2022年3月8日火曜日

【時習26回3−7の会 0903】~「松尾芭蕉:俳諧七部集『ひさご』から〔第15回 / 第85句~90句〕」「03月04日:「石田三成屋敷跡」→「清凉寺」→「龍潭寺」→「佐和山城跡」→「彦根城・玄宮園」を訪れて」「03月02日:酒井抱一『七草図』を入手して」「03月03日:井堂雅夫『入学式』木版画を入手して」「02月25日:「小牧山城跡」を訪れて」「03月05日:拙宅に咲いた『紅白梅花&椿花』「杜牧『江南春』」

 ■皆さん、今日も【時習26回37の会 0903号をお届けします

. 今日最初の話題は、松尾芭蕉(1644-94)「俳諧七部集『ひさご15 / 8590〕」をご紹介する

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085 見知(みし)られて岩屋(いはや)に足(あし)も留(とめ)られず  泥土

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【意】山の岩屋で修行をしていたのだが、村人層での下刈作業の折に見つかって仕舞った / 此処もう居辛くなった / 主人公は隠棲者か

解説《初折裏》《》: 向付で、前句と因果関係にある

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086  それ世(よ)は泪(なみだ)(あめ)としぐれと  里東

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【意】此の世は涙と雨と時雨というに、悲しみに満ちている/ 前句の岩屋は、恋の逃避行の男女が秘かに隠れていた隠れ家だった

【解説】《初折裏》《》:しぐれ《恋》泪雨 

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087 雪舟(そり)に乗(のる)(こし)の遊女(いうぢよ)の寒(さむ)さうに  野徑

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【意】越後の遊女(=市振の遊女か‥)は、お客のところへ雪の中をそりに乗って出かけていく / その寒そうな姿 / 全く此の世は「涙と雨と時雨」だ

【解説】《初折裏》《》:雪舟(そり)《恋》:遊女 

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088  壹歩(いちぶ)(注1)につなぐ丁百(ちやうひやく)(注2)の錢(ぜに)  乙州

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【意】一文銭を緡(さし)に通し、丁百で金一歩相当に繋いで置く、の意 /

【解説】《初折裏》《雑》:/ 遊女が雪舟の上で銭勘定する様を付けた

(注1)壹歩(いちぶ):四分の一両 / 銭一貫文に相当するので、一歩に繋げば貫緡(かんざし)になる /「越の遊女」の一夜の稼ぎとしては少々高い

(注2)丁百(ちやうひやく)一文銭百枚で百文と計算すること / 従って、貫緡は千枚 / 96枚で百文通用した九六銭の当時でも、奥州等辺遠(へんえん)の地では丁百を用いた / 商用で北陸道に再々下った乙州ならではの付句

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089 月花(つきはな)に庄屋(しやうや)をよつて高(たか)ぶらせ  珍碩

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【意】金持ちの庄屋を月だの花だのといっておだてて金を出させる、の意

【解説】《初折裏十一》《春》:〔 花の定座(じょうざ) 前句を、村方の集銭と見た付句 / 初裏の「月」が出ない儘月花同居を試みた

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090  煮(に)しめの塩(しほ)のからき早蕨(さわらび)  怒誰

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【意】花見に庄屋を誘て大いに出費させる / 其の花見料理は塩辛い煮しめの早蕨だ

【解説】《初折裏十二》《春》:早蕨(さわらび 田舎料理の様(さま/ 庄屋を取り巻く花見の座を付けた

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【小生 comment 

. 次回は、『ひさご』16回 / 第91句~96をお届けする

. どうぞ、お楽しみに!

