2019年7月17日水曜日

【時習26回3−7の会 0766】~『★【時習26回3-7の会】クラス会2019~開催のご案内 ★ 』「松尾芭蕉:俳諧七部集『春の日』から〔第4回〕」「06月29日:小石川『伝通院』→上野『寛永寺・根本中堂』→『東京都美術館』→『国立新美術館』→『山種美術館』→『ザ・ミュージアム』→『宮本三郎記念美術館』→『損保ジャパン日本興亜美術館』→『中村屋サロン美術館』を巡ってから〔第3回〕」「07月13日:アイリス愛知『大学法学部同期会』開催報告」「07月16日:岩瀬君【時習26 3-4】&中嶋君【同 3-2】と」

★【時習26回3-7の会】クラス会2019~開催のご案内 ★
※【2637の会】members の皆さん、今年も掲題のクラス会を開催します
※ 今年は、小生、先月25日に前の会社役員を退任して、今月より現在の福祉法人にお世話になり、第三の社会人生活をスタートしました
※ そんなこんなで公私共に忙しく、今夏の【2637の会】クラス会のご案内をなかなか出来ませんでした    ご容赦ください
※ したがいまして、今夏は、開催日を小生の独断で、下記のとおり8月10日()に開催させて頂きます
※ つきましては、下記《 開催要領 》に従い、「5.参加の可否」「・参加」「・不参加」のいずれか不要な方を抹消して小生宛に本メールを返信してください
※ 宜しくお願いします / ふるさと豊橋で暫し懐かしくも楽しいひとときを過ごしましょう!/ 朗報をお待ちしています
 
       記

《 開催要領 》
1.開催日時:8月10日()18時30分~
2.開催場所:トライアゲイン
    住所:豊橋市駅前大通2丁目33-1 開発ビル地下1階
3.会費:4000円
4.連絡先:今泉悟の携帯電話 090-####-####
5.参加の可否
  ・参加する ・不参加 ←いずれかを抹消してください
 
              以上

    ※  ※  ※  ※  ※

■皆さん、お変わりありませんか?  今泉悟です。今日も【時習26回3−7の会 0766】号をお届けします。
 先ず最初の話題は、松尾芭蕉「俳諧七部集」の第二集『春の日』から〔第4回/37句〜48句〕をお届けする。

  三月六日 野水亭にて      旦藁(1)

(1)旦藁:杉田旦藁(たんこう)   尾張国名古屋の蕉門 / 菓子商 / 尾張俳壇の古参 /「春の日」「阿羅野」「猿蓑」等に載る / 1733(享保18)年の「古渡集」に次ぎの辞世の句がある「今日は猶(なほ)真桑も涼し畠の月」/ 別号:意水庵 /

37 なら(ざか)(1)や畑(はた)うつ山の八重ざくら

【意】奈良坂を超えていくと、見渡せる其処此処の丘陵に、山畑を耕す百姓たちが働いている / 辺りに咲く花は流石に奈良に近いので、古の奈良の都以来の八重桜ばかりだ
【解説】発句 / 季語:八重ざくら=春 / 此の杉田旦藁の発句について、幸田露伴は著書「評釈 春の日」で以下の様に評して絶賛している‥

「奈良坂は奈良の北口、般若寺の上にあるので、般若寺阪ともいう /
『萬葉集』巻16の「奈良山の児手栢の両面にとにもかくにも侫人かな」(2)というのを踏まえて、「奈良坂や児の手を取りてふたおもてとにもかくにもねぢる人かな」と人悩ませの酔っ払いの客をののしった狂歌が知られている 
 奈良坂は京街道なので、出入りするものが多く、その為であろうが、奈良坂とはじめたのはいい  /〔中略〕/
 此の句は、奈良の入口に当たる奈良坂やと鄙びて言い起こし、旧都の今は畑に返り、畑をうつ鋤鍬の光がかんざしや冠の紐があった昔に変わったのを、畑うつ山のと言い、其の奈良山の段々うねうねの諸処に桜の美しく咲いているのを山の八重桜と続けて締め括る 、景趣あり、感慨あり、又現在の美を賞するものがあって、一句実によく整っていて、あの「奈良七重 七堂伽藍  八重桜〔芭蕉/泊船集〕」に劣らず、野水、荷兮なども手を額に置いて称賛したことだろう」

(1)なら坂:山城国から奈良に入る途中の山路 / 歌枕 /
(2)原文:萬葉集 巻16 3836 /【題詞】侫人(3)を謗(そし)る歌一首 /【原文】奈良山乃 兒手柏之 兩面尓 左毛右毛 侫(=)人之友 /

