2024年1月1日月曜日

【時習26回3−7の会 0980】〜「毎朝の読経〔般若心経→観音経第廿五偈→舎利礼門〕」「西国三十三所他で集めた御神籤のキャラクター他」「2023/12/31一族郎党総勢14人全員集合」「高適『除夜作』」「2024/01/01『2024年《年賀状》』」「杜甫『曲江』~二首~其二」

◼️2023年も明日で終わり‥

. 小生の毎朝の一端をご紹介します

. 毎朝、04:56 起床→【読経〔般若心経→観音経第廿五偈→舎利礼門〕】→腹筋2,000回→2.5kg木刀素振り60分→入浴→朝食→仕度→出勤→ 

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【毎朝の読経〔般若心経→観音経第廿五偈→舎利礼門〕】

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. 超特急でも【読経】には5分〜7分かかる

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. 1. 般若心経は、262字の短い経典で、法相宗・天台宗・真言宗・禅宗が採用しています / 各宗派が独自の解釈を行っています / 大乗仏教の「空」「般若」の思想を説いた経典で、「あらゆる人々を彼岸へ渡らせる」と説いています

. 2. 観音経 第廿五偈は、法華経(全28品)の第25品にある経典で、観音経と呼ばれています / 本文(長行)と詩(偈文)から構成され、小生が毎朝晩読経しているのは後半の「偈文の部分【普門品偈】」で588字あります / 偈文では「念彼観音力(ねんぴかんのんりき)」と繰り返えされ、「かの観音の力を念じれば」観音菩薩の力により様々な災いが去ると書かれているそうです / 小生の西国三十三所「観音巡礼」も 2023/12/31 現在、あと残るは2寺となりました

. 舎利礼文(しゃりらいもん)は、大乗仏教の経典の1つで、小生が大好きな数字の「72」字の本文に大乗仏教の主旨が説かれているとされ、釈迦の遺骨(仏舎利)を礼拝する内容から始まり、一部の宗派を除き一般に「葬儀・枕経・回向」用の読誦経典の1つとしてよく用いられています/ 小生の家では、先祖代々曹洞宗に帰依していて、曹洞宗では開祖(高祖)道元禅師がよく読経され、禅師の火葬の際に読誦されたことから重要視されているそうです / [内容] 釈迦の本質(法身)は永遠で、人間界に現われ救道を教え、永遠の世界に帰られた / 私共も仏の慈悲の力に拠り悟りの智恵を求める願いを起こし、修行して大智を完成するという / 唱える時は3回繰り返します

. 小生は、毎朝起床時と、毎晩就寝時に「1般若心経→2 観音経 第廿五偈→3舎利礼門は3回〕 」と読経します / 毎朝晩続けることで、心が救われる気持ちになれるので、般若心経はもう27年間続けていて、舎利礼文と観音経 第廿五偈は最近(半年前から)加わりました

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【西国三十三所他で集めた御神籤のキャラクター他】

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◼️今日(2023/12/31)は、昼に年越し蕎麦を食べ、我が子3人、我が子の配偶者2人、孫6人、義母等、総勢14人全員集合しました

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[右上]年越し蕎麦を食する小生

[左下][中下][右下]我が家一族郎党全14人が拙宅に集いました

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. そして、盛唐の詩人高適(こうせき(?-765)『除夜作』をご紹介して新年を迎えることとする

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【高適『除夜作』】

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[02][上]Image 写真『旅館寒灯独不眠』1

[左下]同『同』2

[右下]同『同』3

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.  除夜作

. 旅館寒灯独不眠

. 客心何事転凄然

. 故郷今夜思千里

. 霜鬢明朝又一年

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.  除夜の作

. 旅館の寒灯 独り眠らず

. 客心 何事ぞ 転(うた)た凄然(せいぜん)

. 故郷 今夜 千里を思う

. 霜鬢(そうびん) 明朝 又一年

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【意】

. 宿の寒そうな灯火のもと、ひとり眠らずにいる

. すると、旅愁が何故かこみあげて心に沁みる

. 故郷では、今夜遥かに私のことを思っているだろう

. 鬢は白く、明日の朝には、また一つ年をとる

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. それでは、皆さん、良いお年をお迎え下さい(了)

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【2023/12/31/ 追伸】

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[03][左]今泉家の墓入口

[右]両親の墓「(左手前)&本家(祖父母)(右手奥)の墓

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. 両親、本家〔祖父母〕の墓参で一年を締め括った

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◼️皆さん、新年明けましておめでとうございます

. 今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます

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【時習館高校第26回卒業生の皆さま方へ】
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. 今年05月12日(日)に昼間に総会、夕刻より26回生の懇親会を豊橋駅近くで計画している旨の葉書が、三浦和雄君【3-2】からありました
. まだ小生も確定ではありませんが、今のところ参加しようと考えています
. 2637の会の皆さんも出来るだけ参加しましょう!

