇場PLATにて開催された「高橋あず美 Live in TOYOHSHI」を聴いて来た

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[01][左]高橋あず美 concert ticket 

[右]演奏会前の会場

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【小生 comment 】

. 立派な歌唱力を持った歌手で21時過ぎ迄楽しいひとときをお過ごした

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️ 1216()、高橋あず美のコンサートを聴いて帰宅したら、一昨日(1214)にヤフオクで落札した、洋画家小田和典(お かずのり(1929-2007))の油彩画『ダビデの町』がもう届いていたので、早速、拙宅応接間に飾ってあったモーリス・ユトリロ(仏:Maurice Utrillo 1883.12.26-1955.11.05)の模写『サクレクール寺院』に替えて飾った

. 此の作品『ダビデの町』は、小生が大好きな洋画家の三岸節子(1905.01.03-1999.04.18)の画風に似たところもあって、落札期限の 1日前の12月13日に偶然見つけて入札して運良くお値打ち価格で落札出来た逸品

. 余談だが、購入先も、先月(11月)02日に、山口蓬春 (1893.10.15-1971.05.31)『牽牛花』を同じヤフオクで購入したK美術という評価の高い業者だったので安心して入札した

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[02][左]小田和典『ダビデの町』同画横にて1

[右上]同 同上2

[右下]同

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続いての話題である

. 高橋あず美 concert の翌日(2021年12月17日(金))は週一回の平日公休日

. 天気予報では、午前9時頃迄雨天だったので、出発時間を午前05時台とすることに決め、以下の様に段取り行動した

. 此の日は、色々accidentが起きて、充電器を walking の途中で落失して仕舞い、写真も最後の3~4時間の「平塚宿」の分が撮影出来ていない

. ま、其れは、次回の「平塚宿」→「JR茅ヶ崎」walking の時に再訪して撮影して改めてご紹介する予定である

. ものは考え方次第、positive 思考が大切である!

. 次回に又「平塚宿」をジックリ観ることが出来、撮影出来ると思えば楽しさも増す

. Walking の距離も、当初「平塚宿」→「藤沢宿」を、手前の「茅ヶ崎駅」迄に短縮することにした
. 拙宅からスタート地点の「平塚宿」迄の距離が250kmもあり、移動時間がかなり掛かる為、あまり無理すると 予期しないaccident起きた場合の対処方法が大変と考えたからだ

. 旧東海道の walking も1年余り続けていると、色々な happening に遭遇する

. 楽しい happening なら大歓迎だが、歓迎されない accident 確実に避けるべきだからだ

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. 数日前の天気予報では、17日(金)は雨天の為、18日(土)夜に「時習26回生ミニミニ同期会」を予定していた小生、今回は休みを覚悟していた

. が、流石は晴れ男の小生、午前09時には雨が上がるとの予報に変わり、出発することにした

. とは言え前日(12月16日(木))の夜は、既にご紹介した様に「高橋あず美 Live in TOYOHASHI」を聴いていたので、いつもの様に午前2時~3時頃の出発では流石に身体が持たない

. 睡眠は最低限の5時間近くは確保した

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23時05分 就寝

04時00分 起床→腹筋2,000回→

04時40分 2.5kg木刀素振り10分→

04時50分 仕度

05時10分 拙宅発→一般道3時間38分 171㎞→沼津IC→東名高速→秦野中井IC→一般道1時間09分 68km/239㎞→

10時04分 JR大磯駅近隣コイン駐車場着

10時37分 同所発→

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【JR大磯駅近隣駐車場】

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[03][左上]05時10分拙宅発→08時48分沼津IC入口ローソン駐車場→10時04分JR大磯駅近隣コイン駐車場〔4時間47分 239㎞〕着

[左上]Google 航空 map:JR大磯駅近隣コイン駐車場→「大磯宿小島本陣跡」への経路図

[左下]JR大磯駅近隣コイン駐車場にて1

[右下]同上2

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10時44分「大磯 井上蒲鉾店」着

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【大磯 井上蒲鉾店】

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[04][左上] 「大磯 井上蒲鉾店」外観

[右上]「同」店内

[左下]「同」購入した「はんぺん(上)&さつまあげ(下)」

[右下]「はんぺんとさつまあげ」を食する小生

. 社交辞令でなく、ホント、美味かった!