【訓読】奈良山の児手柏の両面にかにもかくにも侫人の伴 /【仮名】ならやまの このてかしはの ふたおもに かにもかくにも こびひとのとも /
【意】奈良山の児手栢(コノテガシワ)の様に、どっちにしても心のひねくれた奴等だな
(3)侫人(こびひと):心のひねくれた人
 
38  おもしろふかすむかたがたの鐘  野水
 
【意】「かたがたのかね」は方々から聞こえて来る鐘の音の意  / 奈良の近くだからあちこちの寺が打つ晩鐘の音が春霞に霞む様に聞こえて来る / 趣ある句
【解説】脇 / 季語:かすむ鐘=春 /
 
39  春の旅節供(せつく)なるらん袴(はかま)()て  荷兮
 
【意】春の陽気に誘われて旅に出てみると、此の町では袴を着た人に頻繁に出会う  / そう言えば、今日は三月三日、上巳(じょうし・じょうみ)(=)の節句だったのだ
【解説】第三 / 季語:春の旅=春 /
 
40 (くち)すすぐべき清水(しみず)ながるゝ  越人
 
【意】美しい清水が流れているのが見える  / 口をすすいでも良さそうだと思う /
【解説】初表四 / 雑  /「表の句なのであらわに神祇(じんぎ)(1)示している分けではないが、某の社の前の様(さま)であることを思わせる 
 前句で、節日の神詣で、袴着てとあるので、自ずと此の句がある  / 夏季の清水ではなく〔中略〕御手洗川等の清いものを言っている /
 一句の仕立て方を味わうべき」と幸田露伴は〔前掲書で〕述べている
(1)神祇:天神地祇(てんじんちぎ)の略 /  天神(あまつかみ)は天上に生まれ、天上から降った神と、 地祇(くにつかみ)は地上に天降った神の子孫、あるいは地上で生まれた神をいう
 
41  松風(まつかぜ)にたを(=)れぬ程(ほど)の酒の酔(よひ)  羽笠
 
【意】涼しい松風に吹かれて酒に酔った人が歩いていくが、其の足取りは今にも倒れそうで覚束ない
【解説】初表五 / 雑 / 前句の「清水の流れ」を踏まえ、「松風」の清韻を醸す

42 (うり)のこしたる虫(むし)はなつ月(つき)  執筆

【意】家路を歩む虫売りの男が、売れ残った虫を草叢に放してやる  / 空には月‥
【解説】初表六 / 季語:虫・月=秋 /  前句の男は実は虫売りだった、と付けたか
 
43 (かさ)白き太秦祭(うづまさまつり)(1)(すぎ)にけり  野水
 
【意】太秦祭りは終わったが笠はまだ新しい  / 前句を踏まえ、虫売りの季節も此の祭りで終了だ
【解説】初裏一 / 季語:太秦祭=秋 /   
(1)太秦祭(うづまさまつり):京都西郊太秦にある広隆寺の秋祭 / 俗称:牛祭り /  九月十二日 /
 
44  菊ある垣(かき)によい子見てを(=)く  旦藁

【意】菊の花が垣根に咲き乱れる家  / 家主の人柄も想像されるが、垣間見ると、如何にも清純な子供が庭で遊んでいるのを心に留めた
【解説】初裏二 / 季語:菊=秋 / 太秦から嵯峨野辺りに隠棲する人の子供か‥

45 表町(おもてまち)ゆづりて二人(ふたり)髪剃(かみそら)ん  越人

【意】老夫婦が我が息子に嫁を貰って隠居しようと語り合っている  / 表通りの店は息子に譲り自分たちは仏門に入り余生を過ごそう
【解説】初裏三 / 雑 /  前句のよい子は息子の嫁にしようとしている良い娘であるとして付けた
 
46  暁(あかつき)いかに車(くるま)ゆくすじ(=)(1)  荷兮
 
【意】暁方に目覚め、道行く車の響きを聞いて、どの様な思いを馳せることだろう
【解説】初裏四 / 雑 / めくの老夫婦の寝覚めの心境を思い遣って付けた
(1)すじ:正しくは「すぢ」=筋→道路
 
47 (たら)負ふ(=)て大津(=おほつ)の浜に入(いり)にけり  旦藁
 
【意】大津の浜で荷揚げされた鱈を背負って、浜の魚市場に入る
【解説】初裏五 / 季語:鱈=冬 / 北陸の鱈が琵琶湖の船便で南岸の大津の浜に着く /
 前句を早朝からの街の賑わいとみて、湖上や陸上の便が錯綜する大津の情景を付けた
 
48  何やら聞(きか)ん我(わが)国の声(こゑ)  越人
 
【意】其の人たちの声を聴いていると、聞き覚えのある
 懐かしいお国訛りが混じって聞こえて来る
【解説】初裏六 / 雑 /
 
【小生comment
 次回は、俳諧七部集『春の日』から〔第5回〕第49句~60句をご紹介する。お楽しみに!
 