. 何年ぶりかの再会が楽しみですね

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【2024年《年賀状》】

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[01]年賀状 2024年

. 写真は、2023/04/05/12 中欧((ミュンヘン空港→プラハ〔プラハ城→カレル橋→旧市街地〕→チェスキークルムロフ→ミュンヘン〔マリエン広場〕 →ノイシュヴァンシュタイン城→ヴィース巡礼教会→ ハルシュタット→ザルツブルク〔ミラベル庭園→指揮者カラヤン生家→ゲトライデ・ガッセ(=通り)→モーツァルト生家〕→ウィーン〔シェーンブルン宮殿→ローマ時代遺跡→シュテファン大聖堂→市内自由散策(国会議事堂→ウィーン国立歌劇場→ウィーン楽友教会→シラー公園→ケルントナー通り〕→フランクフルト空港))旅行の中の4枚

. 想い出がいっぱい詰まったいい旅行になりました‥

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. さて、2024/01/01は、小生、数えで齢七十【古稀】を迎えました

. 其処で、今年は【古稀】の語源となった杜甫の名詩で始めたいと思います

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【杜甫(712-70)『曲江(注1)』~二首~其二】
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. 杜甫の詩「曲江二首」より其二をお送りする

. 因みに、本稿は、20200330【時習26回3-7の会 0803】〜【杜甫『曲江』二首〜其二】と同じものである〔為念〕

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.  曲江  二首 / 其二  杜甫

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. 朝囘日日典春衣 / 毎日江頭尽醉帰

. 酒債尋常行處有 / 人生七十【古】来【稀】

. 穿花蛺蝶深深見 / 點水蜻蜓款款飛

. 傳語風光共流轉 / 暫時相賞莫相違

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[02]杜甫『曲江』を image した画像

(左上)「毎日江頭尽醉帰」を image した画像

(右上)「人生七十古来稀」を image した画像

(左下)「穿花蛺蝶深深見」を image した画像

(中下)「點水蜻蜓款款飛」を image した画像

(右下)「傳語風光共流轉」を image した画像

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. 朝(注2)より回(かえ)りて日日(ひび)春衣(しゅんい)を典(てん)(注3)し / 毎日 江頭(こうとう)(注4)に酔(よい)を尽(つく)して帰る

. 酒債(しゅさい)(注5)は尋常(じんじょう) 行(ゆ)く処(ところ)に有り / 人生(じんせい)七十(しちじゅう)古来(こらい)稀(まれ)なり

. 花を穿(うが)つ(注6)蛺蝶(きょうちょう)(注7) 深深(しんしん)(注9)として見(み)え / 水に点ずる蜻蜓(せいてい) (注10) 款款(かんかん) (注11)として飛ぶ

. 伝語(でんご)す 風光 共に流転(るてん)して / 暫時 相賞(あいしょう)して相違(あいたが)うこと莫(なか)れと

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《意》

. 朝廷の勤めを終えると毎日/\春の衣服を質に入れ / 曲江の畔の酒屋で酔ってから帰る

. 酒代のツケは、普段行く処、あちこちの店に溜まっている / どうせ昔から七十歳迄生きた者はめったにいないのだ

. 花の蜜を吸うアゲハ蝶は奥深い処に見え / 水面に尾をつけているトンボは緩(ゆる)やか飛んでいる

. 移い行く此の風景に言づけよう、私と共に流れて行こうと!/ 暫くの間お互いに賞して、互いに背き合うことがないように、と

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《語句》

(注1)曲江:長安市中にある池 / (注2)朝:朝廷 / (注3)典:質入れする

(注4)江頭:曲江の畔(ほとり) / (注5)酒債:酒代のツケ

(注6)花を穿(うが)つ:花の間に入り込む / (注7)蛺蝶(きょうちょう):アゲハ蝶

(注8)水に点ずる:水に尾をつける / (注9)深深:奥深い様

(注10)蜻蜓(せいてい):トンボ / (注11)款款(かんかん):ゆるやかな様子

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【小生 comment 】

. 758(乾元元)年 杜甫47歳の作 / 左拾遺(さしゅうい:唐代に於いて、位は高くないが、皇帝に直言して失政を諫める職掌)だった杜甫は、皇帝粛宗を諫言した房琯(ぼうかん)を弁護した為、粛宗から疎まれ、此の詩を作った後暫くして左遷された / 其の後、杜甫は成都に落ち着く迄の数年間、流浪の旅に出ることになる。

. 杜甫は、此の詩を作成した時は、粛宗に諫言した後で、皇帝から疎まれ、鬱々とした毎日を酒で癒し、「どうせ70歳迄は生きられない人生だ」と decadence な雰囲気であったことが読み取れる。

. 頸聯の2句「穿花蛺蝶深深見 / 點水蜻蜓款款飛」は、晩春の情景が深い味わいを醸し出していて、とてもいい。

.   「深々と花の間に体を埋め蜜を吸うアゲハチョウ」と「ゆるやかに飛びゆく蜻蛉(トンボ)」は、「時の流れの表象」である。

. だから杜甫は、「風光共流轉(私と共に流れて行こう)」と呼び掛けているのだ。

. 因みに、【古稀】の語は、此の「人生七十【古】来【稀】〔人生七十 古来 稀(まれ)なり〕」に由来することは皆さんもよくご存知だと思う。

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. では、また‥〔了〕

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