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■続いての話題である

. 2022年03月04日(金)は、週一回の平日公休日

. コロナウィルス感染症のパンデミックの収まりが見えにくいので、旧東海道五十三次 walking は今週も見送ることにした

. では‥ということで、又琵琶湖へ行くことにした

. 今回は、小生、まだ訪れたことのない、石田三成の居城「佐和山城跡」踏破とした

. 此の日の行動は以下の通り‥

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03時00分 起床→腹筋2,000回→

03時50分 2.5kg木刀素振り50分→

04時20分 入浴→仕度→

04時47分 拙宅発→一般道→音羽蒲郡IC→東名→名神→彦根IC→一般道→

06時51分 石田三成屋敷跡 近隣駐車場着

07時17分 石田三成屋敷跡着

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【石田三成屋敷跡】

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[01][左上]石田三成屋敷跡 近隣駐車場にて1


[右上]同上2

[左下][上]04時47分 拙宅発 [下]06時51分 石田三成屋敷跡 近隣駐車場着

[中下]Google 航空 map:彦根IC→佐和山城跡への経路図

[右下]彦根ICを降りた時点(6時44分現在)の彦根市の天気は晴れ、気温1℃

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[02][左上]石田三成屋敷跡近隣 同地から西方・琵琶湖方面、彦根城遠望


[右上]同 同所にあった澤城跡への道標

[左下]Google 航空 map:石田三成屋敷跡にて

[右下]石田三成屋敷跡にて

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07時35分 清凉寺着

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【清凉寺】1

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[03][左上]井伊家菩提寺「清凉寺」前にて1


[右上]同上2

[左下]清涼寺 山門前にて

[中下]同 解説板

[右下]同 境内風景1

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07時55分 清凉寺発→

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[04][左上]清涼寺 境内にて


[右上]同 井伊家墓所案内板

[左下]同 井伊家墓所

[中下]同 同 井伊家代々之墓

[右下]同 井伊家墓所から本堂を望む

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08時30分 龍潭寺着

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【龍潭寺】

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[05][左上]佐和山城跡・龍潭寺・清涼寺ほかの道標にて


[右上]龍潭寺山門前にて

. 此処が、佐和山城跡への2つある route の一つ東口になっている

[左下]石田三成像前にて

[中下]石田三成像

[右下]同 解説

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[06][左上]龍潭寺 山門


[右上]同 境内1

[左下]同 山門の柱に添付されていた佐和山城跡への案内図

[中下]同 境内2

[右下]同 境内にて

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08時47分 龍潭寺発→

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【龍潭寺→佐和山城跡へ】

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[07][左上]龍潭寺 仏殿を左手に見乍ら佐和山城跡へ


[右上]佐和山城跡 同所への山道

[左下]同 西の丸跡 解説板

[右下]同所にて

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09時17分 佐和山城跡・本丸着

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【佐和山城跡・本丸】

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[08][左]佐和山城跡・本丸 同所から東方、冠雪した伊吹山1


[右上]同 同所から西方、琵琶湖と比良山系遠望1

[右中]同 同上2

[右下]同 同所から東方、冠雪した伊吹山2

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[09][左]佐和山城跡・本丸 佐和山城趾の石碑と後方の伊吹山