■続いての話題は、前々回・前回《会報》に引き続き、0629日に東京の2つの寺院と7つの美術館を巡って来た模様から今回は其の〔第3回〕目。
 上野『東照宮』→「国立新美術館『ウィーン・モダン/クリムト、シーレ 世紀末への道』展」→「山種美術館『速水御舟展』についてである。
 
0952 東京都美術館発→徒歩1.1km 15分→
 
[01]東京都美術館の外観の一部

[02]上野東照宮 鳥居
                  
[03]同上 門前にて

[04]同上 解説板
                  
[05]東叡山寛永寺 五重塔

[06]同上 解説板
                  

 此の五重塔は、土井利勝(15731644)が建立したと、解説板にあった。
 
[07]上野東照宮 案内板

[08]同上 金色殿
                  
[09]同上 同上 前にて


 東京都美術館から、上野東照宮を経て、地下鉄千代田線根津駅に向かう道すがら、森鴎外(18621922)旧居前を通った。
 彼は、東大医学部の前身、第一大学区医学校を卒業、
 1907(明治40)10陸軍軍医総監(中将相当)に昇進、
 陸軍省医務局長(人事権を持つ軍医のNo.1)に迄栄達する一方、文学界でも、夏目漱石と人気を二分する人気作家になった時代の寵児だった。
 そんな彼でも、1889(明治22)3月、海軍中将 赤松則良の長女 登志子と結婚したが、翌年には離婚している。
 男女の間柄というのは、難しい!(-_-b
 
[10]「森鴎外居住之跡」石碑
                  
[11]同上にて

[12]同上 解説板
                  
[13]東京都美術館〜地下鉄千代田線根津駅迄の道順地図

[14]地下鉄千代田線根津駅入口
                  

1042  地下鉄千代田線 乃木坂駅着
1045  国立新美術館着
 
[15]国立新美術館入口前にて

[16]同美術館企画展入口にて
                  
[17]クリムト『寓話 アレゴリーとエンブレムの為の原画 No.75a1883

[18]同『愛 アレゴリー : 新連作の為の原画 No.461895
                  
[19]同『彫刻 アレゴリー : 新連作の為の原画 No.581896

[20]同『パラス・アテナ』1898
                  
[21]同『エミーリエ・フリーゲの肖像』1902

[22]撮影可能だった同『エミーリエ・フリーゲの肖像』1902
                  
[23]同上の前にて


 19世紀末の décadence な絵画には、グスタフ・クリムト(墺:Gustav Klimt 1862.07.14-1918.02.06)とエゴン・シーレ(墺:Egon Schiele 1890.06.12-1918.10.31)は欠かせない!
 小生、最近、シーレに強い関心を持っている。
 
[24]エゴン・シーレ(墺:Egon Schiele 1890.06.12-1918.10.31)『美術批評家 アルトゥール・レスラーの肖像』1910
                  
[25]同『自画像』1911

[26]同『ノイレンバッハの画家の部屋』1911
                  

1125  国立新美術館発→乃木坂→地下鉄千代田線→表参道へ
1136  表参道駅着
 
[27]地下鉄千代田線 表参道駅


 表参道駅から広尾にある 山種美術館迄は約 1km 徒歩で凡そ十数分の距離だ。
 表参道駅に降り、辺りの風景を見てて思い出した。
 此の area は、あの「蔦の絡まるチャペルで祈りを捧げた日‥」とペギー葉山が歌い大ヒットした彼女の代表作『学生時代』の舞台として有名な青山学院大学の街だ。
 今から20年以上前の平成08年だったと思う。旧行・国分寺支店時代、此の青山学院大学のチャペルで部下の結婚式に招待された懐かしくもほろ苦い思い出がある。
 何故ほろ苦い思い出かというと、其の元部下は、結婚して僅か数年後、病気で急逝して仕舞ったからだ。(合掌)
 