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10時55分「大磯 井上蒲鉾店」発→徒歩→

10時59分「新島襄終焉の地」着

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【新島襄終焉之地】

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[05][左上]「新島襄終焉之地」解説板


[右上]「同」同所にて1

[左下]同上2

[右下]同上3

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11時08分「北辺大磯宿の史跡『南組問屋場』」着

11時11分「大磯照ヶ崎海水浴場」碑

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【史跡『南組問屋場』「大磯照ヶ崎海水浴場」碑】

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[06][左上] 北辺大磯宿の史跡『南組問屋場』解説板横にて


[右上]「大磯照ヶ崎海水浴場」碑

[左下]旧東海道街並〔中郡大磯町大磯〕風景:旧東海道にて1

[中下]同〔同〕同:同上2

[右下]Google 航空 map:大磯宿「小島本陣跡」

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11時30分 大磯宿「小島本陣跡」着

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【大磯宿「小島本陣跡」】

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[07][左上]旧東海道街並〔中郡大磯町大磯〕風景:大磯郵便局前にて


[右上]「小島本陣跡」解説板

[左下]「同」同所にて1

[中下]「同」同上2

[右下]「同」同上3

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【旧東海道街並〔中郡大磯町大磯〕風景】

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[08][左上]Google 航空 map:「小島本陣跡」→「化粧坂並木」への経路図


[右上]旧東海道街並〔中郡大磯町大磯〕風景:旧東海道〔国道1号線〕

[左下]同〔同郡同町同〕同:旧東海道にて1

[中下]同〔同郡同町同〕同:同上2

[右下]同〔同郡同町同〕同:同上3

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12時11分「北辺大磯宿の史跡『江戸見附』」着

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【北辺大磯宿の史跡『江戸見附』】

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[09][左上]北辺大磯宿の史跡『江戸見附』解説板


[右上]同『同』同 同所にて

[左下]旧東海道街並〔中郡大磯町大磯〕風景:旧東海道にて4

[中下]同〔同郡同町同〕同:同上5

[右下]同〔同郡同町同〕同:路傍の花「ピラカンサス」

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12時27分「大磯八景碑『化粧坂の夜雨』」解説板着

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【大磯八景碑『化粧坂の夜雨』】

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[10][左上]「大磯八景碑『化粧坂の夜雨』」解説板


[右上]「同『同』」石碑 同所にて1

[左下]「同『同』」同

[中下]「同『同』」同所にて2

[右下]旧東海道街並〔中郡大磯町大磯〕風景:旧東海道にて6

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12時44分「東海道五十三次大磯宿」〔広重筆〕着

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【「東海道五十三次大磯宿」〔広重筆〕】

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[11][左上]「東海道五十三次大磯宿」〔広重筆〕&解説板


[右上]「同」〔同〕解説板

[左下]「同」〔同〕同所にて1

[中下]「同」〔同〕同所にて2

[右下] 旧東海道街並〔中郡大磯町大磯〕風景:旧東海道道標にて

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12時54分「化粧坂の一里塚」着

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【北辺大磯宿の史跡『化粧坂の一里塚』】

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[12][左上]北辺大磯宿の史跡「化粧坂の一里塚」解説板


[右上]同「同」同所にて1

[左下]同「同」同上2

[中下]同「同」同上3

[右下]旧東海道街並〔中郡大磯町大磯〕風景:旧東海道にて7

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17時10分 JR大磯駅近隣駐車場発→一般道→秦野中井IC→東名→相良牧之原IC→一般道3時間45分 251km/490km→

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【旧東海道街並〔中郡大磯町大磯→高麗〕→帰宅】

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[13][左上]旧東海道街並〔中郡大磯町大磯〕風景:旧東海道にて8