[右上]同所にて1

[右中]同所にて2

[右下]佐和山城跡・本丸から南・大津方面を back に方角

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[10][上]佐和山城跡・本丸 同所から南東方面遠望


[左下]同 同所から南方面遠望

[中下]同 同所から南西方面遠望

[右下]同 同上にて

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[11][左上]佐和山城跡・本丸 本丸解説板横にて


[右上]同 本丸解説板

[左下]同 同所より西方、琵琶湖方面遠望

[中下]同 同所より東方、絶景の伊吹山1

[右下]同 同、同上2

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09時45分 佐和山城跡・本丸発→

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[12][左上]佐和山城跡・本丸 伊吹山をback に


[左下]同 伊吹山方面遠望

[右上]同 琵琶湖方面遠望1

[右中]同 同上2

[右下]同 伊吹山

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10時02分 龍潭寺 七福神前着

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【龍潭寺】

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[13][左上]龍潭寺 七福神前にて


[右上]同 七福神の一人、弁財天前にて

[左下]同 境内より山門を望む

[右下]同 境内より方丈を望む

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[14][左上]龍潭寺・方丈「私たちの宗門」解説


[右上]同 下間

[左下]同 同所より「ふだらくの庭」を望む1

[右下]同 同上2

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[15][左上]龍潭寺 ふだらくの庭1


[右上]同 同所にて1

[左下]同 ふだらくの庭2

[中下]同 同上3

[右下]同 方丈 上間

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[16][左上]龍潭寺・方丈「方丈」解説板


[右上]同 ふだらくの庭4

[左下]同 同上5

[右下]同 同所縁側にて

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10時25分 龍潭寺発→

10時35分 石田三成屋敷跡 近隣駐車場発→一般道→

11時00分 彦根城 玄宮園近隣駐車場着

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【彦根城・玄宮園】

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[17][左上]Google 航空 map:玄宮園への経路図


[右上]玄宮園 解説板

[左下]同 彦根城天守閣遠望

[中下]同 同所にて1

[右下]同 同上2

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12時35分 彦根城玄宮園近隣駐車場発→一般道→彦根IC→名神→大垣IC→一般道→

15時55分 帰宅〔走行時間3時間20分 175km/332㎞〕

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[18][左上]玄宮園 彦根城天守閣を back に1


[右上]同 同上2

[左下]同 彦根城天守閣遠望

[右下]此の日の歩行距離計 7.4km / 歩行歩数 9710歩

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【小生 comment】

. 佐和山城跡は初めて訪れた

. 本丸跡からみた冠雪した伊吹山、琵琶湖超しの比良山系、いずれも絶景だった

. さぁ、来週は旧東海道五十三次「保土谷宿」→「神奈川宿」を walking 出来るだろうか?〔了〕

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【後記1】先日入手した酒井抱一の作品【真作】に加えて、日常見る為に入手した「 酒井抱一『七草図』絹本 共箱 工芸 鈴木其一師 」が03月2日に届いた

. とても上品な傑作であると思う

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[19][左]酒井抱一「七草図」絹本 共箱 工芸


[右]同「同」同作品横にて

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【後記2】

. 井堂雅夫の木版画は、いいですネェ!

. 小生の昭和37年4月、新居町立新居小学校の入学式を nostalgic に思い出させてくれた傑作です!

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[20]井堂雅夫『入学式』〔木版画〕


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【後記3】03月06日(日)、拙宅中庭に紅白梅が咲いている

. 季節はもう春だ

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[21][左]拙宅中庭に咲いている白梅


[右]同じく中庭に咲いている薩摩紅梅

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. 拙宅の紅白梅と椿花

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[22][左上]拙宅の薩摩紅梅花


[右上]同じく白梅花

[左下][中下][右下]同じく椿花

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【後記4】季節は移ろい、花々が咲き出して、春到来を感じる今日此の頃‥

. すると、杜牧の江南春が浮かんだ

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[23]杜牧江南春』を image した画像

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(01)起句前半「千里鶯啼‥」を image した画像

(02)起句後半「‥緑映紅」&承句前半「水村山郭‥」を image した画像

(03)承句後半「‥酒旗風」を image した画像

(04)転句「南朝四百八十寺」を image した画像

(05)結句「多少楼台煙雨中」を image した画像

.  ↑↑(01)から時計回りに(02)(03)(04)(05)の順

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.  江南春   杜牧(803-852)

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. 千里鶯啼緑映紅

. 水村山郭酒旗風

. 南朝四百八十寺

. 多少楼台煙雨中

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. 千里鶯啼いて 緑 紅に映ず

. 水村山郭 酒旗の風

. 南朝 四百八十寺(はっしんじ)

. 多少の楼台 煙雨の中(うち)

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【意】

. 広々と連なる平野を遥かに見渡すと、あちこちから鶯の啼き声が聞こえ、草木の新緑は紅の花に映える

. 水辺の村や山沿いの村には酒屋の幟(のぼり)が春風に揺れている

. かつて栄えた南朝の古都である此処 金陵 には多くの寺院が建ち並んでいた

. 今も残るその楼台が煙る様に降る春雨の中に霞んで見える〔了〕

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. では、また‥(了)

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