[28]青山学院大学の施設
                  

 世の中狭いものである。
 山種美術館迄間近になった歩道で、傘を手に持って手を振り乍ら此方にニコニコ遣って来る御仁がいる。
  「誰だろう?」と考え乍ら近づいていくうちに思い出した。
 其の御仁は、昭和5761年の旧行仙台支店時代、2年間程一緒に勤務した平川先輩だった。
 平川さんは、小生の一年先輩で、数年前から Facebook のお友達になっている。
 そう言えば、平川さんは縁あって現在此の山種美術館にいると教えてくれていた。
  「此れから昼飯だ」と仰っていたので、普通ならご一緒するところだが、小生は今日あと4つの美術館を回らなければならない。
 後ろ髪を引かれる思いだったが、其の場で失礼させて頂いた。

[29]山種美術館入口にて

[30]同上2
                  
[31]山種美術館 企画展会場入口にて

[32]地下鉄表参道駅から山種美術館迄の経路地図
                  

1136  表参道駅着
 
[33]山種美術館本企画展leaflet

[34]山種美術館 館内で今回撮影可能な速水御舟 (1894.08.02-1935.03.20)『翠苔緑芝』(右隻)1928
                  
[35]同上前にて

[36]同上(左隻)
                  
[37]速水御舟『錦木』1913

[38]同『山科秋』1917
                  
[39]同【重文】『炎舞』1925

[40]同『翠苔緑芝』1928(右隻)
                  
[41]同上(左隻)

[42]同【重文】『名樹散椿』1929
                  

1220  山種美術館発→徒歩→
 
 途中、コンビニでサンドイッチを買い、僅か 3分で昼食を済ませた。
 
1239  JR恵比寿駅着
 
[43]JR恵比寿駅

[44]同上プラットホーム
                  

1242  同駅発→山手線→
1245  JR渋谷駅着→徒歩→
 
[45]JR渋谷駅前の風景

[46]忠犬ハチ公像
                  
[47]渋谷109

[48]渋谷駅から Bunkaura 迄の経路地図
                  

1258  Bunkaura
 
[49]Bunkaura 入口にて


今日最後の話題は、️0713()に名古屋丸の内にあるアイリス愛知にて開催された大学時代の同期会についてである。
 其の日は、名古屋市丸の内にあるアイリス愛知にて開催された大学時代の同期会に参加して来た。
 三年ぶりだそうだが、小生は其の時は参加していなかったので、昭和533月に卒業して以来実に41年ぶりに参加した。
 当時、法学部入学者数は161人。
 今日の参加者は14人だったが、あっという間に4541年前に time slip して、旧交を温めた。
 参加者は、以下の14人。全体写真と snap shots をご笑覧下さい。
 
【今日の参加者14名】
 氏名(クラス) : 今泉(L22) 岩田(L21) 川喜田(L22) 下田(L21) 田口(L21) 中川(L22) 中野(L22) 拝郷(L22) 蜂須賀(L22) 松本(飯田)(L22) 松本(L14) 水野(L22) 溝口(L22) 山中(川角)(L22)〔以上、五十音順、敬称略〕

[50]同窓会場となったアイリス愛知の前にて
                  
[51]館内の同窓会上入口

[52]同上にて
                  
[53]参加者14人の全体写真1

[54]同上2
                  
[55]田口君、松本(飯田)さん、山中(川角)さんと

[56]川喜田君、中川君、溝口君と
                  
[57]松本(飯田)さんと

[58]水野君と
                  
[59]岩田君の乾杯でスタート

[60]岩田君、下田君、川喜田君、蜂須賀君、松本君、水野君と
                  
[61]岩田君、中野君、溝口君


【後記】次回の東京の美術館巡りの模様は、Bunkamura ザ・ミュージアム『印象派への道/海運王の夢〔バレル・コレクション〕展』、世田谷区美術館文館 宮本三郎記念美術館『花々と、女たちと』展についてご紹介する。
 お楽しみに!

【後記】0716()のこと、従前より中嶋君【時習26 3-2】から話はあったが、其の日改めて彼から連絡があり、「今日(716)19時頃に名古屋から岩瀬君【時習26 3-4】が来院するので、今泉も来ないか?」と誘われた。
 岩瀬君、中嶋君と小生の三人は、【時習26 1-4】の classmates だ。
 岩瀬君と中嶋君は医者で岩瀬君は中嶋君が勤務している病院に当直に来ている。
 そして、岩瀬君と小生は八町小・豊城中・時習館高・N大の同窓同期。
 更に、中嶋君と小生は【時習26 1-4】以来の親友、と 3人は浅からぬ縁で結ばれている。
 学生時代からの友達はホントにいいものだ!
 
[62]岩瀬君【3-4】、中嶋君【3-2】と
                  

 では、また‥〔了〕

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