[右上]同〔同郡同町高麗〕風景:旧東海道にて1

[左下]同〔同郡同町同〕風景:旧東海道「化粧坂」交差点

[中下]同〔同郡同町同〕風景:旧東海道「松並木」

[右下]歩行距離 7.1km 歩行歩数 9,283歩

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【小生 comment】

. 最初にお話したが、13時00分~17時迄の4時間が写真に写っていない

. 次回、其の「大磯化粧坂」→「平塚宿」迄の模様を確り撮影してお伝えしようと思っているのでお楽しみに!〔了〕

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続いての話題である

. 旧東海道「大磯宿」→「平塚宿」walking した翌日(2021/12/18(日))は、18時00分から豊橋市松葉町の居酒屋にて【時習26回生【1-4】【2-8】ミニミニクラス会】を開催した

. 安形君【3-1】、飯田君【3-2】、水藤君【3-6】と小生の4人は【1-4】の、更に飯田君、水藤君と小生の3人は【2-8】でも classmates で大の仲良し!

. で、メッチャ楽しいひとときを過ごした

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[14][上]安形君、飯田君、水藤君と小生で乾杯!1

[左下]同上2

[中下]同上3

[右下](左から)水藤君、飯田君、安形君

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. そうしたら、同じ店で前入っていたLCお友だちだったTさんと【時習26回生】の市原君【3-3】に遭遇した

. 世の中狭いネェ

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[15][左上][右上][左下][右下](左から)市原君、水藤君、小生、Tさん


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[16][左]豊橋駅東口の電飾を back に小生


[右]同じく水藤君

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さて、最後の話題である

. ミニミニクラス会の翌日(12月19日(日))は、拙宅にてガラス拭きほかをやった

. 時間の合間に拙宅に飾ってある絵画をご覧に入れる

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【拙宅の絵画】

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[17][左上](左)小田和典『ダビデの町』・(中)デアク『懐かしのブダ』・(右)田辺栄次郎『シャルトル風景』〔以上3点「真作」油彩画〕

[右上](左)小倉遊亀『寒椿』1981年〔2000年 小倉遊亀 (1895.03.01-2000.07.23)生前最後の lithograph〕・(右)小倉遊亀『咲く』〔「真作」〕〔以上2点日本画〕

[左下]堀文子 (1918.07.02-2019.02.05)『名もなき草たち』2015年〔lithograph〕

[右下](左)井上清治(1946- )『富士山』〔「真作」日本画〕・(小生の右手から) ベン・シャーン『版画集:リルケ「マルテの手記」より:一行の詩のためには…』《扉-1》 1968 年〔ポスター〕・三岸節子『花』1989年〔絵葉書〕・小倉遊亀『径』1966年〔replica〕 他

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[18][左]渡辺直人『林檎』〔油彩画(亡父の浜松師範学校時代からの同級生)〕

[右上](左)伊藤若冲『二鶏』〔木版画〕・(小生の左下)今泉勇『今泉譲』像〔水彩画〕・(右)山口蓬春 (1893.10.15-1971.05.31)『牽牛花』〔「真作」日本画〕

[右下]拙宅の廊下に飾ってある絵葉書絵画群

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【小生 comment 】

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. 絵画収集家にとって、此れからは好機到来だ

. 何となれば、名品がヤフオクで結構安価で入手出来る様になったからだ

. 価格は、需給の balance から成り立つ経済学の公式通りだからだ

. 供給者側は、後期高齢者世代に突入した団塊世代以上の高齢者が増え、彼等が人生の終活で自身のお宝の絵画を処分する量が増加する一方、購入者側である若年層は高度成長時代の様に生活に勢いがなく、20号以上の大型絵画は人気がない

. なかでも日本画は油彩画に比べると更に人気がなく、真に日本画が好きな小生にはお買い得感がある

. ただヤフオクだと、作品の真贋の見極めが難しい

. 知人の学芸員の方に真贋の見極め方を訊ねたら、信用ある画商が「真作保証」したものならまず間違いない」とのことだった

. 今回ご紹介した様に、拙宅に油彩画や掛軸の真作〔←と信じている〕が増えていくのはワクワクする

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. では、また‥〔了〕

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